
【COVER探訪】全員歌兼務!3ピースの誠実なビートルズカバー
私とビートルズとの出合いは、10代の頃でした。
バイト先の大人の人に「もう聴かないから」と、ビートルズのほぼ全作品のCDをドッサリもらったことがあります。
もらったCDをポツポツと聴いてはいたものの、私の音楽の肥やしやルーツになるほど、どっぷり浸かってはきませんでした。
これまでnoteでも一度も取り上げていないあたり、お察しいただけるかと。
なので普段、ビートルズ関連にはほぼアンテナを張らずに生きています。
そんな私が、たまたまSNSで出合ったのがDUGOUT CANOE(ダグアウトカヌー)のビートルズカバー。
2013年結成、千葉県発の3ピースロックバンド。
大槻茂到さん(Vo/Gt)、まっさん(Ba/Cho)、津野木舟さん(Dr/Cho)の3人組です。
何の気なしに再生して、びっくり。
私が食らった「Help!」がこちら。
歌がとにかく丁寧。
3人が3人の声をよく聴き合って、コーラスのバランスから、曲によってはツインボーカルに近いくらいまで前に出る、その音量まできっちり制御されています。
誰かが出過ぎることも、引っ込みすぎることもなく、楽曲とビートルズへの愛を込めて、3人で調和を図っているのが伝わってきます。
しかも、レコーディングで整えた音源ではなく、スタジオで3人で合わせてこれだけビシッと揃っている。
私もバンドをやっているので、これがどれだけ難しいことかはわかります。
そして、大槻茂到さんの声の素地が半端なくいい。
私の持論のひとつに、いい歌には、歌い手のすてきな人柄(=ハート)が脈打っていて、その拍動が歌に命を与えている、というのがあります。
そして、それがこちらにも透けて見える気がします。
(クリオネの心臓みたいな。)
実際の彼らの人柄は知り得ないものの、この歌を聴いていると、そんなことを感じます。
さらに驚くのが、3人とも歌うこと。
ギター&ボーカル、ベース&コーラス、ドラム&コーラス。
つまり全員が楽器と歌を兼務しています。
リードに対して二人がコーラスに回れるので、3ピースなのに3声が成立する。
とんでもない。
そして、とてつもなく効率がいい。笑
ビートルズって、こうして聴くとあらためて「コーラスの音楽」でもあるんだなと思わされます。
公式プロフィールに掲げている言葉は、
「ただただいい歌が歌いたい、それだけ。」
なお、他のビートルズカバーもとんでもないです。