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なんでもない日記:ちょっと寝るつもりの昼寝が、3時間になった

    昼寝は、ちょっと寝るつもりだった。
    16時ごろに目を閉じて、起きたら19時だった。

    時計の数字を見たまま、しばらく動けなかった。声に出さずに、もう一度数えた。16時、19時。やっぱり3時間だ。ちょっとのつもりが、3時間。

    起きたばかりのまぶたは、うまく開かなかった。首のあたりに、寝汗の感触が少しだけ残っている。口の中は、少し乾いていた。3時間分の寝息が、まだまわりに残っている気がした。

    それなのに、口元はゆるんでいて、頭の中は妙に軽かった。どうして私は、3時間を丸ごと失ったのに、こんなに幸せなのだろう。

    3時間で鳴る砂時計

    あたりは暗かった。そりゃそうだ。今の時期の19時は、もう夜だ。16時の私と19時の私の間で、外の明るさがごっそり入れ替わっていた。

    私は、3時間周期で起きることが多い。ちょっとと言いながら、体は最初から3時間で起きる気だったらしい。体の中に砂時計でも入っているのか、今日もきっちり落ちきった。寝る前の私は、3時間後の自分にまで責任を持っていなかった。

    起きた直後の体は、重い。頭だけが、ぼんやり浮いている。それでも嫌な重さではなかった。寝足りない重さではなく、寝きった重さだ。

    目を開けてから時計を見るまでの数秒だけは、何も損していなかった。幸せは、たぶんあの数秒にあった。

    「買い物とかしなきゃなぁ」

    起きたら起きたで、買い物のことが頭に浮かんだ。3時間寝ても、用事は消えずに待っていた。

    何を買うのかは、まだ頭の中でうまく並ばなかった。寝起きの頭は、リストを作る係をまだ休んでいる。

    「買い物とかしなきゃなぁ……」と思いながら、のそのそ準備を始めた。動き出すとき、体のあちこちがぎしっと鳴った気がした。3時間寝て、起きて、もう次の用事に手を伸ばしている。

    休みの日の人間にしては、働き者だ。夜の19時から始める買い物は、昼の買い物より、少しだけ背中が丸くなる。

    潰れた朝の予定

    朝の時点で、やるつもりだったことは潰れていた。人と会って、掃除と洗濯をしたら疲れて、ご飯を食べたら寝ていた。

    休みの日の予定に、昼寝という項目はなかった。それなのに今日は、一番長い項目になっている。今日やったことを並べると、人と会う、掃除、洗濯、ご飯、昼寝。昼寝だけ、満点だ。

    無駄に過ごした、と数えるよりは、疲れていたんだな、と思うようにしている。疲れていた、と書くのは簡単だ。

    ただ、その中身は人と会った分と、掃除と洗濯の分だった。ご飯を食べたら寝てしまうほど、疲れていたからだ。3時間は、充電だった。そう呼ぶことにしている。

    とはいえ、半分は言い聞かせかもしれない。起きてすぐ、次の用事を考えているからだ。充電だったのか、ただの寝すぎだったのか。どちらも本当だ。

    休みの日なんて、こういう日があってもいいとは思っている。理由は、よくわからない。

    19時の暗い中で、買い物の準備は、まだ途中だった。

     
     
    華やかなSNSとは無縁の、アラサー独身サラリーマンの日常を綴っています。 誰にも言えない仕事の悩み、一人で作って食べた晩ご飯、そして、誰もが抱える不安。それを正直な言葉で記録します。 夜中に、「自分だけじゃない」とそっと安心したい。そんなあなたに、読んでほしいです。

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