
家はある。でも、帰る場所を探していました。【もう一つの我が家。 #1】
あの日、妻がGoogleアースを開かなければ。
私は、「もう一つの我が家」と出会うことも、この文章を書くこともありませんでした。
でも、この話は古民家の話ではありません。
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「なんで家を二つも持つの?」
この質問を、本当によく受けます。
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私もそう思います。
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家はあります。
家族もいます。
仕事にも恵まれています。
それでも私は、
もう一つ家を持ちました。
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投資のためではありません。
移住のためでもありません。
別荘は、
欲しかった。
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最初は、
別荘が欲しかっただけでした。
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気づけば、
毎月そこへ向かっていました。
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その家へ行くと、
まず窓を開けます。
風を通します。
コーヒーを淹れます。
リクライニングチェアに座ります。
「今日は風あるな。」
・・・
ぴーひょろろ。
「また鳴いとる。」

気がつくと、
コーヒーは少し冷めています
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でも、
最初からこんな場所があったわけではありません。
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その前に、
私たち夫婦には、
忘れられない一軒の古民家がありました。
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築300年。
庭は草木に包まれています。
それを見た妻が、
「ラピュタやん。」
と、一言。
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その日から、
私たちはその家を
「ラピュタ」
と呼ぶようになりました。

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その家との出会いは、
不動産サイトではありません。
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ある日、
妻は不動産サイトを閉じました。
そして、
Googleアースを開きました。
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「何してるん?」
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「家、探してる。」
・・・
そんな使い方あるんや。
2話へつづく。
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