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家はある。でも、帰る場所を探していました。【もう一つの我が家。 #1】


    あの日、妻がGoogleアースを開かなければ。

    私は、「もう一つの我が家」と出会うことも、この文章を書くこともありませんでした。

    でも、この話は古民家の話ではありません。

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    「なんで家を二つも持つの?」

    この質問を、本当によく受けます。

    ・・・

    私もそう思います。

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    家はあります。

    家族もいます。

    仕事にも恵まれています。

    それでも私は、

    もう一つ家を持ちました。

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    投資のためではありません。

    移住のためでもありません。

    別荘は、

    欲しかった。

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    最初は、

    別荘が欲しかっただけでした。

    ・・・

    気づけば、

    毎月そこへ向かっていました。

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    その家へ行くと、

    まず窓を開けます。

    風を通します。

    コーヒーを淹れます。

    リクライニングチェアに座ります。

    「今日は風あるな。」

    ・・・

    ぴーひょろろ。

    「また鳴いとる。」

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    気がつくと、  

    コーヒーは少し冷めています

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    でも、

    最初からこんな場所があったわけではありません。

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    その前に、

    私たち夫婦には、

    忘れられない一軒の古民家がありました。

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    築300年。

    庭は草木に包まれています。

    それを見た妻が、

    「ラピュタやん。」

    と、一言。

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    その日から、

    私たちはその家を

    「ラピュタ」

    と呼ぶようになりました。

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    その家との出会いは、

    不動産サイトではありません。

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    ある日、

    妻は不動産サイトを閉じました。

    そして、

    Googleアースを開きました。

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    「何してるん?」

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    「家、探してる。」

    ・・・

    そんな使い方あるんや。




    2話へつづく。


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    興味を持っていただけた方は、ぜひこちらも読んでみてください。

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    初めて読んでくださった方は、マガジンの最初の記事から順番に読んでいただくと、より全体像が伝わると思います。

     
     
    46歳、会社員。仕事や家族、日々の「あれ?」から、自分らしい判断基準を育てる「MyOS」を書いています。 毎日、一葉ずつ。 はじめての方は、固定記事#130へぜひどうぞ。

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