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デュアルマスフライホイール

    やっぱりみんなAIのことが気になってるんだなあ…

    そんなことを実感するのは、最近「科学的に考える人(ボク)さんは、普段AIをどのように使っているんですか?」なんて質問をされることが増えたからだ。

    だけど、この質問にボクはうまく答えられない。
    AIに文章を書いてもらっているわけじゃないし、わからないことを調べてもらっているわけでもない。むしろ、AIを使うようになってから、noteを書くのにかかる時間は以前より長くなった。

    では、ボクは何のためにAIを使っているのだろう。


    フライホイールという機械部品がある。

    それは、エンジンの上下運動を(クランクを経由して)シャフトの回転運動に変換するときに、遠心力を使って回転にムラを発生させないようにする円盤状の金属部品だ。エンジンをかけるときの最初の回転のきっかけを作り出したり、遠心力を蓄えて動力を安定させる効果も含まれている。

    ボクは以前からインプットとアウトプットをグルグル回すことが大事だと主張してきた。

    だけど、ヒトの特性としてインプットもアウトプットも不安定だ。クランクは重力(ヒトの場合は最小努力の法則)によって動きが弱まっていく。放っておくと、時間とともにインプットの回転が弱まっていき、それに連れてアウトプットの回転も弱まっていくのだ。

    だから、その慣性力を維持する装置が必要だ。
    ボクは昔から、本を読むなどしてインプットしたことを、人と議論したりホワイトボードに図を書いたりしながら考えてきた。それによって思考の回転を維持し、noteの記事やビジネスプレゼンなどのアウトプットにつなげていた。

    それが思考のフライホイールだ。
    思考の慣性力を維持するための方法だ。

    だけど、これまでのフライホール(人との議論やホワイトボードに書き出すなど)は負担が大きかった。場所や時間(や場合によってはお金)を使わなければならないからだ。

    つまりそれは「重いフライホール」だ。


    そこに近年AIが登場した。
    ボクはそれを「軽いフライホイール」だと考えている。

    その人の思考はその人にしかできない。
    AIはその補助をするものだ。
    つまりホワイトボードと変わらない。

    ただ、AIは軽い。
    思いついた瞬間に回せるし、時間も場所も選ばない。

    ただ、フライホイールの重量は優劣ではない。
    重いフライホイールは、慣性の法則に影響されやすいので、加速や減速が鈍くなるというデメリットはあるが、エンストしづらく、振動を少なくすることができるというメリットがある。

    一方、軽いフライホイールは、クラッチ操作がシビアになるというデメリットはあるものの、素早いシフトチェンジをすることができ、加速もスムーズだというメリットがある。

    つまり、フライホイールの重さ軽さは特性なのだ。


    さて、これまでボクらには「重いフライホイール」しか与えられていなかったが、AIという「軽いフライホイール」が追加搭載された。

    それがAI時代だ。
    デュアルマスフライホイールの時代が来た。

    これまでの「重いフライホイール」は、アウトバーンでは力を発揮した。しかし、立ち上がりでエンストを起こすことが多く、街乗りに向いていなかった。だがそこにAIフライホイールが追加搭載されたことによって、加速がスムーズになり、燃費(コスパ)もずいぶん良くなった。

    つまり、ヒトは街乗りでも、アウトバーンの高速巡行でも、どちらもハイレベルのアウトプットを出せるようになったのだ。


    フライホイールの起源については諸説あるが、その技術を世界に広めたのは、イギリスの発明家 ジェームズ・ワットだと言われている。

    彼は、慣性の力によって蒸気機関の動力を長く保つことができることに気づき、それを仕組み化したのだ。

    そう、いくらフライホイールが優秀になったからと言って、動力がなければボクらはどこにも行くことができない。

    だから燃料を投入しなければならない。
    それがインプットだ。インプットされた情報を燃やしてエンジンを動かすんだ。その熱量はフライホイールが維持してくれる。

    そのフライホイールは、新型のAIでも旧来のホワイトボードでも同僚との対話でも構わない。それはボクたちが目的地に合わせて使い分ければいいのだから。

    なんたって、デュアルマスフライホイールの時代だからな!

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