詩|The Note Left Behind——斜光のメモワールしおん2026年10月11日 08:18冷えた琥珀色の午後に机の隅で 背を丸めていた紙片インクの染みは 昨日よりも淡くかつて誰かが辿った迷い道のように震える筆致が 余白に宿る「忘れないで」たった四文字の祈りが埃をかぶった窓辺で静かに呼吸している陽射しはすでに 斜めに傾き部屋の隅から 影が伸びゆく中でその小さな声だけが時を止めたまま ここに在る伝えられなかった言葉は光の粒に溶けて銀の塵ちりとともに空を舞い次の風を待っている#詩#詩