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【セルフケア2025/6/18】仕事をやめたい内科医👨🏻‍⚕️ ~カウンセリング編 #5~


「心は回復しているはずなのに、なぜか不安が消えない」

「趣味のはずが、いつの間にか義務になっている」

「家族のために何もできていないような気がして、
 罪悪感に潰されそうになる」

そんなふうに、
自分の気持ちに折り合いがつかない時間を過ごしている方へ――。

本記事では、ASD傾向を持つ黒川さんが、
人生の大きな転換点で抱えた回復の戸惑いと父としての悩みを、
臨床心理士・篠原が静かに寄り添いながら、丁寧に紐解いていきます。

カウンセラー「👩‍⚕️篠原」より


👇 < 本シリーズの前話 > 👇


👇 < 本シリーズの初話 > 👇


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[1]🕊️静かな歩みの先に

👩‍⚕️篠原(ナレーション):
前回のカウンセリングでは、
黒川さんが抱える「正体のわからない不安」について、
ゆっくりと時間をかけて向き合いました。


趣味として始めた一橋大学の世界史の学びが、
いつの間にか「上達」や「成果」を求めるものになってしまい、
自分に点数をつけてしまうようになっていたこと。


穏やかな休職生活の裏で、ご家族への罪悪感がつのっていたこと。


そして何より、
「職場への復帰=またあの苦しかった人間関係に戻る」という恐怖が、
静かに、しかし確実に黒川さんを蝕んでいたこと――。


あの日、黒川さんは最後に「未来はまだ白紙かもしれない」と、
小さな希望の種を抱いて帰られました。


あれから数週間。

黒川さんは、今、どんな心持ちでいらっしゃるでしょうか。

今日も、ゆっくりとお話を伺っていきたいと思います。



[2]🌸「点数」から解放されて

👔黒川さん:

(少し穏やかな、落ち着いた表情で椅子に座り、
 篠原さんに向かって静かに話し始める)

先生、こんにちは。本日もよろしくお願いします。

前回のカウンセリングの後、
自分の中で何かが少し変わったような気がしています。


特に、あの一橋大学の世界史のことなんですが……。

先生に『感触を味わう』というヒントをいただいてから、
取り組み方がずいぶん楽になったんです。

(少し微笑みを浮かべながら)

以前は、模範解答のように完璧な文章を書かなければ、
と無意識に自分を追い詰めていました。


でも今は、
『この時代のこの出来事、昔から好きだったな』とか、
『この人物の考え方、面白いな』とか、
そういう自分の心の動きを、ただただ味わうようにしています。

うまくまとめられなくても、
『まあ、今日はこの部分に触れられたから、それで十分』と、
自然に思えるようになってきたんです。


なんだか……ずっと自分の中にいた厳しい試験官が、
少しだけ席を外してくれたような感覚、とでも言いましょうか。

点数をつけずに何かに取り組む、ということが、
こんなに心地よいものだったんだなと、今さらながら感じています。


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