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オンラインで焦るほど、教師はページを進めてしまう

    オンラインで焦るほど、教師は“ページ”を進めてしまう

    前回のレッスンを振り返り、モヤが残ったのは「もっと遅くてよかったんじゃないか」だった。

    前回レッスンをしたチョウさんは、日本語がまだ弱い。

    会話のロールプレイのレッスンを順調に進めた、はずだった。

    「じゃあ、チョウさんここ読んでください」

    読み上げてもらう。意味を説明する。質問を聞く。なければ次へ。

    テンポは悪くない。オンラインだと、止まらないことが正解みたいな空気もある。

    でも終わってから、妙な引っかかりが残った。

    一回読ませて終わりにしてしまった。

    本当は、2回、3回と形を変えて読ませてもよかったんじゃないか。

    沈黙が怖い。だから前に進めたくなる

    オンラインは沈黙が長く感じる。

    その沈黙が「時差」なのか「思考」なのか、判断が難しい。

    だから焦る。

    焦ると、こちらの手は自然に「次へ」を押してしまう。

    しかも僕は、オンラインだからこそ「選ばれる先生」にならなきゃいけないと思っている。


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    比較される世界で、止まるのは怖い。

    その怖さが、レッスンの価値を“進度”に寄せてしまう。

    気づけば僕は、生徒の学びじゃなく、テキストのページを進めていた。

    「たくさん喋らせる」だけでは足りない

    もちろん、生徒にたくさん喋ってもらうのは正しい。

    でもチョウさんみたいに会話が詰まる学習者には、もう一つ必要なものがある。

    繰り返しを設計すること。

    掲示板を見ると、他の先生は一回で終わらせていない。

    半分くらいで止めて、その半分を時間をかけて回しているように見えた。

    そこで疑問が生まれた。

    「ポンポン進んでよかったのか?」

    「僕が学習者なら、何回も読んだ方が伸びるんじゃないか?」

    この試験じゃない、この授業の敵は混同だった。

    チョウさんは文章は読める。

    でも会話になると詰まる。言葉が出ない。

    つまり問題は、知識の量というより、運用の負荷にある。

    理解はしている。でも口が追いつかない。

    ここで必要なのは、新しいページではなく、同じページを別角度から何度も通ることだ。

    一回目:音として通す

    二回目:意味を確認して理解を置く

    三回目:役割を替えて自分の口で言う

    四回目:速度を落として詰まりを観察する

    五回目:シャドーイングで型を身体に入れる

    最後:少し崩して会話に寄せる

    僕はたぶん、一回目と二回目で終わらせていた。

    「質問ありますか?」→「ありません」→「じゃあ次へ」

    これだと、学習者の中に定着が残らない。

    幼稚園の経験は持ち越せる。でも全部は持ち越せない

    幼稚園の先生として、僕はプロとしてできた。

    真似して、試して、直して、積み上げた。やり遂げた手応えもある。

    だから今回も、全部がゼロじゃない。

    先生として通じる部分は確かにある。

    でも、日本語を「外国語」として捉える感覚は別だ。

    ここは、過去の経験がそのまま使えない場面がある。

    学習者がどこで詰まり、どこで混同し、どこで口が止まるのか。

    その感覚を取り戻すには、僕自身が学習者の速度まで降りないといけない。


    進むことより、定着するまで同じ場所に留まれる先生を目指すね。

    忍耐がいるけどね。

    ここまで読んでくれてありがとう。

    もしも、あなたが学ぶ側だったら、

    「一回で次へ進む授業」と「同じ素材を形を変えて何度も回す授業」

    どちらが伸びましたか。

    そして教える側なら、

    あなたは進度と定着のどちらを価値として設計しますか。

    #LearnJapanese
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    #日本語学習
    #日本語チューター
    #日本語教育能力検定

     
     
    38歳。幼稚園教諭から日本語講師へ。日本語教育能力検定試験挑戦中。日本語は教えてますけど、 文法オタクではないです。 通じたら、だいたい喜びます(笑) 正しく話す日本語より 「通じた瞬間の日本語」が好きです。人生はレベル上げ中。 #NativeJapanesespeaker

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