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教室から飛び出していた息子が、マレーシアで穏やかな勉強家になるまで|発達障害児の留学6年

    発達障害のある子を連れてマレーシアに来て、もう6年が経ちました。

    今、はっきり言えることがあります。

    発達障害児の海外留学で一番大切なのは、英語力でも学校のランキングでもなく、「できた」という成功体験だということです。

    留学前、私はネットで見る情報が信じられませんでした。
    目にするのはキラキラした成功談ばかり。
    マレーシアに来たら楽になったとか、まるで夢物語みたいな。
    「発達障害児こそ海外へ!」という言葉にも、正直モヤモヤしていました。

    だから、私は絶対に「発達障害児は海外に行けば全部うまくいく」とは言いません。
    マレーシアでの発達障害児育児は、決して楽ではないからです。

    それでも、息子が日本では手に入れられなかったものを、ここで手に入れたのも事実です。
    それが「成功体験」でした。


    日本では「できないこと」ばかり数えていた

    日本にいたころ、息子の毎日は「できないこと」を指摘される毎日でした。

    ・カッとなって物を投げてしまった
    ・ソワソワして体の動きを止められない
    ・パニックになって教室から飛び出す
    ・空気がよめずクラスメイトから嫌われる

    周りと同じことができない。
    何度言われても直らない。
    息子自身も「どうせ自分はできない」と思うようになっていきました。
    親の私も、気づけば息子の「できないこと」ばかり数えていたように思います。

    私がマレーシアに来た一番の理由は、この息苦しさから逃げるためでした。


    マレーシアで息子が手に入れた「できた」

    マレーシアに来てからも、もちろん初めは何一つ順調ではなかったわけですが・・
    誰も息子のことを、「変な子供」や「乱暴な子供」として扱うことはありませんでした。

    外国人の子は息子の人と違った反応や動作に興味を示さず
    唯一いた日本人の子は「〇〇は怒ってない時は、いい奴だから!それに怒らないように練習してるの知ってるから!」と言ってくれるような子でした。

    そして、少し英語が話せるようになったり、テストの点が上がったりすると、先生はしっかり評価してくれます。

    これは、大きな成功ではありません。
    でも、自分は「できない子」「普通じゃない子」だと思い込んでいた息子にとって、マレーシアのインターは心地の良い居場所になりました。

    何をしても怒られる環境から、きちんと評価してもらえる環境へ。
    それが彼にとってどれだけ大きな変化だったか、今になってよくわかります。


    なぜマレーシアでは成功体験が生まれたのか

    マレーシアで、小さな成功体験の積み重ねができた理由を考えてみました。

    • 「みんなと同じ」を求められない:
      多国籍の子が集まる環境では、みんな違うことが当たり前。
      息子の特性も「その子らしさ」の一つとして受け止められました。

    • できたことを言葉にしてくれる大人がいる:
      小さな進歩でも、ちゃんと見て、ほめてくれる。
      うちの学校はそういう学校でした。

    • 得意なことを伸ばしてくれる:
      苦手を克服するより先に、得意で自信をつけられました。
      息子の場合は時間管理・ルールを守るという部分が評価され、クラス長を任されました。

    • 「小さいことを気にしない」雰囲気:
      マレーシアだからなのか海外だからなのか、小さなことは誰も気にしていない気がします。
      日本だったら翌日から何年間も変なあだ名がつけられそうな失敗も、すぐにみんな忘れてくれる印象です。

    もちろん、マレーシアならどこでもこうなるわけではありません。
    学校や先生によって対応は大きく変わると思います。

    それでも、こんな一つ一つのことが彼の心を穏やかにしてくれたことは確かです。


    息子は勉強家で穏やかなお兄ちゃんになった

    些細なことでキレて教室から飛び出していた彼は今、滅多に怒らない勉強家のお兄ちゃんになりました。

    それだけでなく「努力は実るから」とコツコツ勉強をしており、成績も随分良くなりました。

    マレーシアに来る前の不安でいっぱいだった私に、今の彼を見せてあげたいくらいです。

    もちろん、子育てはまだまだ終わったわけではありません。
    でも、もし日本に残っていたら、彼は今のように成長できただろうか?と考えることがあります。


    成功体験は「国」ではなく「環境」で決まる

    私が伝えたいのは、「マレーシアに行けば成功体験が手に入る」ということではありません。
    大切なのは、自信をなくしているお子さんが「できた」を積み重ねられる環境に出会えるかどうかだと思っています。

    その環境は、日本の中にあるかもしれないし、海外にあるかもしれません。息子にとっては、それがたまたまマレーシアでした。

    6年前の私に、「大丈夫、こういうこともあるよ」と教えてくれる人がいたら、どんなに心強かっただろうと思います。
    だから私は、良いことも大変なことも含めて、これからも正直に書いていくつもりです。

    この記事が、今どこかで悩んでいるお母さん・お父さんの、小さなヒントになればうれしいです。


    ※マレーシアでの発達障害児育児について、個別にお話を聞きたい方は、ココナラで相談も受け付けています。
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