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「空港離婚」してる?空港でケンカが減った夫婦がやっていることを心理学の知見から。

    よってぃーです。
    今回も空港関係の海外トレンドを検索していたら面白いものが見つかった。

    先に断っておくと、これは離婚の話ではない。

    最近アメリカで「Airport Divorce(空港離婚)」という言葉がやたらとバズっている。文字だけ見ると「新婚旅行で早くも破局?」みたいなのを想像しがちだが、空港の保安検査を通過した瞬間にカップルがあえて別行動を取り、搭乗直前にゲートで合流する——ただそれだけの話。

    免税店をじっくり見たい人と、搭乗口の近くで座って動きたくない人。片方は早め早めに動きたいのに、もう片方はギリギリまで粘りたい。空港という限られた時間と空間の中で噛み合わない旅の好みを、無理に一緒に過ごさず一旦解散することで解決する。
    皆さんにもそのような経験がないだろうか?
    しかしそれだけのライフハックに、なぜか「離婚」という強い言葉がつけられている。

    実はこれ、初めてじゃない

    この「◯◯離婚」というネーミング、アメリカでは実は前例がある。

    「Sleep Divorce(睡眠離婚)」という言葉を知っているでしょうか。夫婦が同じ寝室で寝るのをやめて、それぞれ別の部屋やベッドで眠るようにしたら快眠できて夫婦仲もむしろ良くなった、という話で、日本でもナショナルジオグラフィック日本版などが紹介していたので、聞いたことがある人も多いはずだ。

    空港離婚を仕掛けたのは、旅行系のスタートアップ「Faye」という会社。そして実はこの会社、少し前に「睡眠離婚」というトラベル版の造語もSNSで発信していた。つまり空港離婚は思いつきのミームではなく、同じ会社が展開している「◯◯離婚」シリーズの、いわば第2弾なのだ。

    言葉を最初に使い始めたジャーナリストのHuw Oliver氏自身、CNNの取材に対して「これは自分の中の狼男みたいな存在に変身する瞬間だ」とおどけて語っている。深刻さゼロ、狙いは完全にユーモアだ。

    Faye公式サイト(トップページ)
    https://www.withfaye.com/

    記事内で引用した関連ブログ記事

    補足

    有名人夫婦も「うちもやる」と発言

    このバズをさらに後押ししたのが、アメリカの人気トーク番組の司会者Kelly Ripaだ。夫のMark Consuelosと生放送中に旅のスタイルの違いで軽く言い合いになり、「The airport divorce is what we are definitely getting(うちはもう空港離婚一択ね)」と冗談交じりに言い放ったことが話題になり、複数のメディアがこのやり取りを報じた。

    一般人の実例も面白い。言葉の提唱者Huw Oliver氏本人は、婚約者のMorwennaさんと「免税店でゆっくり派」と「搭乗口で待機派」に分かれてこの方法を実践しているし、ある旅行代理店の男性は、夫との8年間の旅で「買い物好きな夫」と「ノートパソコンから動きたくない自分」という組み合わせをこの方法で乗り切ってきたという。

    ここまでは、笑い話として読めるパートだ。ここから先は、この現象を少し掘り下げて考えてみたい。空港離婚は「なんとなく分かる」で終わらせるにはもったいない、旅とカップルの相性についての本質的な話につながっている。


    専門家の意見は、実はきれいに割れている

    Forbesに寄稿しているある心理学者は、空港離婚を「自律性を尊重し合える健全な関係の表れ」だと肯定的に評価している。四六時中べったり一緒にいなくても不安にならない、というのはむしろ関係の成熟度を示している、という見立てだ。

    一方、資格を持つカウンセラーのAnne M. Appel氏はもう少し慎重だ。彼女は「不安が強いタイプのパートナーにとっては、相手が視界から消えること自体がストレスになりうる」と指摘し、「実践するなら、どこで・何時に合流するかを事前にはっきり決めておくことが絶対条件」だと釘を刺している。これがないまま「じゃあ後でね」と別れると、逆に苛立ちの種になりかねない。

    さらに懐疑派からは、「空港のような短時間・低ストレスの状況すら一緒に乗り越えられないのは、関係そのものへの警告サインなのでは」という、やや辛口の見方も出ている。

    つまり、空港離婚は「万人におすすめのライフハック」ではなく、「使い方を間違えなければ効く、条件付きの処方箋」というのが専門家の共通見解に近い。

    実践している人は、実はまだ少数派

    Fayeが自社ユーザーに行った調査によると、内訳はこうなっている。

    • すでに実践している:26%

    • 「概念としては分かるが懐疑的」:41%

    • 強く反対:18%

    • むしろ一緒にいる時間を楽しみたい:10%

    バズっている割に、実践者はまだ4人に1人程度。多数派は「言われてみればアリかも」くらいの温度感で、頭ごなしに拒否しているわけでもなければ、諸手を挙げて賛成しているわけでもない。ちょうどいい距離感を、まだみんなで探っている最中というのが実態に近そうだ。

    学術研究が示す、もう一段深い理由

     
     
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