
55歳総務が危険物乙3と乙5を同じ日に受けてきた話
今日は危険物取扱者乙種第3類と第5類の試験を受けてきた。
世の中にはたくさん資格があるけれど、危険物の試験には独特の空気がある。
なんというか、「理解しましたか?」というより、「覚えましたか?」と問われる試験だ。
今回受験した乙3と乙5は、ガソリンを扱う乙4ほど有名ではない。
乙3は自然発火性物質及び禁水性物質。
乙5は自己反応性物質。
普段の生活ではなかなか縁のない物質ばかりなので、最初は名前を見るだけで頭が痛くなった。
カリウム、ナトリウム、黄りん、ニトロセルロース。
勉強を始めた頃は、
「こんなの本当に覚えられるのか?」
と思っていた。
ところが人間不思議なもので、毎日少しずつ問題を解いていると、だんだん見慣れてくる。
ゲームで言えば、最初は雑魚敵にすら勝てなかったのに、いつの間にか攻略パターンが見えてくるような感じだ。
試験本番では、予想外に落ち着いていた。
もちろん迷う問題はある。
知らない問題が出れば焦る。
それでも最後まで解いていると、
「たぶん大丈夫な気がする」
という感覚はあった。
とはいえ資格試験で一番危険なのは自己採点前の自信である。
あれほど当てにならないものはない。
過去にも、
「これは受かったな」
と思って不合格だったこともあれば、
「落ちたな」
と思って合格していたこともある。
結局、結果が出るまで分からない。
ただ一つ言えるのは、受験することで知識が増えるということだ。
合格するかどうかも大事だけれど、知らなかった世界を知る機会になる。
危険物なんて、自分とは無関係だと思っていた。
でも調べてみると、身の回りの製品や工場、物流の現場など、いろいろな場所で関わっている。
資格勉強というのは、点を取るためだけでなく、世の中の仕組みを少しだけ広く見るためのものなのかもしれない。
それにしても、高知県のような地方に住んでいると、こうした国家資格の試験を地元で受けられるだけでも本当にありがたい。
今でも受験会場の関係で県外まで行かなければ取得できない国家資格はたくさんある。
受験料より交通費のほうが高くなることも珍しくないし、移動だけで丸一日仕事になることもある。
そう考えると、危険物取扱者試験を高知県内で実施してくれていることには感謝しかない。
ただ、欲を言えば年2回しか受験の機会がないのが少しもどかしい。
もし今回ダメだった場合、次の挑戦までかなり待つことになる。
最近はCBT方式の試験も増えてきているので、
「そろそろ危険物もCBTにならないかなあ」
と密かに願っている。
もちろん運営する側にもいろいろ事情はあるのだろうけれど、受験する側としては思い立ったときに申し込んで、都合のよい日に受けられるのが一番ありがたい。
特に地方在住者にとっては、試験日よりも「受験できる機会」そのものが貴重なのである。
55歳になると記憶力より忘却力のほうが元気なので、できれば覚えているうちに受験したい。
さて、結果はどうだろう。
今できることはもうない。
だから今日は参考書を閉じて、少しのんびりしようと思う。
もし合格していたら次へ。
もし不合格でも次へ。
55歳にもなると、そのあたりは案外あっさりしている。
勉強した時間はなくならないからだ。
結果発表まではしばらく落ち着かない日が続きそうだが、とりあえず今日だけは「受験お疲れさま」と自分に言ってやろうと思う。