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漫画における「画力」とは


    どうも、元漫画家のスルメです!


    今日は久々に漫画に関する記事を書きます。

    漫画における「画力」の話です。


    漫画に関する批評やコメントでよくみる

    「画力」という言葉ですが、

    具体的にはどんな力なのか、

    改めて考えたことありますか?


    私は個人的に、

    一枚絵で求められる画力と

    漫画で求められる画力は違う

    と考えています。


    なぜなら私自身が

    絵は別に上手くないからです。


    昔から絵を描くのは好きだったんですが、

    美大に行くような人達には

    絶対に勝てないな、と

    結構早い段階から思ってました。


    そしてぶっちゃけてしまうと、

    その悔しさをバネにして精進するほど

    絵に対して情熱はなかったんです。


    そんな私だからこそ、

    漫画における画力って何だろう?と

    ずっと考えてきました。


    そして、漫画に必要な最低限の画力だけを

    身につけて、話作りで勝負することに

    しました。

    その結果、無事にデビューできました!


    おそらく、漫画を描く人であれば一度は

    「画力不足」の壁にぶち当たるでしょう。

    そして今まさに悩んでいるという人も

    いるかと思います。


    この記事が、その壁を突破するための

    手がかりになれば嬉しいです!


    さて、私の考えでは

    漫画に必要な画力というのは、

    ①何が描かれているかすぐ分かること

    ②絵に違和感がないこと

    の二つだと思っています。

    それぞれについて詳しく説明していきます!



    ①何が描かれているかすぐ分かること

     
     漫画と一枚絵の大きな違いの一つに、

     一枚の絵をじっくり見てもらえるか

     というのがあります。

     
     漫画は基本的に、

     1コマにつき1秒も見てもらえません。


     画力で売っているタイプの漫画は

     例外ですが、基本的には

     読者は物語の続きを知りたいので

     視点がすぐ次の絵に移ります。

     
     読者は、絵を見た瞬間に

     このコマには誰がどんな立ち位置で

     どんなポーズで描かれているか

     などの情報を読み取ります。


     分かりにくい絵というのは、
     
     読者にとって結構なストレスになります。

     
     これはモノや人を描く上手さだけでなく、

     境目が分かりにくい絵にも言えます。


     人物と背景の線の太さが同じで

     ぱっと見どこに人がいるのか分からない、

     背景を描きすぎて全体的に

     ごちゃついて見える

     などは、綺麗な絵を描く人でも

     結構やりがちです。

     
     時々原稿を遠くから薄目で見て、

     境界線を確認してみると

     良いかもしれません。

     

     また、演出の意図の分かりやすさも

     重要です。


     例えば、女の子を可愛く描ける

     作家さんの漫画にずば抜けた美人が

     出てくるとします。


     女の子が全員可愛いと、

     絵だけでずば抜けた美しさを

     表現するのは難しいですよね。


     そういう時に周りにキラキラをつける、

     花を散らす、線のタッチを変える、等

     何かしらの工夫をして読者に印象を

     伝える必要があります。


     読者はそういうところからも情報を
     
     読み取っています。


     ②絵に違和感がないこと

     
     漫画を描くにあたっては、

     あらゆるモノをあらゆる角度から

     描く必要が出てきます。

     
     そして厄介なことに、上手な絵よりも

     下手な絵の方が印象に残りやすいんです。

     
     例えばある漫画で、

     女の子の正面顔が可愛くても

     別のページで横顔が変だったら

     読者は「この作者は下手だな」と

     評価します。


     なので私は、漫画においては

     上手いよりも下手じゃない方が重要

     だと思っています。


     得意を伸ばすより、苦手を克服する方が

     漫画のクオリティは断然上がります!

     
     あとは、単純な絵のうまさだけではなく

     絵柄の統一感がない場合も違和感を

     感じやすいです。


     人物画は重厚な雰囲気なのに

     背景が薄っぺらい、とか

     結構ありがちなので注意が必要です!

     
     逆に言えば、漫画においては

     違和感さえなければ成立しちゃう

     ところがあります。


     パースやデッサンが多少狂っていても

     読者はあまり気にしてません!


     コマに上手く収まっていて分かりやすければ

     問題なく読んでもらえます。


     
    以上が、私の考える

    「漫画に必要な画力」です。


    二つをまとめると、

    漫画の絵はパッと見で伝わればOK

    って感じでしょうか。


    美術をしっかりやってきた人には

    怒られてしまいそうな話ですが、

    漫画の真髄は絵ではなく、中身です。

    絵は情報を伝えるツールの

    一つでしかありません。

     
    失礼ながら、私も昔は漫画を読んでいて

    この人そんなに絵上手くないのに

    なんでデビューできたんだろう?

    なんて思ったこともありました。


    でもその人たちの漫画の絵で、

    何が描いてあるか分からなかったり

    絵柄がちぐはぐだったりしたことは

    無かったんですよね。


    だから必要な画力は揃っていて、

    その上でストーリーやギャグセンス等の

    他の武器があったんだと思います。


    もしいま漫画の絵で苦戦してる人がいたら、

    上に書いたことを意識してみると

    何か改善されるかもしれません…!?


    それでは今日はこんなところで。


    最後まで読んでくださり

    ありがとうございました!

     









     
     
    元漫画家のスルメです。 雑談多めですが、時々漫画家を目指している方向けに役立つ情報を発信していきます! スルメだけど、文章はみずみずしく生々しくありたい。

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