
『豊臣兄弟!』の登場人物・尼子勝久


尼子四郎勝久
民部少輔政久の男僧となって泉州堺に在して山中鹿之助、岸佐馬助等が進めに還俗して四郎勝久と名号(なのり)、寺本、立原、亀井夲の旧臣を集め、雲州に入りて三沢三部屋の国人を従へ、但馬より因幡に入り、山名を味方とし、屡々輝元と戦へども、利あらずして播州に走り、秀吉に随ひ、上月に篭り、郡三家と決戦なせど、術計、爰に尽きはて、勝久、自害して、士卒を助命なせしとぞ。
名門・尼子氏は、毛利氏によって滅ぼされた。生き残った尼子勝久は、山中幸盛らと共に御家再興を誓い、織田氏と手を組む。
「第一次上月城の戦い」では秀吉軍に助けられて勝利し、上月城主となるが、「第二次上月城の戦い」では、秀吉の援軍は来ず、尼子勝久は嫡男・豊若丸、兄弟の氏久、重臣の神西元通らと共に自害した。享年26。一方、山中幸盛は、捕虜となり移送される途中に斬殺された。これにより大名としての尼子氏再興はならなかった。
🔳「尼子十勇士」(『書言字考』1717)
※「尼子十勇士」の構成員は、文献によって異なるが、山中鹿之助幸盛が筆頭であることは変わらない。
①山中 鹿助
②秋宅 庵助
③寺本 生死助
④尤 道理助
⑤今川 鮎助
⑥薮中 荊助
⑦横道 兵庫助
⑧小倉 鼠助
⑨深田 泥助
⓾植田 草苗助
『尼子十勇士伝』明治16年(1883年)/立川文庫 明治44年(1911年)
①山中 鹿之助
②大谷 古猪之助
③早川 鮎之助
④横道 兵庫之助
⑤寺本 生死之助
⑥五(皐)月 早苗之助
⑦高橋 渡之助
⑧秋宅 庵之助
⑨薮中 茨之助
⓾荒波 碇(錠)之助