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森|140字小説

    隣町に森を買いに来た。
    私の住む町は今、砂漠化が進んでいる。

    「こちらになります」

    店主は1本の木を差し出す。

    「これを100年かけて育てるのです。あなたのやることは、それを次の世代へと託すこと」

    私は黙って店を出た。

    残念ながら、あの1本の木が森になる前に、私の町は砂に埋もれるだろう。

    (140字小説)


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    現代ドラマの掌編、短編小説をメインに投稿中。 たまにピアノで西村由紀江さんとジョージ・ウィンストンと日吉真澄さんの曲を弾きます。 ソリスピア第6回超短編小説祭入選。 第1回文苑堂54字の物語コンテスト最優秀賞&特別賞。 第12回自作小説の一節コンテスト最優秀賞。

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