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急性カーテンコール中毒

    観客席の拍手を浴びながら幕が閉じる舞台。
    劇団を移籍してからの初めての舞台は、無事に終了した。
    カーテンの向こう側では、まだ拍手が鳴り響いている。
    この拍手に答えねば……!
    「俺達の劇団ではカーテンコールはやっていない。我慢しろ」
    隣に居る先輩に言われ、呆気にとられる。
    「え?こんなに拍手をくれているのにですか?」
    「そうだ。特にお前はな……って、言ってるそばからカーテンに手をかけるんじゃない!」
    気がつけばカーテンに手をかけ、自ら開けようとしていた。
    ……そうだった。以前所属していた劇団で、客からの拍手が嬉しすぎて、一人で何度もカーテンコールをしてしまい、劇団員達に見放され、移籍させられたのだ。
    我慢だ……我慢……くっっ!
    「よし、偉いぞ……って、おい!」
    身体が勝手に動き、気がつけばカーテンを捲って舞台へ飛び出していた。
    観客席の拍手は更に大きくなり、感情が高ぶる。
    やっぱりカーテンコールはやめられねぇ!


    たらはかにさんの企画に参加させていただきました。
    以下の記事に詳細あります。


     
     
    小説、音楽、ゲームが好き。 色んなものを見て、聞いて、感じて、不思議な世界を作りたい。 ショートショートガーデン、エブリスタでも活動してます。

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