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たいてい序盤に

    無駄に広い王座の間。
    勇者の俺は、王に呼ばれてここに来た。
    「勇者よ。旅立ちの時がきた。魔王を討伐し、世界に平和を取り戻してくれ」
    「はっ!皆が安心して暮らせるよう、魔王をこの手で倒します!」
    さて、まずは王から金を貰って町で装備を買わないと。
    金を貰うべく、王に向かって手のひらを出す。
    「勇者よ、なんだその手は?」
    「その……お金をいただけると……」
    「今は自給自足の時代、お金ぐらい自分で稼ぐのだ」
    このケチ王!!!
    城を出て町へ行き、魔物を狩る手軽な装備を買おうとしたが……店が一つもない。
    町の人に話を聞くと、武器防具屋、道具屋も閉店したらしい。
    旅立ち前、たいてい序盤に王から金を貰って町で装備を整えるのが普通じゃないか。
    なのに、現実はこれだ。
    俺は家にあったツルハシを持って鉱山へ行き、鉱石を掘り、武器防具を自己流で作成。
    意外と良い出来で、町の人からも依頼され、いつの間にか俺は武器防具屋になっていた。


    たらはかにさんの企画に参加させていただきました。
    以下の記事に詳細あります。


     
     
    小説、音楽、ゲームが好き。 色んなものを見て、聞いて、感じて、不思議な世界を作りたい。 ショートショートガーデン、エブリスタでも活動してます。

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