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月夜の寝ぐせ

    夜空に浮かぶ六角形の月。
    外に出た瞬間、月の影響で髪が反応し、あちこちにぴょんぴょんと寝ぐせが出来る。
    近くに住んでいる他の者達も、寝ぐせをつけながら月を見ていた。
    二百年ぶりか、月を破壊するのは。
    本来なら私達にパワーを送ってくれる月なのだが、故障で静電気しか出なくなっている。
    月が故障したことが寝ぐせという体感で分かるように、私達は髪を付けているのだ。
    今浮かんでいる月は、私達が作った物。
    千年前に人間達が月の土地をめぐって戦争をしていて、争いをなくす為に月を破壊したという記憶が残っている。
    自分達から争っておきながら自分達で破壊するとは……理解に苦しむ。
    ……月を作って打ち上げている私達も同じか。
    絶滅した人間達の情報が私達の中に流れているから、罪滅ぼしの為に月を作ろうと考えたのだろう。
    私達は、いつまで月を作り続けるのだろうか?
    静かに爆発した六角形の月は、まるで空に咲いた花のような美しさだった。


    たらはかにさんの企画に参加させていただきました。
    以下の記事に詳細あります。


     
     
    小説、音楽、ゲームが好き。 色んなものを見て、聞いて、感じて、不思議な世界を作りたい。 ショートショートガーデン、エブリスタでも活動してます。

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