
ディランと洗濯機と、70'S音楽のある休日
今日は奥様がお仕事。
なので朝から家事担当デー。
掃除、洗濯、片付け。
「午前中で全部終わらせるぞ」と決めてスタート。
朝食を取りながらiPhoneで流したのはBob Dylan。
“Don’t Think Twice, It’s All Right”。
小さな画面に映る『The Freewheelin’ Bob Dylan』のジャケット。
寄り添う二人。
あの彼女の表情が、なんとも言えず良い。
若い頃は、
「簡単なコードだから」
「ブルースハープがかっこいいから」
そんな理由で聴いていた気がする。
でも今聴くと違う。
“It’s all right” の言葉の奥に、
強がりや諦めや優しさが混ざって聞こえる。
“A Hard Rain’s A-Gonna Fall”もそうだった。
昔は難しい歌だと思っていた。
でも昨日映画を観たあと、
あれはディランが自分自身に問いかけていた歌なんじゃないかと思った。
お前は何を見た?
何を感じた?
何を歌う?
音楽というより哲学だった。
……そんなことを考えていたら、
洗濯機が止まった。
急いで洗濯物を干す。
哲学から現実への急降下である。
でも、たぶん人生ってこれなんだと思う。
世界について考えながら、
その横で洗濯物を干す。
午後はブルース映画の続き。
そしてBruce Springsteen『Nebraska』の話へ。
TEAC144で録られた、あの乾いた音。
ブルースハープの息遣い。
少し歪んだテープの空気。
あれは「上手い音」じゃなくて、
“人間の音”だった。
父親のこと。
恋人のこと。
成功の裏側の孤独。
それでも作品を出したBruce。
そしてその後、『Born in the U.S.A.』へ繋がっていく。
夕方には、
佐野元春 “Someday” と
Springsteen “Hungry Heart” の話で奥様と盛り上がる。
イントロ、かなり似てる(笑)
でも、
Springsteenがアメリカのハイウェイなら、
佐野元春は日本の夜の街だ。
どちらも、
若い頃は爽やかな青春ソングだったのに、
今聴くと少し胸が締めつけられる。
そんな休日だった。