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Photo bytarohanamana

【教育】教材研究の時間をどう確保するか―冬休みと働き方改革の接点

     高校における冬休みは、一般にイメージされるような「休み」とは必ずしも一致しません。受験対策講座や補習、部活動の遠征が続き、生徒対応が途切れることはほとんどありません。ようやく専門書に向き合える貴重な時期である一方で、三学期の授業準備に加え、入学試験の願書点検や会場設営、進路会議、来年度の計画作成など、学校運営に関わる実務が重なります。結果として、まとまった休暇を確保することが難しいというのが現場の実情です。
     こうした負担に対しては、以前から教員の働き方を支える取り組みが少しずつ進められてきました。事務作業を補助するスタッフの配置、部活動の地域移行、ICTによる会議や資料作成の効率化、繁忙期の業務平準化など、教員が本来の専門性を発揮できる環境づくりが求められています。冬休みは、生徒を迎える準備と自身の学びを深める大切な時間であり、その実態が社会に正しく理解されることが望まれます。
     日々の業務に追われ教材研究の時間が削られると、どうしても効率を優先した「穴抜きプリントを埋めるだけ」の形骸化した授業に流れてしまう危険があります。探究的な学びを実現するには、教員自身の深いインプットが不可欠であり、長期休暇だけに依存するのではなく、平素から日常的に専門性を磨く時間が確保されていることが理想です。
     そのためにも、ICTの活用や業務の平準化によって「作業」に費やす時間を減らし、生徒の思考を促す授業準備に注力できる環境を整える必要があります。冬休みを貴重な学びの時間としつつ、年度を通して質の高い教育を還元できるよう、働き方の改善を含めて引き続き考えていきたいと思います。


     
     
    高等学校教諭・大学非常勤講師。博士(文学)。歴史を中心に、政治・経済・教育・法学・民俗・哲学・国際・外交など、気になったことを、私見から簡単にコメントします。

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