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人間とお金


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    扉の向こうから、奇妙な光が漏れていた。 BAELはゆっくりと扉を開ける。


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    壁一面を埋め尽くす無数のモニター。赤と青の光が交錯し、画面には見たこともないグラフと数字が次々と現れては、目まぐるしく形を変えていく。


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    BAELは眼鏡の奥からモニターを見つめた。 魔界では、知らないものなどほとんどなかった。少なくとも、彼女はそう思っていた。

    だが、目の前の光景は魔法陣とも呪文とも違う。 何かが動いている。何かが変化している。 それなのに、何が起きているのか、まるで理解できない。 そのとき、部屋の奥にいた三つの影が振り返った。


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    ASMOは気にする様子もなく、楽しそうに笑う。

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    腕を組んだBELZEが、当然のことのように言った。


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    LEVIは胸に手を当て、どこか遠くを見つめている。 人間界に興味を持った理由は、それぞれ違う。 だが、彼女たちには共通する問題があった。 ASMO、BELZE、LEVIは顔を見合わせる。

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    BAELは眉をひそめた。


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    魔界では、欲しいものは魔法で生み出せる。 食べ物が欲しければ、魔法で作ればいい。何かが必要なら、魔法で用意すればいい。 誰かが作ったものを手に入れるために、別の何かを差し出す。そんな仕組みは必要なかった。

    ASMOはBAELに向き直った。

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    BAELは黙り込んだ。 誰かが作ったもの。それを、お金で買う。 自分では作らず、魔法でも生み出さず、別の誰かが用意したものを手に入れる。 なぜ、そんな仕組みが成り立つのか。 なぜ、人間たちはそんなものを必要としているのか。 彼女の頭の中で、いくつもの疑問が浮かび上がった。 ふと、BAELの視線がモニターへと戻る。 赤と青のグラフ。絶え間なく動く数字。 そこには、魔界では見たことのない法則が潜んでいるように思えた。

    まだ、彼女は知らない。 この数字の向こう側に、無数の人間の欲望と恐怖が渦巻いていることを。 そして、この奇妙な仕組みを理解しようとすることが、やがて彼女自身を大きな研究へと導いていくことを。 BAELは、再びモニターを見つめた。


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    その目には、先ほどまでとは違う光が宿っていた。

    **DEMOXEA――研究、始動。**

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    *この記事の吹き出しはあおいさんのアイコンジェネレータツールを参考にしております

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    DEMOXEA ― デモクシア 悪魔たちは、人間界の金を手に入れるためにやってきた。 ただし―― 彼女たちは相場を知らない。 そこで始まったのが、DEMOXEA(デモクシア)。 AIとEAを使い、FXという未知の世界を研究する、4人の悪魔たちの物語です。

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