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Billboard JAPAN上半期チャートから見えるもの

    Billboard JAPANが総合ソング・チャート、要はジャンルわけしないシングル・チャートであるJAPAN Hot 100の2026年上半期チャートを発表した。

    首位は米津玄師の“IRIS OUT”だった。

    この曲が主題歌となっているアニメ映画「チェンソーマン レゼ篇」が公開されたのは去年9月だし、Billboard JAPANのHot 100で初めて首位に立ったのは9月24日付けだし(本国に合わせて土曜日付けでもないし、日本の権威だったオリコンに合わせて月曜日付けでもなく水曜日付けなのは謎だ)、カレンダー上では同曲が今年になってから首位に立ったのは年初の最初の2週間だけだ(集計期間は去年の11月下旬からではあるが)。
    まぁ、最新のチャートでもトップ10内に入っているので上半期チャートの集計期間はずっと上位にいたということだから、ポイントはしっかりと溜め込んでいるので、冷静に考えれば驚きというほどでもないが。
    というか、去年の年間チャートでも集計期間にはわずかな期間しかいなかったのに首位を何週間も獲得しているから4位と大健闘していたんだよね。

    そして、この米津をはじめ、M!LK、HANAの3組がトップ10内に2曲ずつ送り込んでいる。特定のアーティストばかり聞かれるという近年のトレンドは変わらないようだ。ただ、その一極集中の代表格であるMrs. GREEN APPLEはトップ10内には1曲しか入っていない。去年、チャートの活性化をはかる目的で集計方針を変更した影響が出ているのだろうか?まぁ、100位内で見れば14曲も入っているから、十二分に一極集中しているんだけれどね。

    洋楽は相変わらず寂しい状況だ。K-POPを除くと100位内に入ったのはシャキーラ“ズー”だけだ。単純計算すれば“純粋”な洋楽のシェアはたったの1%ということになる。しかも、これは記録的な大ヒットとなったディズニー映画「ズートピア2」の主題歌だから、洋楽と意識されて聞かれているわけではない。つまり、K-POPに近い聞かれ方とも言える。そう考えると、洋楽のシェアは限りなくゼロに近いということだ。

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    国産女性アイドルについても触れておこう。2025年の年間チャートではCUTIE STREET“かわいいだけじゃだめですか”が国産女性アイドルとしては絶好調と言っていい12位に入ったほか、CANDY TUNE“倍倍FIGHT!”が49位、FRUITS ZIPPER“わたしの一番かわいいところ”が54位に入った。

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    しかし、今回の上半期チャートではカワラボ勢の最高位は去年の年間チャートに引き続き顔を見せている“倍倍FIGHT!”の42位が最高位だ。去年の年間チャートの順位とほとんど変わらない。この曲以外ではカワラボ勢はFRUITS ZIPPERの“はちゃめちゃわちゃライフ!”が68位に入っただけだ。これはふるっぱーの人気というよりかは、この曲が主題歌となっているテレビアニメ「クレヨンしんちゃん」を好きなファミリー層の支持という気もする。

    テレビの音楽番組を見ていると、AKB48グループや坂道シリーズ、イコノイジョイよりもカワラボの方が人気があるように見えるが、もしかしたら、既に人気は失速しているのではないかという気がしてきた…。

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    ちなみにこの上半期チャートにおいて国産女性アイドルで最もハイポジションに入ったのは=LOVEだった。去年年間チャートでは55位だった“とくべチュ、して”が大きく順位を上げて35位に入っているほか、最新CDシングル表題曲の“劇薬中毒”もこれからわずかに下位の37位と大健闘している。さらに、この2曲の間にリリースされた“ラブソングに襲われる”も57位に入っている。カワラボ勢よりも勢いがあると言っていい。去年の年間チャートではカワラボ勢としては3曲が入ったけれど、個々のグループとしては1曲ずつだし、今年の上半期チャートでは2組が1曲ずつだ。元々、CDのセールスやコンサートの動員は良かったがストリーミングのポイントが弱かったイコラブが遂にそれも稼げるようになったということだろう。それは、ストリーミングでカワラボを何となく聞いていたライト層が離れつつあり、本来の国産女性アイドルのCDは売れるけれど、ストリーミングは弱いという売れ方になりかけているということなのかな?

    そして、長期エントリー曲だらけなのも変わらない。去年まで8年連続で年間チャートに入っているあいみょん“マリーゴールド”が相変わらず入っている…。

    SNSでバズったことなどをきっかけとするリバイバルヒットも最近増えている。
    上半期チャートに入っている楽曲で言えば、20位に入ったKANA-BOONの“シルエット”は2014年の曲だし、36位のポルノグラフィティ“アゲハ蝶”なんて2001年の曲だ。さらに下位を見れば90年代の曲も入っている。

    90位となっているサカナクション“夜の踊り子”は2012年の曲だが、バズったのがつい最近なので集計期間内に滞在していたのはわずかだったのでこの順位となっている。しかし、その後もさらに盛り上がっているので年間チャートではかなり上位に来そうだ。サカナクションに関しては、“怪獣”や“いらない”といった最近の曲も入っているのに、昔の曲もリバイバルヒットしているという点ではKANA-BOONやポルノグラフィティとは異なるなと思う。

    最近ヒット曲がないアーティストとかなら、そういう再評価も嬉しいとは思うが、コンスタントに新曲を出していて、その新曲もそれなりにヒットしているアーティストからすると複雑な気持ちのような気もする…。

     
     
    一応、マスコミ業界に属している人間 テレビの報道情報番組を中心に活動 映画や音楽を中心に様々なエンタメやアートに興味を抱いている

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