
金子みすゞ|小諸日記|26.9.23
小諸の町屋館で女優の谷英美さんが「金子みすゞと養蚕」をテーマに朗読・講演された。
谷さんは金子みすゞを語り継ぐ活動を続けられて30年近くなる。金子みすゞの詩には蚕を想ったものが多数ある。みすゞの生家は養蚕関係ではなかったが、当時の女学校では、授業でみな養蚕を習っていたらしい。
人手がたりないということで急遽スタッフとして参加。車椅子の方の補助、ビデオ撮影、片付けなど。ご厚意により木戸銭を払わず講演を見られた。ありがたい。
朗読された詩のなかで
心に残っているものを2つ。
『繭とお墓』
蚕は繭に
はいります、
きゅうくつそうな
あの繭に。
けれど、蚕は
うれしかろ、
蝶々になって
飛べるのよ。
人はお墓へ
入ります、
暗いさみしい
あの墓へ。
そして、いい子は
翅が生え、
天使になって
飛べるのよ。
『不思議』
私は不思議でたまらない、
黒い雲からふる雨が、
銀に光っていることが
私は不思議でたまらない、
青い桑の葉たべている、
蚕が白くなることが。
私は不思議でたまらない、
だれもいじらぬ夕顔が、
ひとりでぱらりと開くのが。
私は不思議でたまらない、
誰に聞いても笑ってて、
あたりまえだ、ということが。