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【創作大賞】頑強戦隊 メガネレンジャー(第3話)

    3 主題歌 バラバラバンバンバン 

     いつもの会議室、ノートパソコンを前に座る田中と傍らに立つ橋本。今日は「頑強戦隊メガネレンジャー」の主題歌打ち合わせである。
     ノートパソコンから音楽が流れだした。

    ♪バラバラバンバン バラバラバンバン 
    ♪バラバラバンバン バラバラバンバンバン
    誰が名付けた ボクたちーはー

    「ストップ田中ちゃん。これって丸っきり『初代レンジャー』の主題歌をパクってるじゃない。駄目よ駄目駄目、駄目すぎるわよ」
    橋本の駄目出しに、田中は知らん顔で答えた。
    「新機軸の戦隊物ということで、原点回帰も有りかと思いましたが駄目でしたか。次、次が自信作、心に響きます」
    マウスを操作すると画面が切り替わり、音楽が流れ出す。

    ♫メガ メガ メガ メガ メガネレンジャー
    目にはキラリと ハードグラス

    「ストップ、今度は刑事(デカ)レンジャーのエンディング曲でしょう」
    「あ、御存じでしたか。あの番組は名作でしたよね。僕、好きだったんですよ」
    田中は少しだけバツが悪そうな顔を見せながらパソコンを操作した。
    「では、こんなのはいかがでしょうか」

    ♩君はバラバラ ハードにアカンバラ
    胸の薔薇時計も壊れている こんな気持ち初めてだよ

    太郎はチラリとディレクターの顔を見て自主的に音楽を止めた。
    会議室には冷たい空気に包まれている。
    「田中ちゃん、そこに立ちなさい」
    橋本は田中に向けてバズーカーを構えた。

    ちゅっどーん!(小爆発)

     田中はバラバラにバンされた。硝煙と焼けた肉の匂いが立ち込める部屋で橋本は呟いた。
    「今夜は独り酒ね、焼き肉にしようかしら」

    (第3話 おわり)


    #創作大賞2024
    #ファンタジー小説部門



     
     
    noteは日常中心、TALESは創作小説を投稿していています。 創作大賞2025「黒田製作所物語」中間選考通過。第29回自費出版文化賞 小説部門「スプラウト」入選。 人間讃歌の物語に挑戦しています。

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