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中学受験の面接で笑いを取った子どもが医学部面接に活かしたこと

    学生の間に、かしこまった場で面接をする機会はそう多くはないが、医学部受験では面接が必須になる。もしかすると人生初面接が医学部受験での面接、という子もいるかもしれない。そうでなくても聞かれる内容も学校毎に様々なので対策が必要になるが、そもそも面接の基礎中の基礎である礼儀作法や敬語、丁寧語表現の部分も知らなければそこにも慣れる必要がある。しかし中学受験では面接があるケースが多く、我が子はそれが結構役に立っている気がしている。

    中学受験の親子面接

    子どもが中学受験をした学校には、筆記試験と親子面接があった。面接は点数化されておらず、おそらく段階評価だろうと思っていた。私も妻も中学受験の経験がなかったため、中学受験面接の要領が全くわからず、多少不安だった。ただ想像するに親の面接は、親の人となりや、子どもの様子・特徴を聞かれる程度だろうと考え、最低限の志望校の情報だけを頭に入れて臨むことにした。子どもの方は、小さい頃から知らない大人と話す練習をしていたので会話自体は心配していなかった。それでも念のため、想定問答を考え、言葉遣いや所作の練習をさせた。親から見ても問題ないレベルになっていたと思う。

    予想外の展開

    面接当日。私と妻、子どもの三人で入室すると、面接官は二名。終始和やかな雰囲気で面接は進んでいった。すると、あるタイミングで面接官から「それではお父様お母様は退室いただき、外の椅子でお待ちください。ここからはお子様と直接お話しします」と告げられた。そういう形式なのかと思いつつ、特に心配もせず退室し、部屋の目の前の椅子に座って静かに待つことに。当然、中の様子はわからない。何を話しているのかもわからない。ところが、ある瞬間、部屋から割と大きな笑い声が聞こえてきたのだ。私と妻は顔を見合わせた。「今の笑い声、うちの部屋だよね?」「だね」「一体何を言ったんだろう」。待っている間、他の面接の部屋から笑い声はもちろん一切聞こえなかった。うつむき加減で部屋から出てくる子もいたくらいで、どちらかというと空気は重い。ただ、笑いが起きる雰囲気なら大丈夫だろうとも思った。そうこうするうちに、子どもが部屋から出てきた。

    予想外の回答

    確認すると、子どもはこう答えた。「学校に入ったらやりたいことを聞かれて『頑張って学校紹介動画に出たい』って言ったら笑われた」以前、子どもと「この学校は学校紹介動画に力を入れているよね」という会話をしたことがあった。その時、半分冗談で「動画に出たいってアピールしたら出られるんじゃね?」と話していたことを、本当に言ったらしい。普通は「勉強を頑張りたい」「部活をやりたい」「多くの友だちと仲良くしたい」などと答えるのが恐らくテンプレだろうが、子どもは自分の言葉と表現で面接官に伝えて場を和ませたのだ。それが良かったのかどうかは判らないが、結果として、子どもは無事合格した。その後の医学部面接もそれほど問題なくリラックスして面接に臨めたのは、この時の面接官との会話や場の空気の作り方の成功体験から、子どもなりの面接の勝ちパターンがあったように思う。

    面接官が見たいのは事前に準備されたキレイなテンプレ回答ではなく、想定外の質問に対し、その場で即興で考えられる対応力と、言語化する能力、それを人に伝えられるコミュ力や人間力だと思う。質問の意図を的確に汲み取り、初対面の大人と会話をどう楽しめるか。これに尽きると思う。小さい頃にする経験は、本当に貴重だと思う。

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