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骨折祈願「毎ショ」


    世にも珍しい神社があった。
    『骨折』したい人が訪れる神社だ。
    その名も『骨折祈願神社』

    何故こんな神社があるのか、宮司に聞いてみた。
    「この世の中、休みたい人、主に若者ですが、骨折をして会社を休みたい人が多い訳でして、ならば、と思い、この神社が出来た訳ですわ。
    しかもお布施の金額で、骨折祈願も違いまして、一万円なら両足骨折、五千円なら片足。千円なら片腕骨折となっております。まあ、大体の方は一万円をご希望なさいます」

    「確実に骨折するのですか?」

    「はい、必ず」

    「あの、実は僕、仕事に疲れていまして骨折を希望しているのですが、試してみてもよろしいでしょうか」

    「何を希望されます」

    「一万円でお願いします」

    「わかりました。ではお布施をいただきまして、壁の前に立ってください」

    すると宮司は、壁の前にあった車に乗りバックしたかと思ったら、急発進してぶつかって来た。

    「痛い!痛い!足が!」

    救急車が来て、医者に連れて行かれた。そして、僕は「両足骨折」で半年間の入院を言い渡された。

    この宮司、罪に問われないのだろうか。
    僕は首を傾げて、「痛い」思いをしてしまった。
    「これ、労災保険、出るよな〜。自分で希望したからな〜出ないかなぁ」





     
     

    てみ

     
     
    書くことが好きです。映画感想文、読書感想文、短歌、小説、体験談、エッセイなど書いています。宮沢賢治、新美南吉の童話好きです。柳田國男の「遠野物語」は大好きです。初noteは、20240222です。

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