
「AIは布の記憶の夢を見るか」に応募しました ― 曲・画像・動画・編集まで、AIと作った
コンテスト「AIは布の記憶の夢を見るか」(#ぬのきおく)に、ミュージックビデオ「ひとひらの藍」を応募しました。曲、画像、動画、編集の補助まで、AIを使っています。この記事では、作品の紹介と、作る途中でつまずいたところ、そこから学んだことを書きます。
▶ コンテスト:AIは ぬのきおく(布の記憶)の夢を見るか?
どんな作品か
月曜の朝、かばんの底に入れた青いストールを握りしめて、駅へ向かう一日の話です。 言葉にならない「好き」を、色にして持ち歩く。畳んでしまえば、ただの布。でも、広げるたび、そこに私がいる。
テーマは「布の記憶」。主役は、人ではなく、一枚のくすんだ青のストールです。
作り方(ざっくり)
工程使ったもの
・曲:Suno(歌詞は、AIと相談して作成)
・画像:Nano Banana Pro /GPT Image 2.5 Sunburst
・動画:Wan 3.0、MiniMax H3、
・編集:自分+AI(Claude)の補助(カット割り、字幕、書き出し)
流れは、①曲を決める → ②絵コンテ(3×3の1枚)を画像で作る → ③その1枚を元に、動画を、数カットまとめて生成 → ④足りない所・失敗した所を、1カットずつ作り直す → ⑤編集、です。
いちばん苦労したこと
正直に書くと、最初の案は、全部やり直しになりました。
暗い、AIっぽい、ファンタジー寄り。 夜、月、洋館のような庭…。頼んでいないのに、そうなりました。
「少し変わった人」に見える。 手染め風の絞りのストール、革のバッグ、トレンチコート。「ありふれた通勤」から外れていました。
布の大きさが、場面ごとに違う。 畳むと大きく膨らみ、干すとバスタオルのように大きく、広げると薄くなる。
構図が、そもそも描けない。 後ろ姿なのに「胸の前に垂れるストール」を指定したり、手のアップから足元へカメラを落とす演出を入れたり。AIが悪いのではなく、指示が、描けない形でした。
どう直したか
現代の日本・実写風・日常に、方針を決め直した(時代・場所・季節を、最初に固定)。
主人公と布の設定を、数字で固定した(髪の長さ、服、バッグ、ストールの色・幅・厚み)。
「描かないもの」を、プロンプトに書いた(白い渦、光の線、縞模様、読める文字、青信号)。
後ろ姿と首元は、前から、首から下だけで撮るなど、描ける構図に変えた。
曲の歌詞の行ごとに、カットを割り付けた(約40カット)。
作ってみて分かったこと
画像生成より、**「何を決めておくか」**が、作品の出来を決める。
AIは、指示された範囲を、すぐ超えて進めてしまう。作業の範囲を、先に区切ると、やり直しが減る。
全部を揃えようとしない。隣り合うカットで、違和感がなければOKにした。
動画は、1つずつ、問題を1つだけ直すのが、早い(まとめて直そうとすると、別の所が壊れる)。
最後に効くのは、地味な作業(切り替えの1フレーム、字幕が重なる0.1秒)。
おわりに
曲も、映像も、AIが作ったものですが、「どの布を、どこで、どんな人に持たせるか」は、人間が決めることだと感じました。AIは、何度でも作り直してくれます。だからこそ、「何を作りたいか」を、先に、はっきりさせる必要がありました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。 作品を観て、感想をもらえたら嬉しいです。