
「どうする家康」第19回「お手付きしてどうする!」 摩利支天像と「おなごの戦い方」の関係とは?~お万に願いを託される瀬名の運命~
はじめに
第19回は、第10回「側室をどうする」同様、ユーモアを交えながら瀬名たち女性に焦点が当てられた話でした。
嫁姑問題、愛人問題、どれも負担の大きい問題ですが、瀬名の場合、奥向きを預かる正室の立場という社会的地位と一人の女性の心、双方との折り合いをつける難しさが加わります。
まして、基本的に他人を慮る優しい瀬名ですからその気苦労もいかばかりか。そんな揺れる瀬名の心情を有村架純さんが細やかに演じ、ますます彼女を魅力的にしています。
また相手役、お万にはそのあざとさに賛否両論がありそうですが、可憐さを逆手に取る芯の強さを松井玲奈さんが印象深く演じたと言えるのではないでしょうか。
しかし、そんな女性たちの物語でありながら、何故か冒頭アニメーションは摩利支天でしま。たしかに前々回から彫りかけたままになっていた像が実は摩利支天であったことが、数正の台詞とその完成によって明らかにされました。一方で、その摩利支天と今回の女性たちの話とはどうつながるのでしょうか。本作の冒頭アニメーションは、その回のテーマと密接なつながりを持っています。ですから、今回も何やら意味がありそうに思われます。
そこで今回は、女性たちの物語と摩利支天の関係から、第19話の「どうする家康」のテーマを考えてみましょう。