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「どうする家康」第45回「二人のプリンス」 絶望の家康を救う二人のプリンスとは誰か

    はじめに

     「二人のプリンス」…予告編でこのタイトルが流れたときから、「秀忠と秀頼」(名家の二代目)、「家康と氏真」(今川の王子たち)、「家康と秀忠」(かつてのプリンスと現在のプリンス)、とさまざまなダブルミーニングを考えられた視聴者の方々も多かったのではないでしょうか?

     蓋を開けてみれば、それらは全て正しかったわけですが、一方で際立つのは「二人」という対比ではなく、関ヶ原から10年以上を経て、70歳になった家康の細やかな心境のほうではなかったでしょうか?


     史実の家康は最晩年まで精力的に鷹狩、暇さえあれば論語の講義を受けるなど、死にそうにないほど頑健ですが、「どうする家康」の家康は侘しさ、空しさ、憂い…そうした後悔や慚愧の念が強調されています。
     このことは、さまざまな「二人のプリンス」は、老境の家康の心情を紐解くものとして機能しているということを意味しています。

     そこで今回は家康と新旧プリンスとの関わり、家康の次世代への眼差しから、人生の終わりが見えた家康が自身の人生をどう振り返り、落とし処を見出だそうとするのか、その諦めと憂い、そして救いとは何かを考えてみましょう。

     
     

    青江

     
     
    非常勤講師で糊口をしのいでいる泡沫研究者。専門は現代文学で小説の映画化について。趣味は実益も兼ねて映画鑑賞。A~Z級、ジャンル、国籍問わず色々観てます。 執筆、講演などお仕事依頼は以下のアドレスへ。 t-turuta@auecc.aichi-edu.ac.jp

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