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待つ時間の先に目の輝きがある


    待つ時間。

    子どもが生まれて、
    2倍、いや、3倍に増えた。

    ⸻

    子どもが何かをじっと見てる。

    せっかく公園に来たんだから、
    他の子を見てばかりじゃなくて、
    もっと遊具で遊んでよ。

    心の中で、そんなことを呟く。

    2週間後。

    また何度も公園へ行ったとき、
    あのとき公園で遊んでいた子たちの真似をしていた。

    ただ見てただけじゃなかったんだ。

    その遊びを、
    自分のものにしたかったんだね。

    ⸻

    先日は、父の会社の夏祭り。

    千本づりや、おもちゃの魚釣り。
    いろんな縁日が並んでいた。

    ひとつの縁日に、1時間の待ち時間。

    地獄のような時間だった。

    上の子は疲れ果てて、
    下の子用のベビーカーで寝た。

    下の子は、お腹減ったの限界。

    あと少しというところで上の子を起こしても、
    全然起きない。

    後ろの人に笑われる始末。

    そんなこんなで、ようやく魚釣り。

    魚の口に、釣竿の磁石をくっつける。

    なかなか難しい。

    「できない……」

    と嘆く上の子。

    ここは、私のがまんどころ。

    手を出さずに、じっと見守る。

    上の子の目は真剣そのもの。

    瞬きもせずに、集中している。

    そして、

    「できたー!!!」

    あなたの瞳が、強く輝いた。

    釣竿のリールを回して、
    おもちゃのお魚をゲット。

    ⸻

    次の日、公園へ。

    ススキをプチンと引き抜く。

    ススキで「エイヤー!」と戦ったり、
    ブンブン振り回したり。

    長かったススキの先が、折れた。

    公園の小川を覗くと、おたまじゃくし。

    次の瞬間。

    「つれた〜!!!」

    くしゃっとした笑顔が輝く。

    なんと今度は、
    ススキが釣竿に大変身。

    先が折れたススキが、
    なんとも釣竿っぽい。

    ススキの穂が、
    お魚に見えたんだね。

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    ⸻

    下の子は、今ズリバイ中。

    気を抜くと、つかまり立ちをしてしまう。

    私としては、
    なんともハイハイをしてほしい。

    だから家の中で、私がハイハイをしてみる。

    「どうだい。これがハイハイよ。
    真似してごらん」

    ふと冷静になる。

    ……私、何してるんだろう。

    ハイハイって、こんなに疲れるんだね。

    知らんかった。

    下の子は、うつ伏せでお尻を上げてみたり、
    上半身を持ち上げてみたり。

    まだまだ、練習中。

    ⸻

    子どもに声をかけたくなる。

    手を出したくなる。

    「早くして」って言いたくなる。

    じっと堪える。

    待つ時間って、ほんと地獄というか、
    修行のような時間。

    でも、その先に、

    特大の目の輝きがある。

    なかなか待つのは大変。

    家にいると、
    洗濯物、ごはん、下の子のお世話。

    常に何かに追われている。

    それでも、子どもの遊びの中に
    ちょっとだけ心を置いてみると、

    「あ、なんか面白いな」

    と思える時間になることがある。



    まあ、そんな毎日ばかりじゃないけどね。

    でも、待つ時間の先に
    子どもの成長を見つけられた日は、
    私にとってご褒美の日だ。

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    本嫌いだった私が、年間750冊以上の絵本を借りる母に。 子どもが喜んだ絵本、育児の「困った」を助けてくれた絵本、会話ゼロだった夫婦が4年かけて家族になった記録。 いつか子どもたちへ。あなたらしく、ほほえんで。 Amazonアソシエイトに挑戦中です。

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