
島食の寺子屋生徒弁当(2026.8.6)
生徒たちだけでお品書きを考え、
仕込みの段取りも自分たちで考え組み立てていく「島食の留学弁当」企画。今回は、2026年度 島食の寺子屋生徒弁当の第1弾!今回は2名の生徒でお品書きを作りました。今回のお弁当のお勧めや、自分たちなりにチャレンジしたことなどを話してもらいました。

簡単に自己紹介をお願いします。
佐塚くん:
佐塚です。東京から来ました。大学を休学して、料理だったり、一次産業だったり、色んなことを学びにきました。
水上さん:
水上です。埼玉県出身です。前職は給食会社で給食を提供していて、料理の勉強をしたくて、寺子屋に来ました。
今回のお弁当にテーマはありますか?
今回のお弁当の、僕らのなかの裏テーマは魚ずくし弁当です。お肉が色んな理由で使いにくかったり、その一方で魚をふんだんに使えたり、この環境を弁当に表せたらいいなと思って、魚はふんだんに使おうと思いました。
野菜の種類も限られているので、魚とかを和え物にも使いながらバリエーションを増やしていった感じになります。夏真っ盛りなので、けっこう酸っぱいものとか、爽やか系を多く入れています。
今回のお弁当で苦労したことは?
佐塚くん:
一番は、やっぱり僕が料理を初めてたった4か月くらいなので。料理をつくるうえでの引き出しだったり知識がない分、今まで4か月で実践してきたものの応用だったり、食材を変えてやってみるというのがメインになってしまっているので、そこは次回以降はどんどんチャレンジしていきたいなと思っているのと。

あとは野菜の仕入れ先のムラーズファームさんだったりで、欲しかった野菜とか先週まであった野菜が今週にはもうなくなっているという、先のことまで考えてレシピを考えて発注をして作り始めるというので、所々で頭を悩まされることがありました。

水上さん:
直前まで大敷(定置網漁)が潮が速いってことで、魚を仕入れるタイミングを逃してしまうことが多くて、けっこうどきどきしていて。魚尽くし弁当にしようとしているのに、魚なし弁当になるんじゃないかという恐れもありましたが。
休みの日でしたけど、先生が別の日に大敷に連れて行ってくださって、欲しい魚を無事にゲットできて、それで安堵できた部分がありました。

あと、野菜の発注とかも思っていたサイズじゃないとか、けっこうあって。もしかしたら、kg単位で発注すればよかったのかもしれないけど。形とかも想像通りにいかないところもあるので、臨機応変に対応しなきゃいけないところは、やっぱり大変だなって思いました。
普段の実践と、今回の弁当作りの違いは?
水上さん:
弁当箱が埋まるか埋まんないか、の戦いが難しいです。
配置とか色合いとかが、バランスというのがすべてだから、その辺りが難しいなと思いました。
佐塚くん:
今までの実践は割と指示をもらったり、決められたサイズ通りにするっていう、ちょっとした作業になりつつあったところが、今回は1からメニューを考えるところもありますし。自分たち以外の人を動かすというところで、主体的に考える頭もそうだし、どう頭を使ってスムーズに効率よく動かしていくかというところは、今までと違った頭を使いました。
あとは、魚のカットで今の段階で既に失敗してしまったなというところがあって。普段の会席料理だったり弁当だったりで使われているサイズ感・グラム数でカットを他の人にお願いしたときに、自分たちが思っていたより大きなサイズの切り方になってしまって。そのままでは弁当に入らないんだけど、自分たちがその人たちにお願いしている時に、その人たちのことを見れていなくて、気付いた時には全部カットが終わっていて。その大きなカットになってしまったものを、なんとか弁当に入れなきゃいけないなってなってしまったり。
自分たちが事前に準備していても、それを超えてくるハプニングが所々あって、それに対応するというのも新しい感覚でした。
直近でこの島で出会った印象的だった出来事は?
水上さん:
海がめっちゃきれいです(笑)
こないだ海に入らせてもらったんですよ。初めてシュノーケルをつけて。
すごい未知の世界が広がっていました!
佐塚くん:
先日、素潜りに連れて行ってもらったことがあって。ダイビングのライセンスは一番簡単なものは一応持っていて。ボンベをつけていくことはあったんですけど、素潜りは初めてで素潜りの難しさだったり、教えてくれる漁師さんが海猿に出てくる海上保安官みたいにかっこよく見えて、僕も感化されてシュノーケルとフィンを買ったんですけど。でも、その時に気付かずにスマホをポケットに入れたまま潜っていて、気付いたころには画面がつかなくなって。その時に島の洗礼を受けたなと(笑)
東京とかだと、スマホが壊れても電気屋さん修理屋さんが近くにあって、その日のうちに持っていける。けど、ここだと隣の島でも限られた機種の会社しかなくて。本土に片道4時間くらいかけて行かないと、直せもしないし買えもしないというところには衝撃を受けました。あと、自分の注意不足さに呆れました(笑)
今回、弁当を注文してくださった皆様に一言お願いします。
佐塚くん:
今回は僕たちなりに、習ってきたことだったり、感じたことを詰め込んだ弁当になっているとは思うんですけど、この味を忘れずにいてもらって、今後また弁当を作る機会があると思うので、その時に比べてもらって1年間の僕らの成長を見守っていただけたら嬉しいです。
水上さん:
とりあえずは今の実力を出し切ったので、これが精いっぱいだと思います!
(収録:2026年8月5日 昼休み@離島キッチン海士)