
積読美術館(つくってみた)―毎週ショートショートnote
「そんなに真剣に何やってるの?」
「ん? 積読美術館つくってたよ」
僕は彼女を横目にニヤついた。
「ふーん。家にもあるじゃん?」
彼女は、部屋に置かれた大量の本を指さしながらそう言った。
「それとは別なんだ。閃いたんだ。悪魔の囁く声が聞こえたんだよ」
作品は日々出来上がる。そして美術館に集まり続ける。大忙しだった。
「そんなに大層なことなの?」
「規模はきっと日本最大級さ。というか世界初かもしれないよ?」
「でも、読まないんでしょ?」
「とりあえず、いまは積んどくんだよ」
美術館を作るのはこれがはじめてのことだ。開館準備に時間を取られ読んでる暇などない。それに作品は増える一方でどんどんと積まれていく。
開館準備が落ち着いたらこの作品たちをゆっくり読むことにしよう。
「そろそろ開館だよ。世界初の積読美術館」
「なるほどね」
「分かった?」
「これは、確かに積読美術館ね」
ここに世界初の積読美術館、開館を宣言する。
作品たちはとりあえず積んでおきます。
積読美術館、開館しました。
展示依頼はコメントからも承っております。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
美術館オープンさせるのって意外と大変ですね。
今週もこちらの企画に参加させてもらいました。
積読美術館 #novelnove 館はこちらから。