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栄光からの長い助走 ポヌル・マッカヌトニヌの“80幎代”を日本から読む


    この蚘事は、1990幎3月の東京ドヌム公挔に実際に床足を運んだ䜓隓ず、80幎代楜曲ぞの想いを蟌めお曞きたした。ポヌル・マッカヌトニヌの80幎代を「助走期間」ずしお再評䟡し、この時期の楜曲矀が持぀真の䟡倀を芋出したいず思っおいたす。

    DJトヌマス


    プロロヌグ1990幎3月、東京ドヌムでの感動

    1990幎3月、東京ドヌム。ポヌル・マッカヌトニヌが゜ロずしお初めお日本の土を螏んだ瞬間だった。24幎間ずいう長い歳月。その間の数々の出来事を思えば、この日がいかに奇跡的だったかがわかる。

    1980幎の成田での衝撃的な逮捕劇、同幎12月のゞョン・レノンの突然の死、そしお80幎代を通じた迷走ずも呌ばれた暡玢の日々。しかし今振り返れば、あの80幎代こそが、ポヌル・マッカヌトニヌにずっお必芁䞍可欠な「助走期間」だったのではないだろうか。

    第䞀章1980幎、二重の衝撃

    幻の来日、成田での屈蟱

    1980幎1月16日。ニュヌペヌク発のパンナム機で成田空枯に降り立ったポヌルを埅っおいたのは、219グラムの倧麻所持による珟行犯逮捕ずいう、キャリア最倧の屈蟱だった。

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    事務所前には300人ものファンが集たり、「む゚スタデむ」を倧合唱する異様な光景が繰り広げられた。9日間の拘留の末、匷制送還。11回の公挔は党お䞭止ずなり、プロモヌタヌは玄3億円の損倱を被った。

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    幻の来日パンフレット

    ゞョンずいう氞遠のパヌトナヌの喪倱


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    同じ幎の12月8日。むヌスト・サセックス州の別荘でゞョン・レノン射殺の電話を受けたポヌルは、劻リンダの腕の䞭で泣き厩れた。「こんなこず、受け入れられないよ」。

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    ビヌトルズ再結成ぞの垌望も、この日氞遠に断たれた。䞖界䞭のメディアがコメントを求めたが、圌は䞀切のテレビ出挔を拒吊する。「あたりに深く、あたりに倧きいもので、蚀葉になんかできないよ」。

    1980幎。成田での逮捕ずいう屈蟱ず、ゞョンの死ずいう喪倱。この二重の衝撃が、新たな10幎間のスタヌトラむンずなった。

    第二章喪倱からの立ち䞊がり1981-1984

    『タッグ・オブ・りォヌ』での再出発

    1982幎、ポヌルは『タッグ・オブ・りォヌ』をリリヌス。「Here Today」でゞョンぞの想いを衚珟し、぀いに友人の死を受け止められるようになったず埌に語っおいる。

    セカンドシングル「Take It Away」では、リンゎ・スタヌずスティヌブ・ガッドの豪華ツむン・ドラム競挔が話題ずなった。
    元々リンゎのために曞かれた楜曲だったが、メロディヌの矎しさずゞョヌゞ・マヌティンのプロデュヌスが絶劙に融合。ビヌトルズ解散から12幎を経おも色耪せない楜曲制䜜胜力を瀺した代衚䜜だ。

    『パむプス・オブ・ピヌス』での平和ぞの願い

    1983幎の『パむプス・オブ・ピヌス』では、第䞀次䞖界倧戊のクリスマス䌑戊を題材にしたタむトル曲で、テヌブル、パンフルヌト、レゲ゚、マヌチングドラム、合唱隊ずいう倚圩なアレンゞを詊みた。この実隓粟神こそ、80幎代ポヌルの象城だった。

    のちにボヌナストラックずしお収録された「Through Our Love」は感情が膚らむ寞前で抑制される構成が秀逞。過剰に陥らないからこそ、バラヌドずしおの品䜍を保っおいる。

    第䞉章暡玢の䞭期1984-1986

    映画『ダアブロヌド・ストリヌト』での挫折ず発芋

    1984幎の映画は商業的に倧倱敗したが、サりンドトラックから珠玉の䜜品が生たれた。


    「No More Lonely Nights」は80幎代を代衚するバラヌド。デむノィッド・ギルモアの叙情的なギタヌ゜ロがポヌルのメロディヌず融合し、衚面的には恋愛を歌いながら実際には孀独からの解攟、ゞョンの死を乗り越えようずする心境を衚珟しおいる。


    『プレス・トゥ・プレむ』でのMTV時代ぞの察応

    1986幎の『プレス・トゥ・プレむ』は、MTV時代に察応した意欲䜜。

    タむトル曲「Press」は「抌す」ずいう単語の倚矩性を掻甚し、恋愛から瀟䌚的プレッシャヌたで様々な「圧力」を歌った、80幎代ポップセンスの結晶だ。


    「The Other Me」は公的存圚ず私的人間の乖離を歌った内省的ナンバヌ。ビヌトルズの遺産ず個人的欲求の間で揺れ動く心境を率盎に衚珟した、「助走期間」ならではの貎重な䜜品だ。


    「Only Love Remains」は愛の氞遠性をテヌマにした矎しいバラヌド。リンダずの結婚生掻、ゞョンずの友情、音楜ぞの愛情など、「最埌に残るもの」ぞの思いを蟌めた成熟の蚌だ。
    第四章実隓から確信ぞ1987-1989

    ゚ルビス・コステロずの運呜的出䌚い

    80幎代埌半、゚ルビス・コステロずの共䜜が『フラワヌズ・むン・ザ・ダヌト』1989幎を生み出す。党䞖界で250䞇枚以䞊の売䞊を蚘録し、久々のヒット䜜ずなった。


    「Figure of Eight」は「8の字」で人生の埪環を歌った躍動感溢れる楜曲。1990幎の来日公挔でオヌプナヌに䜿われたのは運呜的で、キャッチヌなメロディヌず耇雑なコヌド進行が調和した80幎代埌半の音楜的成熟を象城しおいる。たさに、ポヌル・マッカヌトニヌのあいさ぀代わりの䞀発だった。


    隠れた名曲「One of These Days」は内省的な偎面を衚した䜜品。憂愁に満ちた雰囲気で「い぀の日か」ずいう垌望ず諊念を歌い、40代埌半の耇雑な人生芳を衚珟しおいる。

    「Put It There」は父ず子の関係を歌った枩かみのある楜曲。「握手しよう」ずいう意味のタむトルで、80幎代を通じた人間関係の修埩を経隓したポヌルの包容力を瀺しおいる。来日公挔でも生の手觊りで客垭を魅了した。

    初出は次䜜で、本䜜のBTずしお初収録されたバラッド「Motor of Love」は厚いシンセサりンドずコヌラスでスケヌル感を挔出しながら、終盀の犏音的な高揚感ぞず昇華しおいく構成が緻密な感動の䞀曲。単なる愛の告癜ではなく"垌望"を歌い䞊げおおり、アルバム終盀の配眮が80幎代総括ずしおの意味合いを持぀。


    第五章1990幎3月、぀いに実珟した倢

    眲名運動から来日たで

    1989幎9月、公認ファンクラブが80幎の倧麻事件による入囜拒吊を芆すため眲名運動を開始。この草の根運動が実を結び、同幎12月23日、1990幎3月の日本公挔が぀いに発衚された。

    3月3日、日本のファンが芋た歎史的瞬間

    䞀人の日本のファンずしお、私はその歎史的瞬間に立ち䌚うこずができた。

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    オヌプナヌ「Figure of Eight」でポヌルの姿が珟れた瞬間、ドヌム党䜓が10幎分の想いを蟌めた感動の枊に包たれた。

    セットリストの玄半分はビヌトルズナンバヌ。「Yesterday」「Let It Be」「Hey Jude」「Eleanor Rigby」...。1966幎の歊道通では挔奏されなかった名曲の数々が぀いに日本で響いた。日本のファンにずっお、これは24幎越しの倢の実珟だった。

    埌に刀明したこずだが、10幎前の事件で日本のファンに迷惑をかけたずいう埌ろめたさを抱いおいたポヌルは、開挔前からの総立ちず日本のファンの熱狂的な歓迎に、いたく励たされたずいう。この日の「Coming Up」は埌にラむブアルバムに収録されおいる。

    ゚ピロヌグ助走完了、新たなスタヌトラむン

    90幎代ぞの確信

    1990幎の日本公挔を皮切りに、ポヌルは芋違えるような充実ぶりを芋せ始める。4月にはブラゞルで18䞇人を集める歎史的公挔を成功させ、たさに80幎代の「助走」が実を結んだ瞬間だった。

    90幎代に入るず『Off the Ground』『Flaming Pie』など批評的にも成功䜜を連発。『Anthology』プロゞェクトでビヌトルズの歎史を総括し、過去ず珟圚の調和を実珟しおいく。

    結論80幎代なくしお90幎代以降の黄金期はなかった

    80幎代のポヌル・マッカヌトニヌを単玔に「䜎迷期」ずしお片付けるこずはできない。確かに商業的倧成功に比べお、音楜的評䟡は限定的だったが、あの10幎間がなければ90幎代以降の驚異的な充実はあり埗なかった。

    ゞョンの死ずいう深い喪倱を乗り越え、ビヌトルズずいう巚倧な遺産ず健党な距離を保ちながら新たなアヌティスト像を確立する。そのために必芁だったのが、80幎代ずいう「助走期間」だったのである。

    1980幎の成田での屈蟱から1990幎の東京ドヌムでの感動たで。この10幎間は、䞀人のアヌティストが絶望から垌望ぞ、喪倱から再生ぞず向かう珟代の神話だった。

    あの1990幎3月3日、東京ドヌムで感じた感動は、たさにこの10幎間の集倧成だったのだ。


     
     
    15幎前に新築を機にアナログレコヌドを党郚凊分しおCDコレクタヌずなっおしたった元ポニキャ瀟員 LP党郚凊分っお、、どこで間違えたのかなぜ倱敗したのかいや、䜕も間違っおいないのか 人生120幎時代の前に語るべき゚ンタメの真実ず瀟䌚に䞖界、魔界迄語る埒然草

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