
宝石のように綺麗なぶどう
青森県鶴田町の畑で、今年もスチューベンの季節がやってきました。
春に芽吹いた小さなつるは、日差しと風、そして手間を惜しまない栽培の積み重ねによって、少しずつその姿を変えていきます。
夏の中頃になると、房の中の粒が淡い緑から紫へと色づき始めます。
この色づきの変化はヴェレゾンと呼ばれ、ぶどうにとっては成熟の始まりを意味します。
まるで小さな宝石が陽を受けて輝くように、その一粒一粒が透明感のある紫色へと変わっていく様子は、何度見ても息をのむ美しさです。
スチューベンは、このヴェレゾンからじっくりと甘みと香りを蓄えていきます。
そして収穫は9月後半。
一年かけて育ててきた成果を手に取るその瞬間は、農家にとって何よりの喜びです。
摘みたての果実は、濃密な甘みと芳醇な香りをたたえ、まさに“食べる宝石”と呼ぶにふさわしい味わいになります。