
David Sylvian『Blemish』 ヴェーベルンのごとき硬質の美
17年ぶりの新アルバムもアナウンスされているDavid Sylvian。
Japanも含む、彼の全キャリアで一番好きなのは、2003年に自主レーベルからリリースされた『Blemish』でした。
とりわけDerek Baileyのギター即興演奏に歌メロをつけた3曲は、彼にしかできない奇跡のような共同作品で。まるでヴェーベルンの歌曲を思わせる硬質な美に圧倒されます。
Robert Fripp、Holger Czukay、坂本龍一はじめ、若きDavid Sylvianは「師」と仰ぐ様々な先人をゲストとして招聘してきたわけですが。『Blemish』にいたり、彼は幾多の巨匠たちをごぼう抜きして孤高の境地に至った印象が。
坂本龍一さんが「彼は行き着くところまで行き着いてしまった」と激賞していたのも印象的でした。