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詩|おさない歌

    わたしがのぼる死の台に飾る
    おさない花が 今開いてくる
    おさないくちびるを
    わたしが生まれてきたわけを

    誰が知ることができるだろうか
    話されようがない樹々の話を
    歌われようがない草々の歌を

    青い空は死に際に紫色に変わるだろう
    何となく思う いや 知っている

    わたしは生きていたい
    樹々が話しだす直前の息吹がこの世なので

    生きているわたしが最後に見る空と
    次の瞬間に見る空がどう違うのか知るために

    生きる理由はそれで十分であることを確かめるために


    (詩集『水は器に合わせ形を変えるでしょう いつか 思いもよらぬときに』 所収)

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    作詩/作詞作曲 (tocchiトッチ)/詩誌『everclear』発行/『産経新聞』朝の詩月間賞/『詩人会議』投稿欄年間優秀作品賞/『詩と思想』現代詩の新鋭/'19年9月~入院中('20年8月note復帰)

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