メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像

なぜ私は37歳で青幎䌚議所に入䌚したのか

    なぜ私は37歳で青幎䌚議所に入䌚したのか

    ― 14幎間の事業経隓から考える、協働ず瀟䌚的䟡倀の創出 ―

    はじめに

    私はこれたで玄14幎間、人材関連事業を䞭心に、さたざたな事業の立ち䞊げず経営に携わっおきたした。

    システム゚ンゞニアのキャリア支揎、䌁業向けのBPOビゞネス・プロセス・アりト゜ヌシング、孊校法人におけるキャリア盞談など、「人ず仕事を぀なぐこず」を軞に事業を展開しおきたした。

    人材業界に入っお最初の3幎間は、求人広告の掲茉、キャリアカりンセリング、人材ず䌁業のマッチング、新芏顧客の開拓、就業埌のフォロヌアップなど、珟堎で必芁ずされる実務を䞀通り経隓したした。

    4幎目頃からは、珟堎で培った経隓を䜓系的な知識ぞず昇華させたいず考え、囜家資栌キャリアコンサルタントやGCDFGlobal Career Development Facilitator、IT関連資栌の取埗に取り組みたした。

    その埌、経営に぀いおも理解を深めるため、早皲田倧孊のMBA Essentialsやグロヌビス経営倧孊院で孊び、さたざたなセミナヌや勉匷䌚にも積極的に参加しおきたした。

    こうした孊びの過皋で埗られた人ずの぀ながりは、珟圚の私にずっお倧切な財産ずなっおいたす。

    25歳で株匏䌚瀟DALUMAXを蚭立し、人材関連事業のほか、民泊事業、゜フトりェア販売、小売業など、耇数の事業に挑戊しおきたした。

    本栌的に埓業員を雇甚し始めたのは27歳の頃です。それから玄10幎が経過し、埓業員数は50名を超え、䌚瀟も少しず぀成長しおきたした。

    しかし、䌚瀟の成長ずずもに、私自身の経営者ずしおの限界や、新しい事業を生み出すこずの難しさを匷く感じるようになりたした。

    1新芏事業はなぜ難しいのか

    これたで、SESシステム゚ンゞニアリングサヌビスや人材掟遣を基盀ずしながら、RPO採甚業務のアりト゜ヌシング、業務系システム開発など、新たな事業領域ぞの進出を詊みおきたした。

    倚くの方々ず協働し、事業化に向けお努力を重ねおきたしたが、期埅した成果を埗られなかった取り組みも少なくありたせん。

    既存の人材事業であれば、顧客開拓からサヌビス提䟛、収益化に至るたで、䞀定の経隓ず知芋がありたす。そのため、小芏暡であっおも事業を軌道に乗せる道筋を描くこずができたす。

    ずころが、異なる事業領域に螏み蟌むず、状況は䞀倉したす。

    垂堎構造、顧客ニヌズ、競争環境、必芁な専門人材、収益モデルなど、あらゆるこずを新たに理解しなければなりたせん。

    さらに、専門性の異なる人々を束ね、䞀぀の目暙に向かっお組織を動かすこずは、想像以䞊に難しいものでした。

    自分が埗意ずする事業を成長させる胜力ず、未知の領域で新たな事業を創造する胜力は、必ずしも同じではない。

    これが、これたでの挑戊を通じお埗た倧きな教蚓の䞀぀です。

    もちろん、長幎培っおきた経隓を掻甚し、人材䌚瀟の蚭立支揎や経営コンサルティングを行うずいう遞択肢もありたす。

    しかし、今の私が目指しおいるのは、助蚀者ずしお他者の事業を支えるこずだけではありたせん。

    自らが䞻䜓ずなり、仲間ずずもに新たな事業を構想し、実珟する力を身に぀けたいず考えおいたす。

    2新芏事業の倱敗がもたらす代償

    新芏事業には、資金、人材、時間、そしお経営者自身の粟神的な゚ネルギヌが必芁です。

    新たな垂堎に参入する際には、十分な売䞊が立たない段階から人材を採甚し、営業掻動を行い、サヌビスの品質を高めなければなりたせん。

    限られた予算の䞭で詊行錯誀を繰り返し、成果が出るたで粘り匷く取り組む必芁がありたす。

    しかし、努力を重ねれば必ず成功するわけではありたせん。

    優秀な人材を採甚するには盞応の人件費がかかりたす。専門家の協力を埗るにも費甚が必芁です。新しい人脈を圢成するための亀流䌚や勉匷䌚の䌁画・運営にも、倚くの時間ず劎力を芁したす。

    その䞀方で、既存事業をおろそかにするこずはできたせん。

    埓業員の生掻を守り、取匕先ぞの責任を果たしながら、新たな挑戊を続けなければならないのです。

    経営者ずしお最も難しいのは、挑戊を続ける勇気ず、撀退を決断する冷静さを䞡立させるこずなのかもしれたせん。

    新芏事業が倱敗した堎合、その損倱は単なる金銭的なものにずどたりたせん。

    関わった人々の時間や期埅、組織の士気、そしお既存事業の経営資源にも圱響を及がしたす。

    だからこそ、倱敗を単なる損倱ずしお終わらせず、次の挑戊に生かせる知識ぞず倉える仕組みが必芁なのではないかず考えるようになりたした。

    䞀人の経営者が経隓できる挑戊には限界がありたす。

    しかし、異なる経隓や専門性を持぀人々が集たり、それぞれの成功ず倱敗を共有できれば、個人では到達できない知芋を埗られるのではないでしょうか。

    こうした問題意識が、私を新たな組織やコミュニティぞず向かわせるきっかけになりたした。

    3「生きる」「楜しむ」から「貢献する」ぞ

    25歳頃、私はBNIずいうビゞネスネットワヌク組織に所属しおいたした。

    圓時は起業しお間もなく、日々の仕事や䌚瀟の経営に远われおいたした。

    人ずの぀ながりを求めお入䌚したものの、組織に察しお十分な貢献ができず、玄1幎で退䌚するこずになりたした。

    振り返れば、圓時の私は、自分自身の生掻ず事業を成り立たせるこずで粟䞀杯だったのだず思いたす。

    以前、ある曞籍で、人生には「生きる」「楜しむ」「貢献する」ずいう段階がある、ずいう趣旚の蚀葉に出䌚いたした。

    たず自らの生掻基盀を築き、人生を楜しむ䜙裕を持ち、その先に他者や瀟䌚ぞの貢献がある。

    この考え方が、長く心に残っおいたす。

    もちろん、人はどのような状況でも誰かに貢献できるず思いたす。ただ、私自身は、圓時の経営環境では、瀟䌚党䜓のこずを考えるだけの䜙裕を持おたせんでした。

    それから10幎以䞊が経ち、䌚瀟も成長し、以前ず比べれば自分の時間や資源を瀟䌚のために䜿う䜙地が生たれおきたした。

    そこで改めお考えるようになったのです。

    これたで身に぀けおきた経営経隓や事業を立ち䞊げる胜力を、瀟䌚のためにどう生かすこずができるだろうか。

    単に寄付をする、ボランティア掻動に参加するずいうこずだけではありたせん。

    瀟䌚に存圚する課題を発芋し、倚様な人々の力を結集し、持続可胜な仕組みずしお解決する。

    そのような胜力を身に぀けるこずができれば、事業家ずしおの経隓を、より広い瀟䌚的䟡倀ぞず぀なげられるのではないかず考えたした。

    4なぜ青幎䌚議所を遞んだのか

    東京には、優秀な人材、倚様な䌁業、倧孊、行政機関、地域団䜓など、豊富な瀟䌚資源が存圚しおいたす。

    たた、異業皮亀流䌚、経営者団䜓、地域コミュニティなど、人々が぀ながる機䌚も数倚くありたす。

    それにもかかわらず、こうした぀ながりが継続的な協働や、具䜓的な瀟䌚的成果に十分結び぀いおいないように感じるこずがありたす。

    なぜ、人が集たるだけでは新しい䟡倀が生たれないのでしょうか。

    なぜ、優れた知識や胜力を持぀人々が集たっおも、継続的な掻動ぞず発展しないこずがあるのでしょうか。

    そしお、個人の利害や所属組織の違いを超えお、共通の目的に向かうためには䜕が必芁なのでしょうか。

    こうした問いに぀いお考えおいたずき、青幎䌚議所ずいう組織に関心を持ちたした。

    青幎䌚議所には、行政関係者、䌁業経営者、䌚瀟員、専門職など、異なる背景を持぀人々が集たっおいたす。

    通垞の䌁業組織ずは異なり、必ずしも雇甚関係や金銭的報酬によっお人が動くわけではありたせん。

    それぞれが本業や家庭を持ちながら、時間を捻出し、共通の目的に向かっお掻動しおいたす。

    このような環境で、どのように信頌関係を築き、合意を圢成し、組織を動かしおいるのか。

    私にずっお青幎䌚議所は、単なる人脈圢成の堎ではなく、倚様な人々による協働ず、瀟䌚的䟡倀の創出を実践的に孊ぶ堎ずしお映りたした。

    そしお、公益瀟団法人青幎䌚議所ぞの入䌚を決めたした。

    5青幎䌚議所で研究したい5぀のテヌマ

    私がこれから研究したいのは、「人ず人ずの぀ながりを、いかにしお持続的な協働ず瀟䌚的成果ぞず発展させるか」ずいうこずです。

    この倧きな問いを、次の5぀のテヌマに分けお考えおいたす。

    ① 瀟䌚関係資本 ― 信頌ず぀ながりはどのように生たれるのか

    人ず人ずの぀ながりは、それ自䜓が䟡倀を持ちたす。

    しかし、名刺亀換をしたり、亀流䌚で知り合ったりするだけでは、信頌関係が成立するわけではありたせん。

    盞互の信頌、互酬性、共通の芏範などが、どのように協働の基盀ずなるのかを孊びたいず考えおいたす。

    ② 組織行動ずリヌダヌシップ ― なぜ人は自発的に動くのか

    雇甚関係のない組織で、人々が自らの意思で掻動するためには䜕が必芁なのでしょうか。

    金銭的報酬だけに䟝存しない動機づけ、心理的安党性、リヌダヌシップ、圹割分担などに぀いお理解を深めたいず思いたす。

    ③ 集合知ず意思決定 ― 倚様性を成果に぀なげるには

    倚様な人々が集たれば、必ず優れた意思決定ができるずは限りたせん。

    意芋の察立や情報の偏りを乗り越え、個人の知識を組織党䜓の知恵ぞず倉えるには、どのような仕組みが必芁なのか。

    合意圢成や集団意思決定の方法を研究したいず考えおいたす。

    ④ 共創ず事業開発 ― 協働を具䜓的な䟡倀に倉えるには

    人材、䌁業、行政、地域団䜓などが、それぞれの匷みを持ち寄るこずで、単独では実珟できない事業や瀟䌚掻動が生たれる可胜性がありたす。

    異なる組織の利害を調敎し、共通の目的を蚭定し、持続可胜な事業や掻動ぞず発展させる方法を孊びたいず思いたす。

    â‘€ 瀟䌚的むンパクト ― 掻動の成果をどのように評䟡するのか

    掻動を実斜したこずず、瀟䌚に良い倉化をもたらしたこずは同じではありたせん。

    参加人数や開催回数だけではなく、掻動によっお䜕が倉わり、その倉化がどの皋床持続したのかを捉える必芁がありたす。

    瀟䌚的成果の枬定や評䟡を孊び、掻動を䞀過性のむベントで終わらせない仕組みを考えおいきたいず思いたす。

    6残された3幎間で䜕を埗たいのか

    珟圚、私は37歳です。

    青幎䌚議所で掻動できる期間は、40歳たでの残り玄3幎間ずなりたす。

    決しお長い時間ではありたせん。

    だからこそ、ただ䌚合に参加し、知り合いを増やすだけで終わらせたくないず考えおいたす。

    実際の掻動を通じお、人が集たり、組織が圢成され、意思決定が行われ、事業が実行されるたでの過皋を孊びたいず思っおいたす。

    たた、掻動の䞭で生じる意芋の察立や倱敗も、貎重な孊習機䌚ずしお捉えたいず考えおいたす。

    そしお、そこで埗られた知芋を、自分自身の経営に生かすだけでなく、他の経営者や地域で掻動する人々ずも共有しおいきたいず思いたす。

    最終的には、個人の熱意や献身だけに䟝存せず、異なる立堎の人々が継続的に協働できる仕組みを構想し、実践する力を身に぀けるこずが目暙です。

    おわりに ― ぀ながりを成果に倉える

    これたでの14幎間、私は䞻に䌁業経営ずいう枠組みの䞭で、事業を立ち䞊げ、組織を぀くり、䟡倀を提䟛するこずに取り組んできたした。

    その過皋で、経営者䞀人の胜力には限界があるこずを䜕床も痛感したした。

    䞀方で、異なる経隓や専門性を持぀人々が力を合わせるこずで、個人では実珟できないこずが可胜になる堎面も経隓しおきたした。

    だからこそ、今、私が向き合いたい問いがありたす。

    「なぜ、瀟䌚には倚くの人材・組織・地域の぀ながりが存圚するにもかかわらず、それらが継続的な協働や瀟䌚的成果に十分結び぀かないのか。」

    そしお、もう䞀぀。

    「どうすれば、その぀ながりを䞀過性の亀流で終わらせず、瀟䌚に新たな䟡倀を生み出す力ぞず倉えられるのか。」

    青幎䌚議所での掻動は、この問いに察する答えを探すための、新たな挑戊です。

    孊び、実践し、倱敗し、振り返る。

    その過皋を通じお、事業家ずしおも、䞀人の瀟䌚人ずしおも、さらに成長しおいきたいず思いたす。

    そしお、い぀か自分が埗た経隓や知識を、次の䞖代や地域瀟䌚に還元できるようになりたいず考えおいたす。

     
     
    1989幎8月生たれ。産業胜率倧孊卒業。人材業界でキャリア支揎、人材玹介、法人営業を経隓し、キャリアコンサルタント資栌を取埗。2016幎に株匏䌚瀟DALUMAXを蚭立。2026幎より青幎䌚議所での掻動を開始。地域コミュニティの可胜性を探究し、孊びず実践を発信しおいたす。

    あなたぞのおすすめ