
Take a sad song and make it better ― 悲しみを抱えながら、少しずつ前へ ― 2026年8月4日(火)R8
今日、食堂で何度もビートルズの「Hey Jude」が流れていた。
何度も聴いたことのある曲だったはずなのに、今日はなぜか心に残った。
「Take a sad song and make it better」
悲しい歌を、少しでも良いものに変えていこう。
この言葉が、今日の自分の心に響いた。
「Hey Jude」は恋愛の歌だと思っていた時もあった。
しかし、実際にはポール・マッカートニーが、両親の離婚で傷ついたジョン・レノンの息子ジュリアンに向けて作った励ましの歌だった。
悲しみをなくすことはできない。
でも、その悲しみを抱えながら、自分の力で少しずつ人生を良い方向へ変えていく。
そんなメッセージなのだと思う。
今日は、親しかった友人の葬儀の日だった。
66歳という若さで旅立った友人。
夫は葬儀場へ行き、最後のお別れをしてきた。
本人は大きな葬儀を望んでいたそうだ。
家族もその願いを叶え、大きな式として送り出すことができた。
人生を最後まで自分らしく生きた人だったのだと思う。
その一方で、私は今、自分自身の身体の痛みと向き合っている。
6月25日の手術から、もうすぐ2か月になる。
周りの人からは、
「左手が動くようになったね」
「良くなったね」
と言われることが増えた。
でも、自分自身はまだ知っている。
腕は思うようには上がらない。
リハビリは続いている。
痛みもある。
できないことも多い。
説明することさえ疲れる時がある。
本当は今日、盆踊りの練習にも参加したかった。
でも、今の左腕では思うように動けない。
「今年は仕方がない」
そう思って部屋にいた。
以前なら、できないことばかりに目が向いていたかもしれない。
でも今日、「Hey Jude」を聴いて思った。
この状況を、少しでも良い方向へ変えていくことはできるのではないか。
腕が完全に治るまでの時間も、自分を見つめ直す時間にできるのではないか。
人生には、自分では選べない悲しみや苦労がある。
今日、夫と友人の人生について話した。
友人は大変な苦労をしながら会社を立ち上げ、大きな企業へ育てた人だった。
家族の希望を聞き、大きな家を建て、特に奥さんが望んだ台所も大切にしたという。
外から見ると「王様」のように見える部分があったかもしれない。
しかし、家族の声を聞き、夢を形にした人でもあった。
一方で、自分の夫との人生を振り返ると、私は夫に期待することを諦め、自分で人生を切り開こうとしてきた。
もっと話を聞いてほしかった。
もっと気持ちを分かってほしかった。
そう思ったこともある。
でも、今日感じたのは、人生は比べるものではないということだった。
誰にも、その人だけの苦労がある。
成功して見える人生にも、見えない苦しみがある。
普通に見える人生にも、本人だけが知る痛みがある。
だからこそ、人の人生を簡単に判断することはできない。
友人の旅立ち。
自分の肩の痛み。
夫婦の違い。
今日は、いろいろなことを考えた一日だった。
そして最後に残った言葉は、
「Take a sad song and make it better」
だった。
悲しみを消すことはできない。
でも、その中から小さな希望を見つけることはできる。
明日の病院で何を言われるかは分からない。
でも、自分の身体と向き合いながら、少しずつ前へ進んでいきたい。
新しい自分を作るために。
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