
病院に来ないのは、元気な証と信じている。
健康診断で別の病院へ伺った際、ついつい勤務先の病院との違いを探してしまった。
最近の看護師さん達の制服は、大体どこも似た感じだな〜とか。
あの色の制服は、看護助手かな、とか。
そして、全然違う病院なのに、あの人は居ないかなと思わず探してしまったのは、レントゲン・内視鏡検査の前が「外科・消化器科」外来だったからだ。
おぢさんが働いている病棟は、外科と消化器内科の患者さんが中心に入院してくる。
ただ、空床が有れば他科の患者もガンガン入ってくる。
整形外科、脳外科、内科……先輩看護助手に言わせると、ウチの病棟は「院内イチの何でも屋」らしい。
まあ、看護助手の立場では、診療科が違おうと、応対にそう違いは無い。
コチラが気になるのは、その人が風呂に入るのか、補助だ介助は我々に何処まで手出し出来るのか。
そして何より、どんな性格でノリの患者さんか、だ。割とそこ大事。
外科、消化器内科共通して行う治療に、化学療法が有る。
所謂、がんの抗がん剤治療。
ご存知の方も多いと思うが、化学療法は定期的に治療を実施する。
当病棟には、その化学療法の患者さんがとても多い。
そして、頻回に入院する為、名前も顔も覚えてしまう。
翌日の予定表のホワイトボードで、名前を見つけると、「あ、明日輸液ポンプ○台(人数分)要るな」とピンとくるほどだ。
そうした"常連"さんも、自分が入職してからこの3年で、だいぶ様変わりした。
おぢさんより1年先に入職してる夜勤助手さんとたまに、○○さんはどうしたんだっけ?という話になる。
最近、来ないよね〜……と。
その答えは3択で。
①寛解して治療が必要無くなった
②通院での化学療法に切り替えた
③お星さまになられた
通院・入院していた患者さんが、全て病院で亡くなるわけではないので、我々が関知しない間に亡くなった可能性はある。
最期は自宅で、と在宅看護で亡くなる患者さんも多い。
かと言って、毎日お悔やみ欄をチェックして「ああ……」ってなるのも、なんか気が重い。
なので結果、生存情報不明の方がちょこちょこいらっしゃる。
「アンタ達が楽しかったから、また来るからね」
と言って、退院される患者さんが偶にいらっしゃるんだが。
「またねでねーってば!もう来ねのが1番なんだぞい!」
そう返して、退院を見送る。
常連さんとだから交わせる、病院ジョークというか。
そうだ、本来なら会わないのが1番なのだ。病院・病棟という場所で。
定期的に治療で来られる方は、まだそんなやり取りもあるかもしれないが。それでも、その病の先にある未来を思うとやるせない。
最近入院がご無沙汰なあの人や、この人も。
出来たら、健やかに今を過ごしていればいいと心底願っている。