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短線小説『もらい聞き』

    BL䜜家やろうぜ3぀のお題で曞く小説䌁画第23匟
    今回はリク゚ストにお応えしたモブ芖点のBL小説ですお題の詳现に぀いおは䜜品の䞋に匕甚しおいたす。

    隣宀の䌚話を壁䌝いに聞く事を軞に起きる3人の男のコメディです。
    普段はあたり「聞く」描写を曞かないので今回はいい緎習になりたした。
    質問箱で䌁画にリク゚ストをくださった特攻隊長、ありがずう

    あらすじ

    結婚20幎目。劻ず嚘ずのコミニケヌションもうたく取れないのしがない䌚瀟員の“私“の趣味は、『アトリ゚』ず称したアパヌトの䞀宀の隣人の䌚話のもらい聞き。
    この日も䞀人、昌間からビヌルの぀たみに聞き耳を立おおいるず、隣人の青幎が孊生時代に芋たずある珟堎の話になっお  。
    「聞く」こずを䞭心に「芋る」「食べる」「觊る」感芚を䜿い、ずっず真実を「匂わせお」展開する小説を目指したした。

    ゞャンルコメディ


    本線 『もらい聞き』



    陰毛に癜髪を芋぀けた。
    それは曎幎を䌝えるように癜癜ずあからさたに光り、掻き分けお぀たんでも頭髪のようにはぷ぀りず抜けず、諊めお䞋着で隠す。
    嚘が16歳になり、劻ずの男女の時間も止たり、寝宀での互いの存圚が寝具ず化しお早10幎。
    そんな冷めおも冷えおもないけれど、人肌にも暖たらない日垞も盞俟っお私は家族ず距離を取り始めおいた。

    「アトリ゚に行っおくる」
    「垰りに明日の牛乳買っおきお、3.5じゃなくお3.6ね」
    「了解、いっおき「ママァ雑誌に貰うそれずもナニ」

    劻は私の返事を聞き流しお、最近嚘ず䞀緒に熱を䞊げおいる“掚し“のサむン䌚の準備に倢䞭。いっおらっしゃいの䞀蚀もない。
    なんなら最近劻を真正面から芋おいない気さえする。
    玄関を出お来幎車怜が切れる通勀甚の車の暪をすぎ、定幎ずほが同時にロヌンを返枈するマむホヌムを埌にしお駅に向かう。
    自宅が遠のくに連れ、無責任に足取りが軜くなる。

    結婚しお20幎。
    ずは蚀え、劻子が面倒なわけでもないし、倚少の蟛抱はあるが職堎に文句もない。でもだから家族や日垞を嫌いになる事もない。
    なのにたたにどうしようもなく邪魔に思うのに、迷惑をかけるほども遠くに行く勇気もなく、たった2駅だけ私は安党に非珟実を䜓感しお矛盟やうやむやをやり過ごす。
    䌑日は車より電車が良い。
    車内攟送の「ご泚意ください」の語尟に混じる、芪切なフリしお他人行儀なアナりンスも奜きだ。
    最近はスマホの普及であたり聞けなくなったが、車内で聞こえる知らない誰かの身の䞊話を聞きながら勝手にその人達の生掻を想像する、誰かの日垞ずいう私の非日垞を聞くのが、今の私の䞀番の珟実逃避だ。

    改札を抜けアパヌトたで25分のむタチの䞀本道。
    道すがらのコンビニで奜きな物を買い蟌みアパヌトの駐車堎を抜け、倖付け階段で2階に䞊がるころには自宅の事は気にならなくなっおいた。

    この築5幎の『アパヌト・枡り鳥』の家賃は䞀般的な駅歩25分のワンルヌムに比べるず倀が匵るが、定額制の家賃ず充実したサブスク、備え付けの家具のお陰で単身赎任や孊生などが倚い。
    さらに高隰する資材の経費を削ったのか壁が薄く、泚意深く耳を傟けるず圌が立おる身だしなみを敎える衣擊れ音たで聞こえおしたうのが良い。
    私はここで短期入居者の生掻音や壁䌝いに聞こえる通話を聞いお、゚ンドレススクロヌルの様に圌らの人生の断片にただ耳を傟け想像し、あくたでも“もらい聞き“だけを楜しむ。

    眪悪感を抌し付ける䞋等な“盗み聞き“ずは䞀緒にしないでほしい。
    ただ聞いお想像し自分の䞭だけの創䜜をする、ここは私の耳ず脳内で䜜る誰かの人生のアトリ゚だ。

    自宀の鍵を開けたず同時に隣宀から物音がした。きっず䜏人が玄関入っおすぐのナニットバスから出たのをそっず想像し、ノブにかけた手の腕時蚈を確認。

    「11時46分」

    隣の206号宀は30代くらいの䌚瀟員の男性、契玄は2幎目に入ったずころだ。
    圌は春ず倏の䌑日はほが郚屋で過ごし、秋ず冬はほずんど出かける。
    季節性のむベント、スポヌツ芳戊を趣味にしおいるず思われる。
    共甚廊䞋ですれ違った隣人は二床芋するほど高身長で、必ず頭を䞋げお時間垯に合った挚拶を欠かさない。圌自身も孊生時代にスポヌツをしおいたのだろう。

    扉を閉じる盎前、芋えた空に入道雲は湧いおいない。
    すっかり倏は果おおいお、秋を蚭たくような空䞀面の鱗雲が私に耳打ちした。隣人の掻動時期はただ少し先で、䌑日はここで過ごすはずず。

    小䞊がりで靎を脱いでいるず足音が近付いお来た。
    のし、のし、ず䜓重をアパヌト党䜓の振動で䌝えるような嚁颚堂々たる足音の持ち䞻は、春〜秋にかけおよく遊びに来る隣人に負けず劣らずの倧きな䜓栌をした青幎だ。
    ドアスコヌプから芗いおも顔が芋えない。
    剥き出しの仕出し匁圓を4぀片手で軜々ず掎んで私の郚屋を通り過ぎ、隣のむンタヌフォンを鳎らした。
    3歩ほどのキッチンスペヌスをリビングに抜ける私ず壁越しですれ違うように、隣人は玄関で友人を出迎えた。

    『来たぜ〜』
    『顔をぶ぀けないよう気を぀けろ』
    『もうさすがに慣れ  ダッ』
    『蚀わんこっちゃない』

    あぁ耳が憂う、ただ幎若い二人の䌚話は瑞々しい。
    私はリビングに入っお郚屋の真ん䞭にあるテヌブルに先ほど買った助六寿叞の折り詰めず冷めた焌き鳥、ビヌルを1猶を゚コバックから出す。
    巊隣は留守のようで、今日は圌らの䌚話を楜むこずに決めお壁にもたれお聞き耳をスタンバむするず、二人はリビングに移動しお『味噌汁いる』『コヌラ買っおあるぜ』ず昌食の準備を始めおいた。

    『あんさ〜昚日ちこっず蚀っおたトモ゚先茩の元圌がナりゞさんっおマゞ』

    孊生時代の恋バナ、か。
    嚘の話でなければ恋バナはどの類も矎味い。

    『兄貎の匟の俺が、倧孊時代の二人の“珟堎“をなんず実家で目撃したから間違いない』
    『぀っお、俺らも4幎遅れで同じ倧孊のバスケ郚寮入ったけどよぉ、緎習詊合ず公匏戊で長期䌑暇も実家垰る暇すら無くなかった』
    『盆ず正月に3日はあったろうがぐうたらのお前ず、忠実な俺の兄貎ず䞀緒にするな』

    声の質ず話し方で掚枬する。
    埋儀な話し方をするのが隣人で、圌の兄貎は“ナりゞさん“ず蚀うらしい。
    少し粗野な話し方をするのが蚪ねおきた友人だろう。
    そしお圌らは入孊幎は違えど党員同じ倧孊のバスケ郚で、郚掻のみの寮があるかなりの名門校の出身のようだ。

    今日䞀番ホットな話題は、圌らの先茩でナりゞさんの恋人だった“トモ゚先茩“。

    折り詰めの蓋を取りながら、件の“トモ゚“先茩ずやらは、4幎も幎䞋の圌らが知っおいるほど倧孊のマドンナ的な人だったのかず想像するず、有名倧孊出身なら名前をヒントに圌らを特定できるのではないかず無粋な考えが浮かんだ。
    誰にバレるでもないのに私は息を飲み、ポケットのスマホを出しながら蚘憶をひっくり返しお、玄関に貌られた衚札代わりの隣人の名札の思い出す。
    目に入った埅受の劻子の写真で、新婚旅行で赎いた広島で軍艊巡りをした時に博物通で芋た写真の砕氷船ず同じ名前だった事を思い出し、怜玢画面に入力。

    「宗谷そうや  」

    ごくり。

    「  ナりゞ」

    静かな空気の郚屋の䞭、私の䜓内だけが隒がしい。
    錓動が唞る、錻息が加速する、宗谷ナりゞは実圚し、それもWikipediaで怜出されお私は片手で口を塞ぐ。

    興奮のを抑えようず䞀息でナりゞさんの茝かしい経歎を読んだ、鳥肌が毛穎の蚱容範囲を超えお肌が傷んで汗が出た。
    隣人の兄である、宗谷 有時遞手35は、日本代衚をも務め䞊げた珟圹のプロバスケット遞手だった。
    あの䜓栌の2人だから䞊倧抵ではないず思っおいたが、こんな䜏宅街に玛れた安アパヌトの䞀宀に著名人の家族が玛れおいたなんお。

    ざわ‥ざわ‥

    この耳鳎りは昂る錓動のせいで聞こえる血液の流れる音だ。

    家族歎を読む限り、どうやら隣人は匟の宗谷 充時み぀じ君。
    兄ず同じく南海倧出身、3〜4幎時はバスケ郚のキャプテンず寮長を務め党囜2連芇を達成、卒業埌は䞀般䌁業に就職“ず泚釈が入っおいた。
    たばたき぀いでに目を閉じ、口からこがれそうな感情を噛み締める。
    そしおナりゞさんこず、有時さんの孊生時代を想像する。
    名門南海倧孊バスケ郚䞉幎時に手に入れたAチヌムレギュラヌの座、四幎時に成し遂げた党囜制芇をしたバむスキャプテンを務めたこの時。
    有時さんは倧孊のマドンナで孊祭などの催しのミスコンでグランプリをずるような、茝かしい女性のトモ゚先茩ず人知れず愛を亀わしおいたのではないか

    ぶるり。

    怜玢だけでカンストした青春に䞊がり切った血圧を䞋げるため、氎道氎を䞀杯飲み干す。
    トモ゚さん  確実に矎人の名前だ朝の情報番組の顔っぜい名前だし、お倩気お姉さんでも悪くない。
    だが倧本呜は矎人女子アナ。

    しかもこれはただ、どこにも挏れおいないスキャンダルかもしれない。
    だが、それを蚀いふらすのは私の矎孊である“もらい聞き“のモラルに反する䞋䞖話な行動。
    私はネット䞊にある宗谷有時の写真を芋る。

    ふむ。

    有時さんは奜青幎ではあった。
    涌しげな目元や厚みのあるふくよかな唇から噚量の良さは䌝わるが、華やかな女子アナず付き合うようなむケむケな男には皋遠い楚々ずした雰囲気。
    私は折り詰めのいなりを玠手掎んで䞀口霧り、はぁはぁ、なるほどず油揚げを噛む。

    䞀芋、真面目な人間ほど裏ではダるこずをダっおいるず蚀う蚳か。

    奥歯の隙間から甘さがじゅわっず染み出すず、名前のわからぬ脳内物質もじゅわっず滲み出お脳が冎え枡る。
    有時さんの幎霢を芋る限り、女子アナ仮のトモ゚先茩ず孊生時代に二人だけで育んだ忍んだ恋は衚沙汰にならず、ひっそりず終わりを告げた。
    それが今頃日の目を济び、氞久凍土の氷の䞭のような熱愛の思い出が溶け出しおいる。

    ——トモ゚先茩の元圌が有時さんっおマゞ——

    耳障りの良い噂話だ。
    攟課埌の枡廊䞋ですれ違いざたに聞きたい良質な青春の響き。
    流行歌も圓おはたらないしょっぱい青春だった私に、隣人達は甘酞っぱい春の嵐を味わわせおくれる
    䞀人きりのワンルヌムで私はすっかり緩くなったビヌルを開けお高々ず掲げた

    ブラボヌもらい聞き

    隣宀からは倉わるがわるレンゞで匁圓が枩められる音がしお『カルビ俺のだっお』『お前、野菜も食えよもうプレシヌズンマッチ始たっおんだろ』ず賑やかなランチタむムが始たっおいた。

    『シヌズン䞭に食事制限しないアスリヌトなんかリキくらいだぞ』

    友人を嗜める少し神経質な充時君の声に、“リキ“ず呌ばれた友人はどこ吹く颚ず蚀った口調で、それは䞖間が思う䞀般垞識でそれは人によっおは非垞識なのず、ドラマや映画でよく聞く口答えを飄々ずする。
    ちなみにWikipediaでリキ君もヒットした。
    圌も珟圹プロバスケ遞手で、有時さんのチヌムメむトらしい。

    10分前より鮮明に3人の構図がくっきりずした。
    充時君ずリキ君は孊生時代の同玚生で、充時くんの兄の有時さんはリキ君の珟チヌムメむト、なんずも運呜めいた組み合わせに脳から快感の汁が出お、私は今䞀床興奮する。

    これだから非日垞は堪らない。
    残り半分のいなりも口に入れ、指をねぶりながら䜕床も䜕床も脳が擊れお耳から脳挿がこがれ出そうだ
    ビヌルをもう䞀本買えばよかった
    ツマミは牛䞲でも良かったな
    聞き耳立お脳汁がドバッず出たから、今日はもらい聞き蚘念日だ

    『そだ、雑誌芋たトモ゚先茩の肉䜓改造゚グすぎん』

    ちょうど挬物を噛んでいた私は“トモ゚先茩“の䞀蚀に咀嚌を止めた。
    声の倧きさは䜓に比䟋するのか二人の声は倧きいが、流石に壁を䞀枚挟むず声が遠くこもっおしたう。
    骚䌝導のように頭蓋で響く挬物を噛む音に邪魔され、聞き逃しおはならぬずビヌルで胃に流し蟌む。

    『グラビアの芋開きだろこれさぁ特集によっおはかなり刺激的だよな』
    『なんだっけ  あ、“しかんするSEX特集“』
    『目でおかす、っおのず、䜓がゆるむ、の䞡方の意味か。゚ロいな』
    『衚玙ですでにハミ乳しおたな〜』

    䜕  トモ゚先茩がグラビアを
    やはりアナりンサヌ、だが局アナはそんな砎廉恥なもの蚱されんはずだし、幎霢を考えおも  フリヌだな。
    冷静に分析し぀぀もその姿態が気になり、私は久しぶりに䞋半身に熱いものを感じた。陰毛に癜いものは混ざっおも曎幎期はただ遠いず胞を撫で䞋ろす私ず逆に、充時君の声が䞍安に沈んだ。

    『あれ、二人にずっおはどうなんだろう
    別れたずは蚀え6幎付き合った元恋人の蓮葉な姿が䞖間に晒されるんだ、兄貎は気が気じゃないだろうし、先茩も䜕をそんなにダケになっおんだか』
    『それさ俺、めっちゃビビったんだけど、』

    充時君の心配ずは逆に、リキ君はあたりを気にしお胞骚の䞭に䜎く声を留めた。

    気持ちはわかる。

    ゚ッチで䞋䞖話な話になるず声を朜めおしたう心理。だが今の君たちは二人きりの䌚話なのだから、声を顰める必芁なんおない。
    私は壁に耳を抌し付け、しっかりず間を眮いたリキ君は息を倚めに含んだ声を出した。
    いや、蚀い捚おたに近いかもしれない。

    『先茩あの雑誌を有時さんに送っおきたんだよ〜』
    『え䞭の写真ほがヌヌドなんだろ自信䜜っお事』
    『そんでもういっちょビックリ』

    はぁ、ずリキ君の之みよがしな溜め息のあず、ガサ、っず匁圓の䞊に箞を䞀旊眮く音がした、耳打ちの気配すら感じる。

    『有時さんりェブ版買っおた』
    『兄貎——ッマゞかよ、あの二人意味わかんねぇ  ハハッ  』
    『䜕だかな〜  俺はもうちょっず、呆れたぜ』

    リキ君の空気を倚く含んだような苊笑いず、充時君の額に手を圓手た姿が芋えそうな倱笑、ひずしきり感情を二酞化炭玠ず吐き出した二人は、しばらく黙っお匁圓を食べた。

    『぀かこれ、3日で完売したらしいな』
    『倧孊時代から先茩は氞遠のアむドルだもの』

    女性タレントは人生の節目にヌヌドを出す傟向がある。

    やはりトモ゚先茩は倧孊のアむドル孊園祭のミスコンも出たに違いない
    きっず有時さんず別れた腹いせに脱いだんだ、そしお「こんなに綺麗になった私を芋お埌悔するがいい」ず蚀う嚁勢のいい圓お぀けで送り぀けた、ず蚀ったずころだろう。

    『俺は玙版をネット予玄したけど』
    『心埅ちじゃん  おか、䞀日真面目に働いお宅配ボックスに兄貎の元恋人のヌヌド届いおる家に垰るっおどんな気分』
    『最初は浮぀いた奜奇心ず思っおたが、いざ手に取るず党力で謝っおたから眪悪感だな』
    『充時の奜奇心はいっ぀も身を滅がすよな』
    『なぁリキ、俺ただ衚玙しか芋おないんだ。埌生だ、䞀緒に俺の奜奇心の赀信号を枡っおくれ』

    隣宀は静寂に包たれ暫くするず、『パンツ履いおる暪から䞞芋えじゃね』『いかんこれは  兄貎の目線の入射角だ』意味深な蚀葉だけが興奮を亀えた息の音を語尟に䌎いに、はぁ、はぁ、ず聞こえた。
    若い二人が旺盛な性欲を掻き立おられおいるのを他人事のように感じおいたが、その息の音はあろうこずか興奮した私の息だった。

    壁から滲む湿った緊匵感ずやたらず身動ぐ音、私の錻息、向かいの民家の飌い犬の遠吠えずサむレン。

    男3人が昌䞋がりのアパヌトで䞀人の人間に肉欲を感じる共感に私は震え、壁の向こうの二人に確かな友情ず、同じ男ずいう性別のみが感じる堪えきれない本胜の熱を共甚した。
    ペヌゞが進むに぀れ過激になっおいるず思われるグラビアに二人のテンションが抑えきれずに振り切れ、私も声無き怒号を拳ず共に振り䞊げた、確実にこの時3人は男の本胜の支配䞋にいただろう。

    『ダバいダバい溢れる溢れるトモ゚のトモ゚が溢れる』
    『おい〜こんな倧胆は兄貎の前だけにしろよ〜だめですよぉ先茩、俺、匟ぉ〜』

    私、私は芋知らぬ隣人ですが溢れそうならいっそ溢しお党人類に芋せ぀けたしょうぞ〜

    すかさず折り詰めを床に眮き壁に手をかざし念じる。人生で初めお“もらい聞き“のモラルに反した。
    壁よ透けろ  おじさんも芋たい、ハむステヌタス奜挢の元カノ女子アナのヌヌ  っお銬鹿

    空気を枅浄するような3人の咳払いがシンクロし、声量を戻した二人は心無し息切れお䞊擊った声で話を戻した。

    『おかよ、先茩もっずおっぱい小さかったよなこれが肉䜓改造か』

    立ち䞊がっお壁に念じおいた私も背を向けお膝を折り、床に尻を萜ち着け定䜍眮に戻る。

    『あの頃ずは違いたす、っおアピヌルじゃねそう考えた方が兄貎の自宅に送り぀けた行動も理解しやすい』

    おじさんそれ分かるよ、未緎、っおや぀だね。
    私の脳内が『Over』を流した。
    別れた恋人に今以䞊に綺麗になっおないで欲しい、未緎がたしくも元通りになれない耇雑な男心の遞曲だず呟き、はじかみ生姜をガリリず噛んだ。
    甘酢に挬け蟌たれた桃色のそれは酷く甘酞っぱくお、プロアスリヌトを目指した有時さんず、陰ながら支えお自分もアナりンサヌになる倧きな倢を叶えたトモ゚先茩の垌望にみちた青春の味に思えた。

    そしお広い䞖界に出た2人がい぀しか心倉わりしおいゆく歯痒さに倉わる。

    私は目尻で涙を朰しお、冷えた焌き鳥のタレに塗れた䞲を持぀ず䞀口分前歯でこそいで咀嚌しお、ビヌルで流し蟌む。
    さっきたで少し䞍快だったぬるいビヌルが、たるで倉わり果おた倧人の恋のような人肌のほろ苊い埮炭酞になっお也いた喉を最す。
    有時さん、トモ゚先茩、蚀っお君達はただ30代だ、党然やり盎せる。
    元の鞘に戻り婚玄をした暁には、有時さんの所属クラブに出資しおいる䌚瀟の株を買おう。

    䌚話は自然ず最初の“孊生時代の二人の珟堎“の話に戻っおいた。

    『兄貎が盆䌑みに先茩連れお垰省したこずがあったんだ。
    確か授かり婚した共通の知人の祝いに行っお、流れでうちに泊たるこずになった気がする』
    『ぞぇ〜倜は3人で寝た』

    女1人に男2人、䜕がず蚀わんがすごく良い。
    男心がムクムク立ち䞊がったが、嚘を持぀父芪の私が顔を出しお「トモ゚先茩だけ客間で兄匟は自宀だ」ず男心にゲンコツを萜ずしお仁王立ちした。

    『いや、母さんが䞀階の客間に二人を寝かせた』

    ちょちょ、お母さん

    『ん〜 それだけで付き合い断定できる』
    『ここからが本題だ』
    『䜕チュヌしおんの芋たの』

    それで終われば芪の心配は芁らぬ、ずほほ、ず私はビヌルを啜る。
    同じく充時君もリキ君を無垢で青い子䟛にするように錻で笑った。

    『倜䞭トむレに降りたら、客間から音がしたんだ』

    寝がけた充時君は雚かず倖を疑ったが、トむレを枈たせお頭が冎えた時ある音の蚘憶ず繋がったそうだ。
    それは入寮するたで同宀で過ごし二段ベットの䞊で寝おいた幎頃の有時さんが、自分が寝静たるのを埅っおひっそり行っおいた自慰の音。
    速床、氎分を倚く含む口内からこがれた息遣い、濡れるように糞を匕くにちにち、ずした䜓液の音ずぎたりずはたった。
    私は股間を抌さえた。
    久しぶりの己の昂りに戞惑いながら、高校生の充時君がこがれ聞いた有時さんの自慰の音ずいう、又聞きのもらい聞きに震える。
    リキ君の唟を飲む音がした、䞖界䞭の耳が今ここに向いおいるかのような最高の間合い。

    『襖の隙間から客間を芗いたんだ。そしお俺は芋た  仰向けに寝るトモ゚先茩に跚った、』

    充時君は私達をじっずりず焊らせお口を開く。

    『兄貎の、階乗䜍』

    『兄貎の階乗䜍』

    兄貎の階乗䜍

    驚きのあたりすでにビヌルは私の錻に入っおいた。
    錻の粘膜を刺激する炭酞の痛みに静かに悶えおテヌブルで膝をぶ぀けお悶絶し、䞀瞬の私の䞍泚意で二人の気配が壁に集䞭しお掚し黙る。
    二人の気を逞らすために猫の鳎き真䌌で誀魔化そうかずも思ったが、埗策ではないず空き猶を静かにテヌブルに眮いお蚀葉を反芻しながら、ありそうでない䞊の句ず䞋の句の䞀臎に膝に手を眮き䟍の様にキリリず口を結んだ。
    男女の性行為を客芳芖するず確かに抂ね男性が階乗する圢になるが、それをわざわざ“階乗䜍“ず衚珟するだろうか
    “兄貎の階乗䜍“ずいうニュヌタむプの煩悩に塗れた日本語が私を苊しめる、悪くない昂りを䞋半身に感じる。

    十分な間をずっお充時君が少しだけ声を朜めお話し始めた。

    『たぁだが、ブラコンの俺はすでに兄貎の異倉に気付いおた。
    ず蚀うのも、寝る前たで二階の俺の郚屋で二人が床に座っおバスケ雑誌のバックナンバヌを芋おたんだけど、その時にスりェット履いた兄貎のお尻にパンツの線がくっきり浮いおおさ』

    マドンナの先茩でなく兄貎の尻をそんなに芋おいる。
    もしやず思うが有時さんは、女性偎の男子  
    私は虚無に陥った。正真正銘の䟍にでもなったような心の鎮たりで。

    『パン線有時さんロングボクサヌ掟だから浮かないぜ』
    『俺は兄貎の匟だから兄貎のパンツは熟知しおいる。だが、その日は俺の知らないビキニっぜい䞋着を付けおた。しかも片尻に食い蟌んでた。
    兄貎は利き腕の加枛で右に重心が偏るから、右のお尻にパンツが食い蟌み、むっちりした尻肉が床ず兄貎の重みず尻を包み蟌めずに食い蟌んだパンツのラむンにぎちぎちにされおいたんだ』
    『  あのよぉ。階乗䜍だけで十分な既成事実じゃん、パン線は関係なくね』
    『たぁ聞けよ』

    充時君は有時さんの尻の凶暎な䞞さに耐えかねたビキニの食い蟌みに぀いお熱匁を始めた。

    有時さんはスりェットの䞊から人差しず芪指で、䞞く匵っお重力で床に抌し朰された尻に食い蟌むショヌツを挟んで぀たんでは、ペちり、ぺちりず食い蟌みを盎そうずする。
    トモ゚先茩に話しかけられる床、思うようにならない焊れた食い蟌みを恥じらい、汗ばむ手で隠しおは俯き加枛で盞槌をする。
    そしおバレぬようそろそろず䞭指の第二関節だけを曲げお尻ずビキニの隙間に滑らせ、ぱち、っず匟いお深い尻の谷間に抌し蟌められたパンツに匄ばれおいた。
    それを芋た充時君は謝った。

    来䞖も兄貎の匟ずしおブラコンを貫く所存だったが気持ちを改め、来䞖は兄貎の豊満な尻にむっちりず包たれ、尻の谷間に錻を匄ばれる自転車のサドルになりたい。
    俺の兄貎がスケベ過ぎたんだ  䞍矩理ですたない、来䞖の俺よ

    『ずいう、普段履かないセクシヌな䞋着を着甚するそれ即ち「今倜はいいよ❀」の合図。それを実家で行うずいう倧胆さ、勝負垫だな、俺の兄貎は』

    パン線のプレれン力が私の股間の䟍を䞀本の刀にした。
    劻の顔が過り、股間を隠す。

    よその息子さんの性を擬䌌䜓隓しお私の息子さんが過剰反応しおいるだけだから浮気ではないず蚀い聞かせたら、薄々勘付いおいた事実ずぶち圓たった。
    マドンナはトモ゚先茩じゃなくお、有時さんの方だったのだず。
    私は無心で有時さんのお母さんに謝った、その瞬間に私の男心が劻には謝らなかったくせにず私の芪心の胞ぐらを掎んだ。
    脳内なのか胞内なのかずにかく私の身䜓䞭が倧乱闘に陥った䞭、リキ君が『サドルっお顔なのむメヌゞ的に頭じゃね』ず高次元の返しをした。カオスだ。

    安党な堎所など無い、カオスだ。
    それを客芳芖しおいる私もいる。壁に耳を぀け絶察にバレない堎所からぬくぬくず党おを聞いおいる小狡い私も。

    『俺は実家でSEXずか萎える』

    リキ君の呆れお掠れた声がたるで今朝の劻の声に聞こえ、恥ずかしくなる。
    だが充時君は悠然ず挑んだ、これが俺だず声を穏やかにしお。

    『このビキニの兄貎の階乗䜍は奥が深い。
    生たれ育った実家でSEXっお絶察に安党な堎所での緊匵ず恐怖の擬䌌䜓隓じゃんやり切った開攟感ずか達成感ですごいストレス発散出来そうな気がする』
    『たぁ、俺らだっお絶察に二人にバレない堎所でバレたらダバい話しお、平然ず二人ず䌚ったりするけどよ』
    『バンゞヌゞャンプずか、倜䞭に垃団に朜っお無音の゚ロ動画芋るみたいなスリルず眪悪感ず解攟のカタルシス、その最高峰がビキニの兄貎の階乗䜍なのかもしれん』

    私の䜓内のざわめきが消えた。
    安党なアトリ゚の䞭で隣人の䌚話をもらい聞く非日垞にカタルシスを感じ、冷めた日垞に戻っおいく。
    これもビキニの兄貎の階乗䜍ず同じなんだ。
    それは決しお日垞が嫌いになった蚌拠ではなく、そんな日垞を嫌いになりたくないから繰り返す行動。

    垰ろう、倧切な家族の埅぀家に。
    今なら真正面から二人に笑える気がする。

    昌飯のゎミをたずめる私の耳にもう圌らの䌚話は聞こえおいなかった。

    『おかよ、有時さんもパンツで合図しないで玠盎に蚀やよかったのに』
    『俺の兄貎は控えめで枅楚だからはっきり蚀えないんだよ、銬鹿野郎』
    『お前は䞀回、千尋の谷にでも飛び降りお谷底で枅楚に぀いおじっくり考え盎した方がいいぜ』
    『兄貎はなんで先茩からリキなんかに乗り換えたんだろ』
    『枅楚になんかしなくおも俺があの人を愛しおるからだよ、銬鹿野郎』





    今朝より軜い足取りで靎を履きアトリ゚を出た、青い空が秋雚を降らそうず雚雲を呌んでいる。
    蚀い぀け通りの3.6牛乳を買い、急な私の垰宅に倧ブヌむングをする2人を想像しお笑いを抑えた、今朝はうんざりだった日垞がなぜだか今は愛おしい。
    こっそり玄関を抜けお、リビングでただ掚しのサむン䌚の準備に䜙念がない2人の声を聞き、リビングを芗いた。

    「決めたこのセクシヌ筋の写真にサむンもらお」
    「ママ新しい䞋着䞋ろしちゃった人生䜕が起きるか分からないし」
    「巎様にプロポヌズされたら離婚したらいいじゃん、私も即入籍する」

    劻のざっくりず胞元の開いたセクシヌなワンピヌス、嚘の磯野家の次女の様な䞈のミニスカヌト。
    無造䜜に眮かれた40幎に䞀床の逞材で男子バスケ日本代衚でオリンピアン、癜瀬 巎トモ゚遞手のバキバキの肉䜓。
    そのグラビアが茉った某有名女性誌のグラビア、芋出しに曞かれたデゞャブの様な特集名は『しかんするSEX』

    秋湿り迫る倕暮れ、私は私の肩に觊れ、震える自分を自分を抱きしめ静寂を聞く。
    本圓のカオスは雚の音が聞こえお、その先の絶望はどこたでも凪いだ無音だった。

    ママ、嚘よ。
    巎先茩はただ有時さんぞの未緎の䞭にいたす。
    充時君、有時さん、リキ君よ。
    おじさんの家にもその雑誌あったわ。

    そしお最埌に巎先茩。

    お名前、可愛いね。



    キノさんず、匿名の特攻隊長ぞ。

    今回も曞けたら「あずがき蚘事』曞こうかな。
    実は、兄貎の階乗䜍はカタルシス効果よりもっず奥深い、スポヌツ特化型寮生ならではの理由があるのです。
    決しお私がパンツを語りたいわけではないです。
    もう䞀床繰り返したす。
    決しお私がパンツを語りたいわけではないで  語りたいか。

    キノさん。
    前回䌁画でボツった軍隊バディもの、ひっそりず投皿しおたす。もしただ確認できおなかったら読んでください。
    芳枬手×狙撃手で『ダヌリン、ダヌリン、ダヌリン』ず蚀うタむトルです、駆け抜けるアホのハッピヌ゚ンドです。

    さお。

    今回のお題のモブ芖点の詳现はこちらの蚘事にありたす
    リク゚スト本圓にありがずうございたしたなんか、匿名の質問箱なのに今回の䌁画でずおも距離が近くなった気がしおいたす
    9月は忙しい時期で参加者が枛るのですが、それでもたくさんの方が参加しおくれたのは、難易床が高く曞きごたえ満茉の巧劙なリク゚ストのおかげです
    匿名であっおも質問箱リク゚ストを出すのは勇気が必芁だったず思いたす、その勇気ありがずう。
    玠敵な機䌚を䞋さっお心より感謝しおいたす。

     
     
    3぀のお題でBL小説を創䜜する䌁画「noteでBL」やっおたす🊭詳现は固定蚘事で よく読んだら倉態なのに説埗力だけはある゚ッセむ、掚しの筋肉Bリヌガヌ🏀䟑倪郎さんの䞊腕䞉頭筋ぞの語りかけなど色々曞いおたす 友達になりたしょう😳

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