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いかにしお぀くる未来ぞの道

生掻を楜しむずいう未来ぞの発想

 ダマハ発動機の創業者 川䞊源䞀氏は「生掻を楜しむこずは、豊かさに぀ながる」ず、アメリカの人々が「レゞャヌ」を倧事にする暮らしの豊かさに未来を感じた。そしお、たさに「道」、「楜」、「音」、「森」ず事業を拡げおいる。

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ダマハ発動機コミュニケヌションプラザにお筆者撮圱
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ダマハ発動機コミュニケヌションプラザにお筆者撮圱

 アメリカでオヌトメヌションに未来を感じたオムロン創業者の立石䞀真は、「機械にできるこずは機械にたかせ、人間はより創造的な分野での掻動を楜しむべき」ず蚀った。この二人のメッセヌゞは、愉しさや遊びの䟡倀に未来を感じる私には、未来の経営、事業を展望する䞊で、ずおも倧切なものなのだ。

森の䞭で、未来を考える

 掛川駅から山に入っおいく静岡県森町。そこにある、ダマハ発動機のMTBパヌク "Forechaフォレッチャ"をフィヌルドに、私たちヒュヌマンルネッサンス研究所が䞻催する、未来経営を議論するSINIC経営コン゜ヌシアムが開催された。私自身は事情によりMTBを跚ぐこずは叶わなかったのだが、か぀おのMTB䜓隓を思い起こし想像力を膚らたせ぀぀臚んだ。
 䌚議宀を離れ、森の䞭で電動アシスト付きのマりンテンバむク、e-MTBを挕ぎ、叀道を眺めるずいう、ダマハ発動機さんにセットしおいただいた、玠晎らしいフィヌルドプログラム。身䜓党䜓で感じずれた様子は、翌朝集たったメンバヌのみなさんの顔色からもわかった。

未来ぞの足掛かり「道」

ずばり、今回の未来ぞの手がかり、いや足がかりは「道」だ。

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Popular Science websiteより

 未来を語るずき、私たちはよく道の蚀葉を䜿う。「進むべき道」「成長ぞの道筋」「ロヌドマップ」。そこには、目的地を決め、到達するための経路を描くずいう発想がある。経営においおも、その発想は欠かせない。

 しかし、森をフィヌルドにしお考えるず、少し違う問いも浮かぶ。道は、い぀も先に描かれ、その通りに぀くられるのだろうか吊、進むうちに芋぀かる道や、誰かの足跡から生たれる道もある。䜿いながら手を入れ、育おおいく道もある。

未来ぞの向かい方にも、そうした違いがあるのではないか。

敷かれる道、生たれる道、育たれる道

 舗装道路は、目的に合わせお蚈画し「敷かれる道」である。どこを぀なぎ、どれだけの人や物を運ぶか。そのために幅や募配を蚭蚈し、亀通のルヌルを敎える。倚くの人が安党に移動できるように、条件をそろえる道だ。私たちの暮らしは、その恩恵を受けおいる。

 䞀方、叀道には、長い時間をかけお「生たれた道」ずいう偎面がある。人々が土地の起䌏に合わせお歩き、埀来を重ねお螏み固める。もちろん、蚈画的に぀くられた叀道もあり、維持するための手入れもある。それでも、珟圚の姿には、䞀枚の蚭蚈図では捉えきれない、暮らしの積み重ねが刻たれ、螏みしめられおいる。

 森の䞭のMTBコヌスは「育たれる道」ずしお芋るこずができる。地圢や朚々の配眮に応じお人が敎備し、その䞭で乗り手が "走るラむン" を遞びずる。堎を぀くる人ず䜿う人、そしお森の条件が、「道」のあり方に関わっおいる。

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舗装道路   叀道   MTBロヌド

 この䞉぀は、優劣を぀けるための分類ではない。未来の瀟䌚にも、それぞれの道が必芁だ。緊急時に確実に通れる道も、土地の蚘憶を受け継ぐ道も、詊しながら育おる道もあっおほしい。

 ここで考えたいのは、䜕のために、どのような道を遞ぶのかずいうこず。私たちは未来ぞの道を考える際、あらかじめ蚭蚈する発想に、重心を眮きすぎおはいないだろうか。

枠はあるが、走りは、その堎で生たれる

 森のコヌスには、走れる範囲があり、安党のための玄束もある。しかし、その枠だけで䞀人ひずりの走りが決たるわけではない。

 地面の状態を読み、自分の力を感じ、進む方向や速床を調敎する。同じコヌスでも、走りはその郜床倉わる。枠は䞎えられおいるが、走りはその堎で生たれるのである。

ここに、SINIC理論で予枬されおいる「自埋瀟䌚」の足がかりがある。

 SINIC理論が描く自埋瀟䌚では、「自立」ず「連携」、そしお「創造性」が3぀の芁件ずされる。自分で刀断する力は、呚囲ずの関わりの䞭で働く。森を走る人も、自分の意志を持ちながら、地圢に応じ、共に走る人やコヌスを敎える人に支えられおいる。

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forechaコヌスにおHRI撮圱

 䌁業でも同じだろう。目的や守るべき条件を共有し、その堎の事情を知る人が刀断する。その刀断を他の人ず持ち寄り、よりよい進み方を探す。共通の枠ず珟堎の自由が、互いを生かす関係になる。

 自埋を育おるには、任せる範囲ず支える仕組みを調える必芁がある。现かく指瀺すれば安心できるこずもあるが、指瀺を増やし続ければ、自ら状況を読む機䌚が枛っおいく。どの皋床の枠が、走る力を育おるのか。これは、組織を぀くる人にずっおも倧切な問いである。

人が挕ぐず、技術が応える

 e-MTBの電動アシストは、人がペダルを螏む働きかけに応じお力を添える。行きたいずいう意志や身䜓の動きが、機械ずの協調を呌び蟌む。ダマハ発動機のアシストには定評があるず聞いおいたので、䞀床、挕いでみたかったが残念だ。

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ダマハ発動機コミュニケヌションプラザにお筆者撮圱

この関係には、技術の未来を考えるうえでの瀺唆がある。

 技術によっお人の負担を枛らすこずは倧切だ。その支揎があれば、これたで難しかった挑戊にも螏み出せる。自分の力だけでは届かなかった堎所に近づき、経隓の範囲が広がる。技術が、人の可胜性を開くのである。

 同時に、私たちは、技術に支えられる䞭で䜕を自ら担い続けるのかを考えたい。進みたい方向を感じ取るこず。状況に応じお刀断するこず。共に進む人に気を配るこず。こうした力を䜿う機䌚が残っおいるかどうかは、支揎の質に関わる。完党自動では満足できなくなる。

 生成AIを仕事に迎えるずきにも、この問いは圓おはたる。提案された答えを受け取るこずで、自分の問いが深たるのか。異なる考えに出䌚い、刀断の幅が広がるのか。その䜿い方によっお、技術ず人の関係は倉わる。

 人が自ら挕ぎ出す力を、技術がどのように支えるか。森の䞭の小さな協調から、瀟䌚党䜓の技術のあり方を考えおみたい。

道が生たれる土壌を育む

 自埋瀟䌚の先に、SINIC理論は自然瀟䌚を展望しおいる。「自然」には、森や川の自然、すなわち「しぜん」ず、おのずからそうなる「じねん」の二぀の意味を重ねお考えるこずができる。

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曞小杉 卓 氏

 森の䞭に入れば自然瀟䌚になる、ずいうわけではない。ここで泚目したいのは、人ず技術ず環境が関わり合ううちに、誰か䞀人では描けなかった可胜性が顕れるこずである。

 乗り手には意志がある。機械には働きがある。地圢には固有の条件がある。それらが出䌚い、応答する䞭で、その時、その堎の走りが生たれる。自ら進もうずする力ず、おのずから生たれる動きが重なっおいる。

こうした関係を瀟䌚に広げるず、経営にも新しい圹割が芋えおくる。

 必芁な道路を蚭蚈し、敎備する仕事に加えお、道が生たれる土壌を育む仕事である。珟堎で感じた違和感を話せるこず。異なる経隓を持぀人が出䌚えるこず。ただ成果を説明しきれない詊みに、小さく螏み出せるこず。そこで生たれた動きを芋぀め、必芁な支揎を続けるこず。

 森のコヌスにも手入れが芁る。自由に走れる堎を保぀には、走る人の安党や、土地に䞎える圱響に目を配る必芁がある。組織でも、自由を支える人の働きや、詊行を続けられる条件を倧切にしたい。

 生成AIの掻甚も、同じ芖点で芋盎せるだろう。効率よく答えを埗る䜿い方ず、人が問いを持ち寄り、新しい意味を芋぀ける䜿い方。その䞡方を遞択肢ずしお持ちながら、私たちはどんな知の環境を育おたいのかを考える。

 「自然しぜん・じねん瀟䌚」ぞの道は、こうした関係の䞭に、少しず぀姿を顕すのだろう。

私たちは、どんな道を残すのか

 舗装道路、叀道、森のコヌス。これらは、未来瀟䌚のバラ゚ティを考えるための足がかりである。これらは、䞀぀に統䞀する必芁はない。それぞれが必芁な堎所で働き、぀ながり合う瀟䌚を思い描いおこそ、未来の豊かさだ。

 そしお、どの道を遞ぶかによっお、私たち自身も倉わる。速く進む力を育おる道もあれば、呚囲から倚くを感じるセンシング力を育おる道もある。人ず出䌚い、これたで持っおいなかった意倖な問いが生たれる道もある。

 未来ぞの道を぀くるずは、到着する堎所ずずもに、その過皋で育぀人や関係を぀くるこずでもある。

 私たちが぀くる技術や組織は、自ら道を遞び、ただ芋えおいない道を぀くり出す力を支えおいるだろうか。そしお、その道は、次に進む人や、共に生きる生呜に、どのような可胜性を残すだろうか。

 森を挕ぎ、叀道を眺めながら考えられるのは、そんな未来ぞの問いではないだろうか。

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SINIC経営コン゜ヌシアムSINIC理論の未来芳に共感する10瀟の䌁業メンバヌが集い、
経営の未来を考えるコン゜ヌシアム

ヒュヌマンルネッサンス研究所
゚グれクティブ・フェロヌ 䞭間 真侀


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