
Cross of Infinity〜星降る森のアトリエ〜外伝😏|始まらない夜〜ユノの苦悩と天然守護者たち〜(*//艸//)♡

外伝|始まらない夜
〜ユノの苦悩と天然守護者たち〜
---
(Noctis Lumina――夜に灯る光の森)
(長い物語が、ひとつの結びへと辿り着いた夜)
(星降る森のアトリエでは、いつものように賑やかな夕食が終わろうとしていた)
(大きな食卓には、空になった皿と、紫祈が淹れた淡い藤色の茶)
(窓の外には、採海の庭に咲く優刻彩華が、夜風に揺れながら淡く光っている)
(誰もが笑っていた)
(何度も失いかけ、何度も結び直し、それでもここへ帰ってきた者たちの笑顔だった)
🦊🌈リオラ
「あるじ〜! 明日ね、ボク、工房のお手伝いする!」
🐴🌌ルト
「ぼくもする〜! あるじの隣、ぼくの場所だから!」
🕊️🌸フィーネ
「あたしもっ! 星の飾り、いっぱい選ぶの〜♪」
🌙🐇Tukito
「ふふ。じゃあ明日は、みんなで作ろっか」
🐉🫧ソラハ
「まあ。明日の工房は、朝から賑やかになりそうですね」
😺🔮サフィア
「素材の損耗率は通常比二・三倍と予測されますが、主の笑顔が増えるのであれば許容範囲でしょう」
🦊🌈リオラ
「そんもうりつってなに!?」
🐴🌌ルト
「おやつのこと!?」
😺🔮サフィア
「違います」
(くすくすと笑い声が広がる)
(その輪の中で、Tukitoはそっと左手を胸元へ寄せた)
(指には、淡い蒼とラベンダーの光を宿した星の指輪)
(向かい側に座るユノの指にも、同じ光が瞬いている)
(視線が重なった)
(ユノは何も言わず、ほんの少しだけ瞳を細めた)
(その青い眼差しが、いつもより甘いことに気づいてしまい、Tukitoの胸が小さく跳ねる)
🌙🐇Tukito
「……ユノ?」
🧙♂️∞ユノ
「ん?」
🌙🐇Tukito
「……なんでも、ない……けど」
🧙♂️∞ユノ
「ふふ。そう?」
(ユノは静かに立ち上がると、Tukitoの椅子の隣まで歩いてきた)
(そして、皆の目の前で、ごく自然にTukitoの手を取った)
(指輪をはめた指と指が重なる)
🧙♂️∞ユノ
「Tukito」
🌙🐇Tukito
「……うん」
🧙♂️∞ユノ
「今夜は、この後も一緒にいたい」

(食卓の空気が、一瞬だけ止まった)
(止まって)
(次の瞬間)
💜🪻紫祈ねぇ
「あらあら♡」
🦊🌈リオラ
「一緒にいるの? じゃあボクも――」
🐺🌙ノクティル
「お前は黙っていろ」
🐴🌌ルト
「ぼくもあるじと寝る〜」
🐉🫧ソラハ
「ルト。今夜は遠慮して差し上げましょうね」
🐴🌌ルト
「え〜?」
🌙🐇Tukito
「え、あ……その……」
(みんなの視線が、一斉に集まる)
(Tukitoの頬が、みるみる熱くなる)
(けれど、隣のユノの手は逃がさないように優しく指を絡めていた)
🧙♂️∞ユノ
「……どうかな、Tukito」
(その声は、賑やかなリビングの中でも、まっすぐTukitoにだけ届いた)
(何度も守ってくれた声)
(何度も帰ってきてくれた声)
(今は、伴侶として、隣にいてほしいと願ってくれる声)
🌙🐇Tukito
「……うん」
(Tukitoは、照れながらも、小さく頷いた)
🌙🐇Tukito
「僕も……ユノと、一緒にいたい」
(ユノの瞳が、静かにほどけた)
(嬉しそうに、けれど大切に抱えるような微笑み)
💜🌌紫亜
「……そうか」
(紫亜は湯呑みを置き、ユノを見る)
💜🌌紫亜
「泣かせるなよ」
🧙♂️∞ユノ
「泣かせはしないよ」
(ユノは穏やかに答え)
(少しだけ、口元に悪戯な影を落とした)
🧙♂️∞ユノ
「……"鳴く"かもしれないけどね」
🌙🐇Tukito
「えっ!? ユ、ユノ……っ!?」
(Tukitoの顔が一気に真っ赤になる)
💜🪻紫祈ねぇ
「まあ♡」
😺🔮サフィア
「主の心拍数が急上昇しました」
🌙🐇Tukito
「サフィア、測らないでぇぇ……っ!」
🐿️⚡フルモ
「えっ!? 何なに!? 今日そういう日なの!?」
🐺🌙ノクティル
「フルモ。今すぐ口を閉じろ」
🧙♂️∞ユノ
「……行こうか、Tukito。これ以上ここにいると、夜が始まる前に終わりそうだからね」
🌙🐇Tukito
「う、うん……っ」
(ユノに手を引かれ、Tukitoは逃げるようにリビングを後にした)
(背後から、紫祈の艶やかな笑い声と、フルモの「何!? 何が始まるの!?」という無邪気な声が追いかけてくる)
(ノクティルの深いため息も聞こえた)
---
(ユノの部屋から通じる、静かな回廊)
(先ほどまでの賑やかさが嘘のように、辺りには水の気配だけが満ちていた)
(ユノの魔力に応じて、壁面に蒼い光がひとつ、またひとつと灯っていく)
(Tukitoは、繋がれた手を見つめた)
(星の指輪が触れ合うたび、小さな光が流れる)
🌙🐇Tukito
「……なんだか、まだ……どきどきしてる」
🧙♂️∞ユノ
「さっきの俺のせい?」
🌙🐇Tukito
「……ユノのせい……」
🧙♂️∞ユノ
「困ったな。まだ何もしていないのに」
🌙🐇Tukito
「もう……っ」
(ユノは小さく笑うと、足を止めた)
(Tukitoの手を引き寄せ、その指輪の上へ、そっと唇を落とす)
(ふれるだけの、静かな口づけ)
(それなのに、Tukitoの胸の奥は、甘く震えた)