
「落ち着きがない子」本当に困っているのは誰? 子どもの行動の背景を考える3つの視点
こんにちは、うか先生です🌱
「うちの子、落ち着きがなくて……」
「何度声をかけても座っていられないんです」
子どもたちと関わる中で、こんな言葉を耳にすることがあります。
集団活動中に席を離れる。
お話の途中で動き出してしまう。
周りのものが気になって、なかなか活動に集中できない。
そんな姿を見ると、大人はつい「どうしたら座ってくれるんだろう?」と考えてしまいます。
でも、私はその前に考えたいことがあります。
「この子は今、何に困っているんだろう?」
今日は、子どもの「落ち着きがない」という姿を、少し違う角度から考えてみたいと思います。
① 「落ち着きがない」は、行動の説明でしかない
「落ち着きがない」という言葉は、よく使われます。
でも、その言葉だけでは、子どもがなぜ動いているのかまでは分かりません。
例えば、同じように席を離れる子でも、
* 周りの音が気になっている
* 何をする時間なのか分からない
* 座り続けることが身体的につらい
* 活動が難しくて参加方法が分からない
* 興味のあるものを見つけて動き出した
など、さまざまな可能性があります。
もちろん、これだけが理由とは限りません。
大切なのは、同じ行動でも、その背景は一人ひとり違うということです。
「落ち着きがない子」と決めつける前に、その子が置かれている状況を見てみる。
それだけでも、関わり方の選択肢は増えていきます。
② 「いつ・どこで・何をしているとき?」を見てみる
子どもの行動を理解するために、私が大切だと考えているのは、具体的に観察することです。
例えば、
「いつも座っていられない」
ではなく、
「朝の集まりで、先生の説明が始まって3分ほどすると席を離れる」
と捉えてみます。
すると、考えられることが増えてきます。
説明が長いのかな?
次に何をするか分かりにくいのかな?
周囲の刺激が多いのかな?
座る場所や姿勢が合っていないのかな?
ここで大切なのは、すぐに原因を一つに決めないこと。
行動の前に何があったのか、行動の後に何が起きたのか。
そして、同じ子が落ち着いて参加できている場面はないか。
困っている場面だけでなく、うまくいっている場面にも目を向けてみたいですね。
③ 子どもを変える前に、環境を変えてみる
「座って!」
「動かないで!」
何度も声をかけても、なかなか変わらない。
そんなときこそ、大人側が工夫できることを探してみます。
例えば、こんな方法があります。
1.見通しを伝える
「今はお話の時間だよ」だけでなく、
「この絵本を読んだら、お外で遊ぶよ」
と、次の活動を具体的に伝えてみる。
写真やイラストを使う方法もあります。
2.参加しやすい環境を整える
周りの音や物が気になる場合は、座る位置や物の配置を見直してみる。
椅子や机の高さ、足が床についているかなども確認してみます。
3.小さな参加を認める
最初から長時間座ることを目標にするのではなく、
「最初の説明を聞けた」
「自分から活動に戻れた」
といった、その子なりの参加や変化に目を向けてみる。
ただし、どの方法もすべての子に合うわけではありません。
試したあとは、その子が安心して参加できたか、負担が増えていないかを確かめることが大切です。
「困っているのは誰?」を考える
ここで、タイトルの問いに戻ります。
「落ち着きがない子。本当に困っているのは誰?」
先生が困っているのかもしれません。
保護者の方が心配しているのかもしれません。
そして、子ども自身も、うまく参加できずに困っているのかもしれません。
どれか一つだけとは限りません。
大人の困りごとを軽く考える必要もありません。
ただ、大人が困っている行動と、子ども本人が困っていることは、必ずしも同じではないと思うのです。
だからこそ、子どもの気持ちや状況を丁寧に見ながら、大人も子どもも過ごしやすい方法を一緒に探していきたい。
私は、そんな支援を大切にしています。
最後に
「落ち着きがない」という姿は、それだけで発達障害の有無を判断できるものではありません。
子どもの年齢や発達段階、その日の体調、環境など、さまざまなことが関係します。
心配が続いたり、生活の中で困りごとが大きかったりするときは、園の先生や地域の発達相談窓口などに相談することも一つの方法です。
「どうしてできないの?」から、「どうしたら参加しやすくなるかな?」へ。
そんな小さな視点の変化が、子どもたちの安心につながるかもしれません。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました🌱
みなさんは、子どもの行動を見るときに、どんなことを大切にしていますか?
よかったらコメントで教えてください。
うか先生🌱