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8弦ギター奏者でジェンダーレスモデル、会社員と兼業で活動

    音楽はお好きですか? 私qbcは、けっこう聞くほうだと思います。Spotifyサブスクしてますし。毎週新曲聞いてます。水曜と金曜に更新されるの聞いてますし。
    アーティストによっては0時解禁待ってイベントみたいに楽しみにしていたり。
    ということでミュージシャン回。お待たせしました。
    世にSNS時代。時に人々は自分の好きな音楽を自由に聞く時代。
    個性のある人がヌっ、て頭角を表わしやすい時代になったと思うんですよね。そして、なんてか、誰もがキャラクターの後ろには人間がいるってわかり始めた時代でもあると思うんですよね。
    いや違うか。誰もが自分もそのステージに上がる可能性が出てきた時代って言うのかな。
    それは、自分にもチャンスがあるという意味でもあり、同時に自分にも舞台上での矜持を求められるということでもあると。
    セルフプロデュース難しいですよね。だって自分で自分のことは見えないし。
    ってまあ、ブレなさって大切ですよということで。
    今日の無名人インタビューも、よろしくお楽しみくださいませね(主催:qbc)

    今回ご参加いただいたのは MASAToooN! さんです!

    現在:いわゆるちょっとメンヘラ気質の人とか、そういうタイプの人だとめちゃくちゃ思われがちなんですけど。全然なんか、実際話すと真逆だねって。

    qbc:今、何をしている人でしょうか?

    MASAToooN!:音の魔法使いをしています。具体的には8弦ギターという弦が通常のギターよりも2本多い楽器を使ったソロギターの生演奏を全国でお届けしています。
    他には、ジェンダーレスモデルをしてます。ジェンダーレスという名の通り、性別に囚われない表現をしています。
    後は、Fantasy Gallery MuniMuniというブランドでアクセサリーの製作やブランドの運営を行ってます。

    qbc:いつ頃から、職業で音楽をされてるんですか?

    MASAToooN!:音楽でお金を実際にいただけるようになったのは、本当にここ3~4年の話です。
    ソロギターで演奏する活動を4年前ぐらいから始めました。
    元々は私バンドマンだったんですけど、バンドって、会場なりイベントに参加して、チケットバックって形で、お客さん呼んだ分だけ報酬がもらえますよみたいなシステムがほとんどだったんです。
    でも、ソロギターの活動をしていくうちに、ここで演奏をするとギャラはいくらで、っていうお話をいただけるようになって。音楽でお金もらえるんだって、すごく衝撃だったのは今でも覚えてますね。

    qbc:それは、8弦ギターでオファーがきたんですか?

    MASAToooN!:そうです。8弦ギターのソロギターの演奏です。

    qbc:初めての8弦ギターソロの仕事は、どういったところからオファーがきたんでしょう?

    MASAToooN!:初めてギャラをいただいたのが、街のイベントみたいな。よく公共施設やショッピングモールで演奏してる方がいらっしゃるじゃないですか。そういったところで演奏のお話をいただきました。

    qbc:ちなみに、どこで知っていただいた方だったんですか?

    MASAToooN!:地元の商業施設の方で、元々バンドをやっていた頃からの知り合いでした。そういう活動してるなら、よかったらうちに出ない? みたいな形でお誘いいただきました。

    qbc:なるほど。そもそも、8弦ギターって、どんなものですか?

    MASAToooN!:8弦ギターって、すごくざっくり言うと、ギターとベースが一緒になったような楽器です。
    メタル系のプレイヤーの方、それこそこないだインタビューに出ていたビトクさんとか、そういったジャンルの方のプレイヤー人口が多いですね。
    普通のギターよりも、約1オクターブ分低い音域も弾けるので、ギターとベースを、ソロギターでも一緒に弾くこともできる楽器になってます。

    qbc:魅力は、どういうところにありますか?

    MASAToooN!:ピアノでもなく、ハープでもなく、でもギターでもなく。今までと違うまったく新しい楽器で、持ち運びができるのに、1人で演奏成立できるところです。

    qbc:なるほど。表現力はピアノぐらいあるのに、持ち運びができると。

    MASAToooN!:楽器に限らず、多分アートをされてる方って、何かやってみてよって言われる機会って、絶対一度はあると思うんですよ。
    昔から、そういうときに少しでも面白いこととかできたらその場も盛り上がるし楽しいよねってずっと思っていて。
    8弦ギターだったら、何か弾いてみてって言われたときに、一発芸じゃないですけど、弾くことができるので。そこはすごい魅力でもあり、他の楽器と比べて、すごいアドバンテージなんじゃないかと思ってます。

    qbc:楽器ごとに音の個性ってあると思うんですけど、どういった曲に向いている楽器なんですかね?

    MASAToooN!:これはかなり主観が入るんですけれども、ベースのスラップ奏法のようにバチバチにビートのある曲から、サウンドトラックみたいにしっとりと緩やかな曲まで様々なジャンルの曲に向いてます。
    映画のサウンドトラックみたいなイメージで、1本のギターで、ライブに物語性を持たせてくれるような幅の広い表現力がありますね。

    こちらを聞いていただければ一発で分かるかと!

    2分でわかる8弦ギター pic.twitter.com/CFi94gFEHA

    — MASAToooN!@1/7㈯神奈川県三浦市ナツメグカフェ (@MASAToooN_New) May 23, 2022

    qbc:8弦ギターを始めたきっかけは、何だったんですかね?

    MASAToooN!:8弦ギター始めたきっかけは、ソロ活動したいなって思ったときに、ギター一本で演奏できるジャンルってないかなって考えてたどり着いたからです。
    たまたまYouTubeで、11弦ベースっていうとんでもない、モンハンの武器みたいな楽器を弾いているJean Baudinというベーシストの動画を見て、これはすごいなと思って値段を調べたら、100万以上するんですよ。これは買えないなと思って。
    それで、メンテも普通のギターと変わらずに、なおかつ表現力が広い楽器って何だろうなって考えたときに、8弦ギターだったら市販でそこそこ売ってて、演奏も1人でできるんじゃないかなと思って始めました。

    qbc:元々のバンドは、どんなバンドだったんですか?

    MASAToooN!:ジャンルで言うとエモとか、メタルコアとか。いわゆる激しい音楽性のバンドをやってました、ずっと。

    8弦ギターを始めたきっかけは、こちらのマガジンに詳しいです。

    qbc:モデル業は、いつ頃から始められたんですか?

    MASAToooN!:ソロギター始めた活動から半年後ぐらいですかね。っていうのも、自分からこれって始めようと思ったわけではなくて。

    私自身がジェンダーレスな生き方をずっとしてて、普段からメイクとかをしてるので、そこを合わせて音楽の世界観と合うようなファッションに統一させる方向で活動していて。
    そしたら、たまたま日本に来ていた海外のカメラマンの方からモデルをやって欲しいっていう話をいただいた事がきっかけです。
    音楽じゃなくてモデルとして仕事を振りたいみたいな話が来て驚いたのですが、活動の幅を広げるのに、これって何かすごくいい機会だなと思って。で、写真を撮っていただいて、SNSに上げていただいたら、そこから他の話もいただいてって形です。

    世の中って、上手い方ってもう腐るほどいるじゃないですか。そういった人たちと同じ舞台に立つってときに、何が必要かなと思って。
    ピーナッツって海外の漫画で「配られたカードで勝負するっきゃないのさ、それがどうゆう意味であれ」というセリフがあるんですけど、ギターと自分の個性を結びつけて、何ができるかなって考えると正解だったなと思っています。

    qbc:ジェンダーっていうか、人類を超えてる感じのビジュアルですよね。

    MASAToooN!:何を隠そうエルフ族出身の魔法使いなので。

    qbc:なるほど! ありがとうございます。モデル業の感触は、いかがですか?

    MASAToooN!:いいところとしては、見た目から入ってくれる人が増えました。
    こういうニッチな8弦ギターみたいなジャンルって、音楽好きの方にしか届かないということが多いんですよ。
    見た目がとっつきやすいし、生演奏だし、普段は音楽聴かない方とか、普段ライブとか全然行かないよって方にも届いて、聴いていただく機会はすごく多くなったのかなって。

    qbc:アクセサリーの方は、どういった活動になりますでしょうか?

    MASAToooN!:ここもMASAToooN!っていう活動の世界観に合わせていて。
    サブミニチュア管っていう、ちっちゃい真空管があるんですよ。それを使用したネックレスで、割れないようにきちんとレジンでコーティングしてから研磨をして、それを光る仕様にしたりとか。
    あとは、自分で調合した塗料とドライフラワーを瓶の中に入れて、それをレジンで固めてっていうような。魔法界から持ってきたアクセサリーをコンセプトに作っています。

    ライブの物販で、CD以外のラバーバンドとかコインケースを売ってたりするんですけど、自分の世界観でそういうものを販売するのって違うなと思って。世界観に合うものってなんだろうなって考えたときに、手作りのアクセサリーがいいなと思って。
    外注すると、自分の本当に作りたいものに対して、細かいディティールで絶対に相違が出てくるなって思って。
    自分でクオリティの高いものを作れるように技術をまず習得して、できるようになったら売ろう、っていうので、ソロ活動を始めるちょっとぐらい前からずっと作り始めてました。
    で、納得いけるものをある程度量産できるようになってから、ブランドを立ち上げて、現在は物販やネット販売でしたり、ご協力いただいているお店にも置かせていただいています。

    qbc:購入いただいた方からは、どういった感想をいただいていますか?

    MASAToooN!:日常を明るく彩る魔法っていうのをコンセプトでやってるんですけど、特別な日だけじゃなくて、日常でちょっと自分を華やかにしたいときにすごく重宝してます、とか。記念日にお揃いや色違いで買ってくれるカップルの方もいらっしゃいました。
    それから、ミュージシャンの方とか、パフォーマーの方が購入されることもすごく多いです。動画映えとかライブ映えするので気に入ってますって言葉をいただきますね。そこは自分もすごく狙って作ってるところなので、すごく嬉しいです。

    qbc:これは、光が当たると反射するんですかね?

    MASAToooN!:LEDで光るようにしているものもあって、電池交換もできます。
    光らない仕様のアクセサリーでも、光の加減で色が変わったりとか。あと、蓄光タイプで、明るいところから暗いところに持っていくと光ったりとか。
    一見の見た目以上に映えるようなものっていうのは、すごく意識してます。

    幻想的でありながらマテリアル感がしっかりあるアクセサリーですね!

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    ①ネックレス/キーホルダー
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    — Fantasy Gallery MuniMuni (@fg_munimuni) July 26, 2022

    qbc:ちなみに、その他に趣味ってありますか?

    MASAToooN!:人と会うことが好きです。
    音楽で知り合った友人も全然音楽とは関係ない友人も、何かの交流会とか飲み屋とか、知り合って仲良くなった友達と遊んだりとか。人と会うっていうのがそもそも好きですね。
    この無名人インタビューでは、すごく自分から話してるんですけど、普段は聞き専で、いろんな人の話を聞くのがすごい好きです。こういう価値観あるんだとか、こういう生き方もあるんだとか。

    qbc:性格は、周りの人からはなんて言われます?

    MASAToooN!:見た目と合わないねって、すごい言われますね。
    アーティスト写真とか見て、すごい繊細そうとか、何か言われて凹みそうとか。
    オブラートに包まないで言うと、ちょっとメンヘラ気質の人とか、そういうタイプの人だとめちゃくちゃ思われがちなんですけど。全然なんか、実際話すと真逆だねって。
    あんまり自覚はないんですけど、自分はめちゃくちゃ明るいらしくて、それからすごい話を聞いてくれるということはよく言われます。

    qbc:自分自身では、性格についてどう思われます?

    MASAToooN!:確かに、落ち込むことってあんまりないなっていうのはすごい思ってて。結局何ごともなんとかなる、と思う性格ですね。
    嫌なことがあったときに、全然落ち込まないタイプだなと。ひきずらないタイプだなっていうのは思いますね。

    qbc:近い距離の人たちからはこう言われる、みたいなのはありますか?

    MASAToooN!:あんまり変わらないですね。いつも元気だねみたいなことを言われることが多い。

    qbc:隠れて落ち込んだりもしない?

    MASAToooN!:何とかなるって気持ちの方が勝ってしまう。あまりいいことなのかわからないんですけどね。

    qbc:なるほど。好きな食べ物はなんですか?

    MASAToooN!:うにです。

    qbc:どういう食べ方をします?

    MASAToooN!:醤油かけないでそのまま。
    木箱みたいなのに乗ってるじゃないですか、うにって。あれ買ってきて、あれを箸でガーッとすくって、醤油つけないでそのまま食べます。

    qbc:お酒と一緒に? それとも、それだけで食べるんですか?

    MASAToooN!:もしお酒あるんだったら日本酒とかと合わせるとすごく美味しいんですけど、そのままでも全然いけます。
    仕事頑張った日とか特別な日に食べるのがすごく好きです。

    過去:音楽が好きってよりも、多分音楽を通じていろんな人と会ったりとか、いろんなことを経験したりっていうのが好きなんだろうなって思ってて。

    qbc:子供の頃はどんなお子さんでしたでしょうか?

    MASAToooN!:子供の頃、恥ずかしながら、すごいやんちゃというか、わんぱくな子供だったみたいです。自分の中ではあんまりそういうイメージはないんですが。あと、空想にふけるのが好きだったと思うんですよね。
    当時、すごい覚えてるのが、MOTHER2ってスーパーファミコンのゲームが、親のおさがりで
    うちに置いてあって、ポケモンが流行ってたんですけども、なぜかそのMOTHER2にドはまりしちゃって。自分が冒険するんだったらどういうとこ行きたいかなとか、どういう冒険したいかな、みたいのを毎日考えてましたね。

    qbc:MOTHER2にドはまりしてたのは、小学生くらいの頃ですか?

    MASAToooN!:そうですね。小学校低学年ぐらいだったと思います。

    qbc:その前はどんな感じでした?

    MASAToooN!:思い返すと、男女関係なく、友達がすごくいたイメージがあって。当時ってまだジェンダーレスって言葉が浸透してなかったと思うんですけど、おままごとが好きだったり、おしゃれってすごくいいなって思ってて。男の人でも女の人でも似合う格好すればいいのになっていうのは、当時から思ってて。
    自分が3歳の七五三のときに、写真館で撮った、ドレス着てる写真があったんですよね。記憶にはないんですけども。なので、当時から男性っぽいとか女性っぽいとかじゃなくて、素敵だなと思う格好したいとか、そう思う子供だったのかなと思います。

    qbc:お姉さんがいらっしゃる?

    MASAToooN!:ひとりっ子なんですけど、年の近いおばがいて、すごいかわいがってくれていました。

    qbc:年の近いおばって、自分と近い?

    MASAToooN!:はい、私と結構年の近いおばがいます。

    qbc:なるほど。その他の遊びで好きだったものってあります?

    MASAToooN!:私の故郷は、山や海がすごく多いところで。外で、ドロケイとか缶蹴りとか、山登ってクワガタ捕まえるとか、そういう遊びがすごい好きでしたね。本当に絵に描いたようなわんぱくな子供でした。

    qbc:小学校は、どんな過ごし方をされてましたか?

    MASAToooN!:小学校のとき、当時の自分は悩んでなかったんですけども、例えば周りでポケモンが流行っていて自分もちょっと遅れたタイミングでポケモンやってたんですけど、なんか流行についていけなくて。
    自分の好きなことに直進するから、一緒に友達とかと遊んでても、こないだグラードン捕まえたみたいな、そういう会話についていけなくて。すごいちっちゃい疎外感を常に感じるなっていうのは思っていましたね。
    でもそれをあんまりマイナスに捉えてなくて。自分は他に好きなことあるから、他の人も同じで好きなことってあるよね、って感じで捉えてましたね。

    qbc:その頃は、音楽は?

    MASAToooN!:元々保育園ぐらいのころからピアノを習っていたんですけども。ピアノを演奏するのが好きじゃなく、型にはめられて何かやるってのがすごく当時嫌いで。
    弾くのは嫌いだったんですけども、当時誕生日プレゼントに買ってもらったMOTHER2のサントラや、好きなアーティストの曲とか、音楽聴くのはすごい好きでしたね。

    qbc:中学校はどうでした?

    MASAToooN!:中学校も決して褒められる優等生ではなかったんですけども、それなりに楽しんでいたと思います。
    思い返すと、ここでも周りの子たちとハマってるものとかが微妙に違ってて。自分と同じものが好きな人って、意外と自分の周りにあんまりいないんだな、って感覚をすごく持つようになってました。

    ギターは中学校のときに始めたんですよ。ライブハウスに行く機会があって、地元にかぼちゃ屋っていうライブハウスがあって、そこの店長のKIYOさんって方が、バンドでギターを弾いてるところを観て「なんてかっこいい楽器がこの世にあるんだ」って思って、すごい衝撃を受けました。
    そこから親に、誕生日にぜひギターを買ってほしいっていうのを、ねだりにねだって買ってもらって。そこからギターに熱中してました。

    qbc:ライブハウスに行ったきっかけは、何だったんですかね?

    MASAToooN!:母親が音楽をやってるんですけれども、その付き合いライブハウスに行ったのがきっかけです。
    でも、当時を思い返すと、自分は興味あること以外あんまり足運んだりとかしないタイプだったんで、そういうとこ行くときって付いていかなかったんですけど、なぜか面白そうだなと思ってついてったので、すごい運命的な出会いだったのかなって思います。

    qbc:ご家族との関係は、どんな感じですか?

    MASAToooN!:仲はすごくいいですね。本当にこの家族の子供でよかったなって思うくらいです。ただ、音楽家としては、母親もプロとして活動しているので、そういう目線ではやっぱり厳しい。なので家族の前であまり音楽の話はしないです。

    qbc:あ、お母さんもミュージシャンさんなんですね。

    MASAToooN!:はい、ボーカリストや音楽講師として活動しています。

    qbc:なるほど。ご出身は魔法界ということですが、横須賀なんですね。ご自身と街との関係って、どうでしたか?

    MASAToooN!:バレてしまいましたか笑
    横須賀には米軍基地があったり、飲み屋に米軍基地で働く外国人の方がたくさんいるので、そういう街だったからこそ、子供の頃にMOTHER2のようにいろんなとこ冒険したいなと思うきっかけになったのかもしれませんね。
    自分の住んでる街が異国っぽい雰囲気もあって、いろんな文化を触れることができました。自分の知らないことがこんなに世の中にたくさんあるのに、そのまま知らずに一生を終えたくないなっていうのを思ったきっかけはこの街で育ったからだと思います。

    qbc:高校はどのような感じでした?

    MASAToooN!:一言で言うなら、バンド活動ばかりやってました。学校の中で軽音部とかもあったんですけども、ガンガン活動していくには外でバンド組んだ方がいいなと思って地元のライブハウスに通ったりしてました。それこそ先ほどのかぼちゃ屋とか。
    そこで、年が近くて気の合う仲間を見つけて、バンドを組んでやったりとか。

    qbc:バンド自体はいつ結成されたんですか?

    MASAToooN!:高校一年生のときですかね。確か、学校の軽音部の中だったと思います。

    qbc:その後は、部活外の、ライブハウスで知り合った人たちとバンドですか?

    MASAToooN!:そうですね。外でライブ活動してると友達ってすごいできるので。そこから気の合う奴とバンドを組むとか一緒に遊ぶとか。コミュニティになっていました。

    qbc:どういうバンドだったんでしょうかね?

    MASAToooN!:当時からメタルバンド。すごくラウドな、聴いて盛りあがれるような曲ばっかり。そういうジャンルを中心にやってました。
    Panteraっていうバンドが、すごい当時好きで。日本だと、最近「進撃の巨人」のオープニング曲をやってたSiMとか。彼らも湘南出身で、自分の地元とすごく近かったので。こういうかっこいいバンドをやりたいなって当時憧れてました。

    Pantera

    SiM

    qbc:高校の後は?

    MASAToooN!:元々音楽系の学校に行きたいなと思ったんですけど、手に職があった上で音楽活動した方が絶対にやりやすいなと思ったので保育士と幼稚園の免許を取れる専門学校に通ってました。
    資格取れる学校を探して、保育士だったら自分は子供と接するのすごい好きで、ボランティアも当時やってたので、いいなと思って。

    qbc:専門学校で保育士の資格は、2年で勉強しなくちゃいけないのでけっこうきつきつだって言いますよね。

    MASAToooN!:かなり大変でしたね。でも、やりたいことのために、やりたくないことっていくらでも頑張れるんですよね。
    興味のある職種で働けて、稼いだお金で音楽ができるわけじゃないですか。時間はすごい限られても。そのためって考えたら、何一つ苦痛じゃないなと思っていたので。
    なので学生生活は、全部楽しかったですね。

    qbc:専門学校卒業して、そのあとはどういった方向に進んでいくんですかね?

    MASAToooN!:専門学校卒業してからは、そのまま就職しました。そのときにバンド活動も並行してたんですけれども、ちょっと紆余曲折あって、そのバンドを辞めたんですよ。
    それがきっかけで、人と合わせてバンドやるってなると制約がかかるから、ソロで何かできないかなって思ったときに、ソロギターに繋がったんですよね。
    ソロでできる音楽と、子供の頃から持っていた冒険したいという夢。じゃあ冒険をしながらできる音楽って何だろうなって。ピアノ持ち運べないし、歌下手だし。どうすればいいだろう、じゃあギターでピアノみたいなことを弾けばいいんだなっていう。
    って思って、今に繋がるってところですかね。

    バンドを辞めた経緯はこのnoteをご覧ください!

    qbc:そのころは、定職にはついてない状態?

    MASAToooN!:いえ、会社員をしながら音楽やってました。

    qbc:お仕事自体は、どういうお仕事されていたんですか?

    MASAToooN!:当時は福祉関係の仕事をやっていてました。保育士とすごく迷ったんですけども、保育士と比べて時間の都合がつきやすかったのと、ジャンルは違えどやりがいがあって学ぶことの多い仕事だと思ったからです。

    qbc:音楽的なところだと、メタルからジャンルをスイッチしてるじゃないですか。そこの部分ってどうだったんですかね?

    MASAToooN!:もうすごい大変というか、0から始める状態だったので。さあやろうと思い立ったときに、何から始めていいか全然わからなくて。
    そのスタイルをやってるプレイヤーの方をまず片っ端からネットで探して。動画をとにかく見て、それを見よう見まねで真似して。その人たちの曲を、ある程度弾けるようになった段階で大体の技術は身についているので、そこから自分のやりたいことに落とし込む。
    というのを1年ぐらいやってましたね。その期間はライブ活動を全くやっていませんでした。

    qbc:なるほど。そういう努力までして、なぜジャンルを変えられたんですかね。もういちど、同じジャンルに戻るってことは考えませんでしたかね?

    MASAToooN!:同じジャンルの音楽もいずれまたやる気がしていますが、タイミングは今では無いなと考えています。
    単純に、平凡に大人しく生きれない。生きれないというか、音楽が好きってよりも、多分音楽を通じていろんな人と会ったりとか、いろんなことを経験したりっていうのが好きなんだろうなって思ってて。
    もしバンドしたいっていう気持ちが一番強かったら、そこで辞めてたと思うんですよね。
    つまるところ、音楽は自分のやりたいことのための道であって、目的じゃないってところですかね。もちろん音楽は好きですけど、音楽を通じた「何か」と出会うことが好きだから音楽をやってるっていうところが大きいですね。

    未来:音楽以外のところで、いわゆるちゃんと生きていく術をつけるっていうのは、今後も続けていきたいなっていうのは思ってます。

    qbc:5年10年後だったり、20年30年後、最終的に死ぬところまで考えたときに、未来っててどういうイメージをお持ちでしょうかね?

    MASAToooN!:短期的な未来の目標として、水族館でライブをしたいなってずっと思ってます。
    大水槽とかあるじゃないですか。その前で演奏とかできたらすごくいいなって。自分のやってるジャンル的にすごく合うと思うんです。
    実は数年前から各地の水族館にアプローチをかけたりしてるんですけど、出演が決まった水族館が閉館になったり、コロナでできなくなったりとか、決まったけど運悪く白紙になってしまうということが続いていました。
    だからこそ、ぜひ来年にでも達成したいっていうのはすごく思っていますね。

    qbc:もうちょっと先の未来のイメージは?

    MASAToooN!:仕事の話になるんですけど、私はいわゆる兼業という形で今も活動しています。普段は全く音楽と関係ない会社で働いてるんです。
    退勤して帰宅したらオンラインレッスンの講師をしたり、いただいているレコーディングの案件を進めたり日々何かしらしています。そして会社が休みの日に、演奏の仕事を受けています。

    ただし、休む暇のない生活をずっと続けている状態なので、いずれはもうちょっと生活にゆとりの持てるサイクルで続けたいと思ってます。
    逆の視点から見ると、仕事として音楽ができる環境と、生活に困らない状態で続けられる環境の両立は達成できてるので、そこからもっと自分がやりやすく、生きやすくしていくにはどうすればいいかなってことを考えていきたいなって思っていますね。

    qbc:音楽1本で生きていきたいと思っていますか?

    MASAToooN!:それは今のところ考えていません。
    会社に勤めるのか、自分で起業するのかはさておき、音楽以外のところで最低限生きていけるだけの収入は稼いでいきたいと思っています。
    当然、音楽で大きな収益になるってのはそれに越したことはないんですけれども、人生という長い時間を考えると、収入を1本の柱にしたくないんです。
    それこそライターのように場所を選ばずに仕事ができる職種はすごく興味深いと思っています。音楽以外のところで、いわゆるちゃんと生きていく術をつけるっていうのは、今後も続けていきたいなっていうのは思ってます。

    qbc:その考え方自体は、いつからお持ちなんでしょう?

    MASAToooN!:ここ数年でそう思うようになりました。元々は仕事をしながら趣味で音楽やるのが一番だよねと思ってたんです。

    けれど、音楽で収入を得られるになって、音楽1本でいけるんじゃないか?と思っていたこともありました。実は、そのタイミングで以前勤めていた会社を退職しているんですよ。
    そこからフリーランスで活動している時期があったんですけど、そのときにコロナが流行り始めたりして収入が激減したり、そうでなくてもすごく収益のよい月もあれば、そうでもない月があって。
    そもそもアーティスト業は、自分自身の人気がが全部直結して、そのまま収入。しいては人生に関わってくるので。
    この状態って、有事の際に対応しづらいですし、その状態でファンの方にいいものを届けられるかと言われたら、できるとは言いきれないと思ったのがきっかけで。
    じゃあ、生活の基盤を固めた上で活動していこうって考えに変えました。

    qbc:なるほど。

    MASAToooN!:時代の流れというか、すごく世知辛いかもしれないですけど、会社一筋で一生懸命働いても食べていくのにギリギリっていう方も今は珍しくないですよね。
    でも、昔と比べて、技術を正当な対価で買ってくれる人が増えてると思うんですよ。
    「演奏料が必要なの!?」とか「ボランティアでしょ!?」「出演させてあげてるんだから」みたいなことって、活動始めたばかりのころは言われたことがあったんですけど、ここ数年は、そんなこと1度も言われたことはありません。
    逆にこちらから提示する前に向こうから金額を提示して下さったり、いやいやこんなに受け取れないですよ、みたいなケースも中にはあります。
    技術に対して正当な対価を払って、技術者側もいただいたもの以上の技術を返せるような環境を作りやすい時代だと感じています。

    何より、2つ以上仕事があることによって明日住む場所がなくなるかもしれないみたいな、そういう不安が限りなく少ない状態で活動できているのですごく良い環境だと思いますし、それが実現できる社会になっているのかなとと思いますね。

    qbc:もしもの未来の質問というのをしているんですが。
    もしも、音楽が地球上に存在しない世界だったら、どうしますか?

    MASAToooN!:アクセサリー作りやモデル活動はしたいなと思うんです。けれど、本業は海洋学者になりたかったなと思います。

    qbc:海?

    MASAToooN!:そうですね。

    qbc:今も、海に興味があるんですか?

    MASAToooN!:あくまで趣味程度ですが、海や海洋生物、特に貝殻がすっごく好きで。いわゆるオタクなんです。
    今はそれ以上に音楽がすごい好きなので、8弦ギターを弾いていますが、音楽がない世界だったら、絶対にそっちの道を選んでたなって。

    qbc:なぜ海に興味を持たれたんですか?

    MASAToooN!:自分の祖母が、すごく貝殻集めが好きだったんです。それがきっかけで子供の頃、海で貝殻とか集めるのすごく好きで、それが大人になっても、ずっと変わらない。
    音楽にハマってたんで、比重は全然音楽の方を向いていたんですけど、ライブで地方に行くことがあるので、時間あったらその地方の海に行って、貝を見に行ったりとか。
    あと、欲しい貝は、ネットで手に入るので頑張ったときの自分へのご褒美に買ったりとか。

    qbc:貝殻を?

    MASAToooN!:そうなんですよ。マニアックな貝殻まで今はネットで購入できます。

    qbc:どこで売ってるんですか?

    MASAToooN!:例えば、鳥羽水族館という水族館ではネット販売をしています。あとはヤフオクでも珍しい貝が見つかりますよ。
    マニアックなものとかだと、数万円〜十数万円もします。

    qbc:人生で、今までで一番楽しかったことって何ですか?

    MASAToooN!:ありすぎて選べないですね。なぜなら基本的に何事も楽しんでるんです。音楽の仕事をしてるときも、会社にいるときも。全部やりたいことに繋がってるから、全部楽しいんです。

    でも、強いて選ぶなら音楽を通していい友達できた瞬間ですかね。そういう友達が住んでいる地域でライブで行ったときにイベント終わってから夜に一緒に遊び行ったりとか。逆にこっちに遊びにきたときに、こっちの観光案内したりとかできるので。
    しかも年齢問わず、上は60いくつの友達ができるのが楽しいです。ご当地に友達できて、そこで交流できるのがすごく楽しいですね。

    qbc:なぜ、人と会うのが好きなんでしょうかね?

    MASAToooN!:自分の知らないことをいっぱい持ってるからですね。
    旅に似ている気がします。自分の知らない視点とか考え方とかいっぱい持ってて、その話を聞くたびに、これ自分に取り入れたいなって。

    qbc:なんで、他の人たちは気付かないんですかね?

    MASAToooN!:多分、それ以上に人に対して嫌な思いをしたことがあるんじゃないですかね。どっちかというと、人と接するのが苦手な人の方が世の中って多数だと思いますし。
    私も100人に会って100人がいい人だなって思うことは、さすがにないです。1,2人はどうしても馬が合わないけれど、それってごく一部の例外なので気にしません。
    けれど、その1,2人に莫大なエネルギーを使ってしまって疲弊してしまうから、悪い方だけを見てしまう人が多くて、そこから人と接するのが苦手になっているのではないかなって考えています。

    qbc:なるほど。音楽をしているときは、どんな気分ですか?

    MASAToooN!:その時々で違うので一概に言えません。
    例えば、自分の好きな曲を弾いてるときとか、自分の曲を作ってるときとかは、すごいクリエイティブで楽しいなってところもあるし。
    演奏のお仕事で厳かな雰囲気の場所で演奏しなければならないときだと、リハーサルのときからやっぱり緊張します。
    それから、世の中ってうまい人がたくさんいて、そこに自分の技術がなかなか追いつけないときは、やっぱ悔しいなって思うこともあります。
    ただ、音楽を演奏していて、悲しいなっていう気持ちにはあんまりならないですね。

    qbc:ライブハウスを作るか、それとも自分がどこでも行けるチケットをもらえるかっていうなら、どっちの方がいいですか? 自分の小屋を作るのか、それとも自分が移動していくのか。

    MASAToooN!:絶対に後者ですね。

    qbc:自分が移動するほうですか。それは、なぜですか?

    MASAToooN!:1ヶ所にとどまることができない性分なんですよね。
    例えば、大事な友達が作ったライブハウスがあったら、一緒に守るために協力したいなと思うんです。けれど、自分のライブハウスは持ちたくないなって。

    ひとつの場所で待つより、各地でいろんな人と出会って、そこでの出会いや経験を楽しんでいきたいんです。
    本を読むのに多分すごい似てるなと思うんですけど、自分の知らないことを知れるし。相手も多分同じこと思ってると思うんですよね、きっと。
    自分の音楽についても、聴いてもらって、こういう音楽もあるんだって思ってほしい。

    けれど、そういう活動ができるのはライブハウスなど活躍できる場を守ってくれている人があってこそだと思います。

    qbc:自分の人生に、一番影響を与えた人は誰ですか?

    MASAToooN!:先程紹介したかぼちゃ屋というライブハウスの店長の、KIYOさんです。
    私がギターを始めたきっかけですし、音楽だけでなく生き方も尊敬できる。自分の中の音楽のルーツだと思ってます。演奏しているジャンルは全然違うんですけどね。

    qbc:お話お伺いしていて、MOTHER2の延長線上に人生があるのかなって思いました。
    自分が移動するってことは、冒険しに行くってことじゃないですか。

    MASAToooN!:もう本当に、その通りですね。なんて言うんですかね、旅って目的があるじゃないですか。MOTHER2もそうですし、RPGって目的があって旅するじゃないですか。漠然とフラッと行くのってあんまり好きじゃなくて。
    目的があって冒険の旅をしたいなって、多分すごい影響を受けてるのかなって。宇宙人の侵略から地球を守りに行くとか、そんな大それたことじゃないですけど。

    qbc:今の旅の目的って、何か明確なものがありますか?

    MASAToooN!:すごい長期的なところなんですけれども、8弦ギターという楽器、自分がやってる演奏が、例えばカフェとか、美術館のBGMとか、街で流れるようになってほしいな。
    できるなら、スタンダードのひとつとしてピアノのBGMとか、アコギのBGMってありますけど、そこに8弦ギターも加わるように浸透させていきたいです。

    qbc:後に、言い残したことがあればお伺いしております。

    MASAToooN!:私が音楽を通じて旅をすることが好きな理由はもう紹介しましたね。
    無名人インタビューは好きな時に旅で得られるような新しい発見に出会えるので、インタビューを受けたことがきっかけで、毎日読むのが私にとって新しい楽しみになっています。
    なので、あなたにもぜひ、無名人インタビューのほかの記事も読んでほしい。
    家にいながら、電車に乗りながら、カフェでひと息つきながら。まるで旅をしている時のような新しい発見が好奇心をくすぐります。
    素敵な出会いがあなたにとって素晴らしい瞬間になりますように。

    あとがき


    感想はコメント欄に残していってねー!!
    ということで、いかがでしたでしょうか。
    世界観の出来上がってる人だなあと思ってお話お伺いしていたんですが、兼業だっていうのにすごくびっくりしました。わりとびっくりです。あんまり驚かないんですが、この質を兼業で作っておられるのは、素直にすごいなって思いました。
    まあまあ、あんまり決めつけはよくないですが、本人の個性と、生まれた街や環境が協力して作りあげていったものなのかな、と思いました。
    無名人インタビューのひとつの目論見は、こういう育ち方をするとこういう人になるのではないか、ということを検証することでもあったりします。まあでも、この興味は、続けるうちに、ああ育ち方に再現性なんてないだろうな、と思います。本人の個性すらつかみきれないうえに、環境だってバラバラバラバラすぎるもん、て。
    ことほどさように人間は個性のかたまりでしかないよね、て。いつも、ありがとう。

    インタビュー担当:qbc

    編集:mii

    編集協力:あおい

    #無名人インタビュー #インタビュー #自己紹介 #音楽 #ギター #エルフ

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