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夢をきっかけに気持ちの整理がつき、14年勤めた会社を退職

    私qbcってけっこうね、東京生まれ東京育ちでね、実はあんまり日本のことわかってないんじゃないのかなって思ってます。地方のこととかよくわからないのよ。
    家のこととかね。戸籍のこととかね。風土というかね。
    私には守るべきお墓も戸籍もないんだ。財産もないし。
    そのぶん自由なのかもしれないけれど、でも私には、守るべき一族、家族を守りたいという日本のことがよくわからない(のかもしれない)。というか日本以外の国でもそういう血筋を守りたいという感覚はあるのかもしれない。
    私には続けなければならないという感覚がないのだろうと思ってる。
    だから何よって話なのだが、だから何か別のことを続けていないとならん気がしているのかもしれないな、なんて。
    今回のインタビューは、私の中でとても大きいな経験になりました。
    ありがとうございます。
    無名人インタビュー、今回も貴方の人生の糧にならんことを。(主催:qbc)

    今回ご参加いただいたのは ゆみ子 さんです!

    現在:私、不思議な夢を見たんですよ、突然。その夢がきっかけで、気持ちの整理がついて辞めたっていうのが本当なんですね。

    qbc:今、何をされている方でしょうか? 

    ゆみ子:今年の3月に14年勤めた会社を辞めまして。正社員ではないんですけど。
    今は何もしてません。

    qbc:辞められてから、1カ月ぐらい経ったところですね。 いかがですか? 

    ゆみ子:本当は、何もしないでゆっくりしていたいなあと思ったんですけど。
    どんどんどんどん予定が入ってきて、やりたいこともどんどん出てきて、毎日がすごい忙しくて。
    いろんな講座も受けたりなんかしたりしてるので、充実してるといえば充実してるんですけど。
    最初の、辞めて何もしないでボーッとゆっくりしていたいなっていうのとは、真逆な生活を今してます。

    qbc:会社員時代と、今、どっちがいいですか? 

    ゆみ子:当然今の方がいいです。嫌だけど勤めてた会社なので。
    もう、いつ辞めよう、いつ辞めようって思って、踏ん切りがついて辞めたので。
    今の方が全然楽しいです。

    qbc:なるほど。例えば今、どんな感じのスケジュールがあるんですか?

    ゆみ子:今までなかなかできなかったことを、思い立ったらやってみる、行ってみるっていうところで。時間があったら、行ってみたいなって思ったら出かけてみたり。
    比較的、家が鎌倉に近いんですね。
    近いわりには、いつでも行けるっていうのもあり、忙しかったっていうのもあって、意外と行ってないがありまして。
    今、いろんな新しいお店もどんどんどんどん出てきて、昔とは 様変わりしているので、、そういうところですね。
    鎌倉についてのFacebookグループがあって、そういうのにもちょっと参加しています。あんまり投稿はしてないんですけど。

    qbc:遠出というよりかは、近場で。

    ゆみ子:そうですね。
    それから、易の講座とか。あとは、オンラインの音楽レッスンのモニターさんとか。すっごい昔々、 エレクトーンを習ってて、まだ家にあったのに電源入れたら音が出たので、好きな曲を弾けるように、オンラインで習ってみたり。
    今、禅タロットをやっているんですけど、習いたかった方が大阪にお住まいの方だったんで、Zoomで習っています。

    qbc:退職してからの、この2カ月で印象的というか、 感じたことはありますか? 強い印象を持った出来事、感情的なことも含めて。

    ゆみ子:まず、時間が自由に使えるっていうのが、こんなにこんなに幸せなことだったんだって思って。まずそこですね。
    朝、目覚ましに起こされなくていいっていう。 目覚めたときに、目が覚めて自然に起きるっていうのと。仕事のときは、 朝行くまでにしていくことってたくさんあるんだけれども、今はそれはその日のうちにやればいいという。
    そういうところですね。
    夜も、明日仕事だから早く寝なきゃとかね、そういうこともなく。眠たくなったら寝るっていう。

    qbc:ルーズになってきていますか?

    ゆみ子:そうです。予定があると、ちゃんと起きますけど。

    qbc:これからちょっとやってみたいなと思っていることなど、ありますか?

    ゆみ子:元々、自分の実家と言うか、親のところに同居してまして。4年前に、母親と主人が亡くなって、父親とかおばあちゃんは、もうずいぶん前に亡くなったんですけど。
    そんな感じで、今、一人暮らしなんですね。それで、自分の家もちょっと広かったりとか、お庭もあったりして。
    そこのお庭を、何か自分のいいようにできないかなと思って、今、模索中なんです。

    qbc:お庭は、広い? 

    ゆみ子:広いですね。だから、手に負えないっていうのはあるんですけど、時間もあるので。 少しずつ自分の気に入ったような感じにして、楽しめたらな。

    qbc:今のゆみ子さんの生活は、一言で表すとどんな感じだと思われてます?  

    ゆみ子:どんな感じ? 

    qbc:お話を聞いていると、優雅だなって思って。
    もしかしたら、優雅って答えが返って来るかと思って。

    ゆみ子:優雅っていう感じじゃない。実際はそうでもないです。
    結構大変だったりするんですけど。でも、それは好きっていうのもあるので、そんなに苦にならないっていう部分があるんですけど。
    何だろうな。なんかね、優雅っていうんじゃなく、ふんわり生きてるって感じかな、今。

    qbc:それは、何かに縛られないっていう意味で?

    ゆみ子:そうですね。何かに縛られない。
    時間が結構きつかったんです、私にはね。縛られる時間っていうのが。それがなくなったので、時間の感覚っていうのかな。時間に追われたり、せかせかって。
    時間っていうのがすごくイメージが悪かったんだけれども、今は逆にそれがないので、時間の概念が変わったというか。
    時間って、私に結構優しかったんだなと思って、最近。
    だから、今はキツキツじゃないので、自分の感覚としてはふんわり生きてるっていう感じですかね。あまり欲もなく。

    qbc:なるほど。

    ゆみ子:今、習っていることも、自分のライフワークの中に取り入れて。それを仕事にするってわけじゃないけど、ちょっとしたセッションみたいな感じで使っていけたらなあと。

    qbc:今、何が一番楽しく感じていますか?

    ゆみ子:今は、結局好きなことしかチョイスしてないので、何をやってても楽しいですね。 

    qbc:では、これも楽しいことなんだな、と新しく発見した楽しさはありますか?  

    ゆみ子:私、犬を去年の5月から飼い始めたんですよ。
    それまで、ずっと猫が21年いまして。高齢で亡くなった。

    qbc:21年?

    ゆみ子:うん。
    それで、高齢で亡くなって。その後、ちょっとペットロスになって。ペットが亡くなるって、こんなに自分にダメージ来るんだって思って。
    そんな話を息子にしたんです。息子はもう、大学卒業してっさと家を出ちゃって、最初息子が飼いたいって言って飼った猫なんですけど、家には一緒にいないので、私がずっと猫の面倒見るような形で一緒にいたんですけど。

    qbc:はい。

    ゆみ子:そしたら、去年の5月に、母の日に息子からのプレゼントで犬が来たんですよ。来たというか、私も犬は欲しかったというか、でも一人暮らしだし、犬は飼ったことないし。もう年齢も年齢だから、この年齢で子犬を飼うのはどうだろうって思ったんだけれども、何かご縁かなと思って。

    qbc:めちゃくちゃかわいいんですかね?

    ゆみ子:めちゃくちゃかわいいですね。こんなにかわいいんだって思って。
    犬種はティーカッププードルで、一番小さい種類です。

    qbc:そのわんちゃんが新しい楽しみですか?

    ゆみ子:そうですね。初めてなので、何かいろんな発見があったりとか、なんか面白いなあと思って観察しつつかわいがって、みたいな。

    qbc:今、生活の中心は、どんなところにあるんですかね?

    ゆみ子:生活の中心ですか。
    生活の中心がない。ないって言ったら変ですけど。
    今は、友達と「行ってみない?」とか「遊びに来ない?」とかそんな感じで。でも、今まではそういうことも、なかなかできなかったので、そんな感じですかね。

    qbc:お仕事は、辞めて大丈夫な経済状況だったんですか? 生活のために働かなくても?

    ゆみ子:生活のために、ずっと我慢して辞めずに働いていたんですけど。結局、何て言うのかな。
    主人とか亡くなって4年経って、4年1人で住んでいて。なんとなく1人で住んで生活するのには、これだけ必要なんだっていうのが大体めどがつき。うちそんなに、主人もずっと15年ぐらい闘病生活してたりしたので、全然遺産とか何かそういうのはなかったので。
    すごい大変な時期もあったから、それを思えば、別にそんなに、もう1人だし。子どもの教育費がかかるわけでもないし。親も一応見送ったので、親の介護とかそういうのもかかるわけではないのでね。
    キリがついたんで、本当に自分のことだけ。もし病気したらとかってそういうのも含めて、これで生活していけるかなって思ったんですよ、自分で。今あるお金で。それで、何とかなるでしょ、みたいな感じで。
    っていうのもあり、辞めるにあたって、いつのタイミングで辞めようかって。仕事の内容もあったりとかして。

    夢

    ゆみ子:それで、私、不思議な夢を見たんですよ、突然。その夢がきっかけで、気持ちの整理がついて辞めたっていうのが本当なんですね。
    それまでずっとウジウジしていて。仕事に行かないと生活できないじゃん、とかって思いつつ、行ってたんですけど。

    qbc:どんな夢だったんですか?

    ゆみ子:それがなんか、すっごい不思議な夢で。すごい不思議な夢なんですけど。 
    でも、すごい鮮明に覚えていて、何回も普通に話せるんですね。忘れちゃったりしなくて。誰かに聞かれたときも普通に話せたりして。
    普通の夢自体はですね、仕事が嫌だから、なんか嫌だなとかって、たぶん毎晩そう思いつつ夢を見てたんだと思うんですけど。
    でもある日、夜寝たときに、夢か現実かわからないんですけど、急にめまいがして。私、以前、メニエールじゃないんですけど、天井がスッゴイぐるぐる回っちゃうようなめまいを起こしたことがあって。
    それをふと思い出して、またそれが再発っていうかね、また来たのかなって思って。
    しばらく目をつぶってたんですけど、やっぱりだんだんそれがひどくなってきて。1人だし、どうしようどうしようって思ってるうちに、急にぐるぐる回転して。引っ張られていくような感じ。

    qbc:どっち方向にですか? 

    ゆみ子:後ろにですね。

    qbc:立ってる状態でめまいが起きた? 

    ゆみ子:寝てて。

    qbc:寝てた。てことは、背中が後ろに引っ張られる?

    ゆみ子:背中っていうか、頭から後ろに引っ張られるんです。
    それで、自分でもうパニックになっちゃって、何が起こってるかわからないし。
    ずーっとトンネルみたいなところを、どんどんどんどん回転しながら。

    qbc:体は動かない状態ですか? 自由が効かない?

    ゆみ子:体は、回転しながら引っ張られてる。トンネルの中を。

    qbc:体の自由が利かないってことですね?

    ゆみ子:そうです。動かせられないっていう。
    それで、何が起こったかわからず。
    そしたら、ちょっとスピードが緩んだんですよ。夢の中で怖いけども、目を開けたんですね。そしたら両側が、それでもまだ引っ張られてはいるんですけれど、回転がちょっと緩くなったので、その景色がちょっと見えて。
    そしたら、自分の過去に戻ってるっていうのに気がついたんです。周りの景色とか。
    それでそのときに、私、死んじゃったかもしれないって思ったんです。
    嫌だ、私、死んじゃったのかなって思って。
    そしたら、ある一定のところまで行ったら止まって。私は、やっぱり死んじゃったんだって、自分で夢の中で思っていたら、逆に、今度逆に回転して戻ってきたんですね。行くところまで行ったら。

    qbc:なるほど。

    ゆみ子:やっぱり、そこでも何が起こったかわからなくて。すごいスピードで、戻ってきたっていう感覚はあるんですけど、また戻されたっていう。
    そこで、また回転が緩んだときに目を開けてみたんです。うっすら夢の中で。そしたら、そのときは、もう何も見えないんですね、真っ白で。 
    それで、回転が止まって。少し静かになったので、どうしようか、また目を開けてみようか。開けてみて景色が違うかったらどうしようと思って、しばらく目をつぶっていて。それでもう動きがなくなったので、ゆっくり目を開けたんですね。そしたら、自分の寝室にちゃんと寝てたんです、私。そのときに思ったのが「私、会社辞めよう」って、ふって思ったんですね。 
    目を開けて、良かった、自分とこで寝てたんだって思って。夢だったんだって思ったときに、仕事辞めようって、ふって思って。 思ったら、すっごいスッキリしたんですよね。
    またそのまま、時間とかも見ないでまたそのまま寝て。いつものように朝起きたときにも、やっぱり仕事辞めようって思ったんです。

    qbc:夢からさめてパッと起きて仕事辞めようと思って、また寝た? 

    ゆみ子:そうそう。仕事辞めようと思ってまた寝て、普通にまた、いつもの起きる時間に起きて。そのときに、またふっと、仕事辞めようって思ったんですよね。
    すぐ息子に「お母さん、仕事辞めることにしたから」ってLINEをしたんです。息子も、たまたまそのLINEをすぐ開いた。開いてたのか何かわからないけど、「いいんじゃないの?」ってすぐ返って来たんですね。そうだよねって思って。
    その日のうちに会社に行って、総務課の課長に、何て言うんですかね、私のところって正社員じゃなくて、半年ごとの契約みたいな感じだったんです、それで辞めたりするときも、なるべく更新の前にちゃんと申し出するっていうのが、よっぽど事情がなければ、一応会社側としては希望があって。

    qbc:はい。

    ゆみ子:それで、それが11月だったので、課長に「来年4月の契約は更新しないで、3月末で辞めさせていただきたいんです」って言ったらびっくりして。「何かあったの?」みたいな感じで言われたんですけど。
    主人の母も亡くなったっていうのは課長は知ってるので、会社には一応「家の片付けもなかなか進まないので」みたいに言って。「それもやりたいんで、辞めさせていただきたい」っていうふうには申し出して。それでその日のうちに、私より長く勤めてる人と、上司になる人がいたので、ちょっと話をして。
    その翌日、自分は休みだったんですけど。一瞬、良かったのかなって思ったんだけど、いや良かったんだと思って。
    また次の日出勤したときに、一応、自分のところの直属のトップの人に話をして、辞めさせてくださいっていうことで。それで辞めたという経緯があるんですね。 

    qbc:始まって15分ころの話からは、全く想像がつかない辞めた理由でした。

    ゆみ子:そうなんです。

    qbc:ちなみに、夢の中で見た過去の風景って、どういうどういう風景だったんですか? 

    ゆみ子:だんだん若くなってくるんですよ。今の年齢からだんだん。例えば、子どもが小さいときの自分とかね。

    qbc:それが見えている? 

    ゆみ子:それは見えている、自分で。こんなときもあったよな、みたいな。

    qbc:寝ている状態? 

    ゆみ子:寝ている状態で。

    qbc:それは、死んだわって思いますね。

    ゆみ子:MRI、入ったことあります? MRIに入るじゃないですか、ドームの形の。
    なんか、ああいう。頭から入るじゃないですか、ああいう感じですよね、寝てて。 

    qbc:周りで動いてるというか、そういう気配がしましたか?

    ゆみ子:いや、気配はないです。ただ景色だけ。
    電車に乗ってて、景色がバーって去っていくじゃないですか。そういう感じ。 

    qbc:仕事とパッと結びついたのって、なんでですかね?  

    ゆみ子:仕事と、何がですか? 

    qbc:起きた瞬間に、仕事を辞めようって結びついたのは、なんでですかね?

    ゆみ子:やっぱり、もうそういうことをしてる場合じゃないねっていう。もう自分の好きなことをやってもいい年齢だよねっていう。
    私、結構ずっと、家族の介護とかそういうのに、ずーっと携わっていて。
    なかなか自分のこともせずに、ずっとやってきたところがあったので。その中のどっかで、私、このまま何もしないで、ただ働いてっていうよりは、まだ少し体も動くし、元気なうちに辞めて、ちょっと自分の時間っていうのを楽しんでいいなっていう感じですかね。
    それは、勤めててお給料もらって、嫌々やっているその時間に比べたら、全然自分にはそっちの方が大切だっていう感じです。 

    過去:そこにいて、兄弟もいないので、わりと静かにしてればいいっていう感じだったので。

    qbc:夢の話が面白くて、過去のお話がちょっと駆け足になりそうなんですけど。
    子どものころは、どういうお子さんでしたか?

    ゆみ子:子どものころはね、おとなしかったです。私一人っ子なんですけれども、いわゆる本家ですね。そこにいて、兄弟もいないので、わりと静かにしてればいいっていう感じだったので。わりと、あんまり。

    qbc:こういう遊びが好きだったよ、みたいなのは?

    ゆみ子:ごっこ遊びとか、結構してましたよね、1人で。
    いわゆるお人形さんごっことか、おままごととか、そういう。そういうのをしてると、親も、喜ぶわけじゃないけど、楽しそうに遊んでればいいというか。
    そういう遊びが多かったですね。

    qbc:近所の友達と、バーッと外で遊んだりみたいのは? 

    ゆみ子:近所のね、友達とかも、遊ばしてもらえないんですよ。とてつもないことするからって言って。 

    qbc:本家の一人っ子っていうのは、もう大事に大事みたいな感じだったんですか?  

    ゆみ子:そう。よくわかんないけど。近所にもそういう子はいたんですけど。

    qbc:お友達は? 

    ゆみ子:同じぐらいの子がいたんだけど、一緒に遊ばしてもらえないっていう。

    qbc:子どもながらに、その状況で、どういう感情だったんですか?

    ゆみ子:つまらないですよね。 

    qbc:遊びたかった? 

    ゆみ子:遊びたかったですね。学生とかって、高校ぐらいになるとね、結構アルバイトができるので。バイトをし出してから、アルバイト料とか入るので、いちいち親にお金を出してもらわないでいろんなことができるじゃないですか。
    そこら辺までは、結構縛りが多かったというか。何か買うって言っても、親からこれはいいって言って親の許可がないと買えないっていう。 

    qbc:高校のころは、どういう感じだったんですか? 

    ゆみ子:高校のころは、小中というのは地元の公立だったんですけど。高校になると、学区は学区だけれども、いろんなところから生徒が集まってくるじゃないですか。
    そういう意味では新鮮でしたよね。いろんなタイプの人がいて。 

    qbc:部活は?

    ゆみ子:部活もね、私、運動とかやりたかったんですけど。親に「運動部はいけません」って言われて。運動はやっちゃいけない。女の子は、運動をやらなくてもいいみたいな。そういうのがあって。
    それでも私がやりたいって言ったら、唯一「卓球はやってもいい」って言われて。それは、両親がやったことがある運動だったみたいで。卓球ならやってもいいって言われて、卓球を やってたんですけど。でも、それも好きじゃないからね。やってはいたけど、そんなにのめり込むとか、一生懸命やるって感じじゃなかったですね。

    qbc:何がやりたかったんですか? 運動。

    ゆみ子:やっぱりテニスとかやりたかったですね。

    qbc:高校以降はどうなっていくんでしょうか?

    ゆみ子:高校の後も、それもひどかったですよ。私は自由がないから、お金がないと自由になれないんだって思ったので、高校出て働きたいって言ったんだけど。親が「高校出て働かせられない」みたいなことを急に言い出して。
    でも、私は勉強嫌いだし、大学行くつもりがなかったので、それで慌てて専門学校に行くことになったんです。その専門学校も、親が探してきて、親と叔母が。
    でもその専門学校も好きじゃないから、適当に行ってた、みたいな。

    qbc:その後、就職ですかね?

    ゆみ子:その専門学校の関係で、ちょっと働いてたんですけど。元々それも好きじゃないので、自分で仕事を探して。私は別に、普通にOLをやりたかったんですね。
    なので、自分で求人のところで探して、中途で生命保険会社に就職して。
    そこで事務をやって、そこで結婚しても働いていって。子どもができて、流産しそうになっちゃったりしたのもあって、それで辞めたっていう感じですね。

    qbc:その後は主婦? 

    ゆみ子:その後は主婦ですね、ずっと。その後、子どもを預けて私は働きたいって言ったんですけど、母と主人の猛反対があり、専業主婦で子育てしてました。 

    qbc:自分のほうのお母さんですよね?

    ゆみ子:そうなんです、私の母なんです。

    qbc:その後の主婦生活は、どういった感じでしたか?

    ゆみ子:そこから生活が大変っていうか。子どもができて、子どもを出産して。
    父親は、まだ生きてたんですけど、大きいおばあちゃんもまだいて。
    それで、子どもが一歳のときに父が脳梗塞で倒れ、もう大変でした、病院通いで。今みたいな介護施設もないし、リハビリ病院とかもなくて、家にいたので。家に連れて帰ってから、一生懸命リハビリしてましたね。
    で、父が亡くなったら、今度は主人が倒れて。そこから、また介護生活が始まります。っていう感じ。
    母は介護までいかなかったですけど、亡くなる前の一年間くらいは入院生活もあったので。

    qbc:私の立場からはなかなか言えないことですけど、大変でしたね。

    ゆみ子:そうですね。でも、そのときって夢中だから。
    大変には大変なんですけど、普通だし、それやらないわけにはいかないことなので、なんとかこなすんですよね、それなりに。
    会社を辞めて、今こういうふうに自由にしてふわふわ生活してると、やっぱり大変だったわって思うんですけど。

    qbc:今振り返ると、どういう感情になりますか?

    ゆみ子:ある意味、自分を犠牲にしてまでやったので、今となっては妙な達成感があるっていうか。父もそうですし、主人も母に対しても、生前、こういうふうにしてあげればよかったって思いは一つもないです。 
    もっとこうしてあげればよかったとかっていうのが、よく後悔する話があるじゃないですか、親が亡くなった後に。もっとこうしてあげればよかったなとか。でも、そういうのは一つもないですね。 

    qbc:なるほど。

    ゆみ子:だから、お役目だったのかなと思って。その役目が一つ終わったって、そういう感じ。 

    qbc:お父様が倒れてから、その後ご家族の世話をしていたのって、どれぐらい年数があったんでしょうか? 

    ゆみ子:父が倒れたときから計算すると、もう33年ぐらいですかね。
    その間に、大きいおばあちゃんもいて、ボケたりしてたから。家の中は、あれですよ。

    qbc:ああ、本家だから、皆さん一緒に住まわれてる?

    ゆみ子:そうです。おじいちゃんは早く亡くなったんですけど、おばあさんと両親と主人と子どもっていう感じで。

    未来:「優しいよね」とか言われる。自分では別に優しくないと思っちゃう。 

    qbc:ここから一気に未来のお話をお伺いしていきます。5年10年先の未来だったり、後は死ぬときには人からこう思われていたいとか。未来についてはどんなイメージをお持ちでしょうか?

    ゆみ子:未来って。今、まだ仕事辞めて、やっと自由になってふわふわしてるんですけれど。もう少し自分のライフワークを、もうちょっとそれなりの整えたいなと思って。
    具体的には、まだちょっと、あんまりわかんないんですけど。

    qbc:例えば、自分のライフワークは木こりではないよね、みたいなのはあると思うんですよ。どういう感じの方向性なのかなって。

    ゆみ子:家、古いんですけど、広いので。お庭とかも、もうちょっと手入れをして、何かそこの場を提供して、人が集まって何かできるような、そういう場所として使ってもいいかなって思ってるんです。

    qbc:すごい飛躍した質問になってしまうんですけど、今、住まれている家は好きですか? 
    ゆみ子:今住んでる家は、嫌いじゃないですけどちょっと使い勝手が悪いのでっていうのはありますね。でも、もう直す気もないしお金もないので、今あるもので、なんとかできたらなっていうのは思ってますね。

    qbc:特に愛着があるわけでもないですか? ずっと、ご家族で住まれていた家ですが。

    ゆみ子:そうですね、愛着。でもね、本当は出たかった方なので、愛着っていうのはないですね。

    qbc:でも、今いる家を使って、人を呼んだりしてみたいとは思うと。

    ゆみ子:そうですね。部屋が空いてるのに勿体ないな、みたいなところがあって。ちょっと庭っていうか、そういうのもあるので。
    土触りたいっていう人が「畑やりたい」とか、この間も言ってきたりして。

    qbc:あ、畑ができるぐらいの広さがあるんですね。

    ゆみ子:畑ってほどでもないです。ちょっとお野菜を植えて、何か植えたりできるぐらいのスペースはあるので。
    私がやるには今は、畑とかって結構大変なんで。自分のところに土地がないから、うちの庭にちょっとお野菜を植えて楽しむ。見に来て、世話して、みたいな。そういうのでもいいかなって思ったり。

    qbc:それは、自分の友達限定で?

    ゆみ子:今のところは、そうですね。やっぱり、誰でもっていうふうにはいかないんですね。自分の家に置くので。面識があったり、友達とかっていう感じですかね。

    qbc:なるほど。例えば、友達が自分の知らない友達を連れてくるくらいなのであればオッケーですか?

    ゆみ子:そうですね。
    この間も、うち、ドクダミがいっぱいあって、「欲しい」って言う人がいて。そういう人がいるんだって思って。
    今回は私が取って持って行ったんですけど、「来年は、自分で取りに行きます」って言う人もいて。面白いなと思って。

    qbc:その方は、どういったお知り合いだったんですか?

    ゆみ子:前の職場の方で。その方はマンションに住んでらっしゃるので、欲しいって言っても、道端に生えてるものを取るっていうのもあれだし、みたいな。
    自分のところだったら、庭だから、ワンちゃんとか猫ちゃんも、おしっことかそういうの、かかったりとかっていうのじゃないから。そういう人もいるんだって思ったりしてます。 
    そういうのは、ちょっと提供してもいいかなって思って。

    qbc:ゆみ子さんは、人から何と言われることが多いですか? 性格的なことだったり、いろんな部分で。

    ゆみ子:優しいって言われるんですけど。自分では優しいとは思わないんだけど、優しいって言われるんですよね。「優しいよね」とか言われる。自分では別に優しくないと思っちゃう。 

    qbc:自分ではどんな人だと思います? 

    ゆみ子:私、自分では結構クールだと思うんですね。わりと、クールで。

    qbc:得意なことって言ったらなんですか? 

    ゆみ子:得意なこと? 得意なことかどうかわからないけれども、人の話を聞いてあげたりとか。
    なので、今回こうやって自分の話をするっていう機会は、あんまりなくて。人の話を聞くっていうのは、すごいいっぱいある。

    qbc:なるほど。例の夢を見て、良かったと思っていますか?

    ゆみ子:その夢を見なかったら、きっとダラダラ、嫌だなとかって言っていたと思います。

    qbc:もしもの未来という質問をしてまして。
    もしも、ご家族からの縛りがなかったら、自分は何をしていたと思われますか?
    何をしてたみたいな。

    ゆみ子:世界中、渡り歩いてたと思う。 
    そうなんですよ。私、海外へ行きたくて。でもお金もないしっていうのもあって。
    それで、仕事でお給料もらったりボーナスもらったりするじゃないですか。
    比較的ボーナスとかが良かった会社だったんですね。それで、初めての海外旅行に、友達と2人でアメリカに行っちゃったっていう。
    そのときの休みを、6泊8日かなんかで行ったんですけど。会社でお休みもらうじゃないですか。年休とかがあるんですけど、そんなに連続で休めないんだけども、そのときに上司に言ったら、やっぱり「ちょっと休み長いな」って言われたんだけど、「休めないんだったら辞めます」って、私、そのとき。
    そのぐらい自分の思いを通したいっていうのがあって。それで結局、しょうがないなと思ったのか、辞めずに旅行に行ってきたっていう記憶があるんですね。22歳ぐらいのときに。

    qbc:やっぱり、性格的には強いんですかね?

    ゆみ子:自分がこうしたいって思ったら、やりたいんですよねきっと。
    海外旅行、すごい親から反対されて、すごい戦いました。今なんか考えられないけどね、そんな、海外旅行に行くことで。

    qbc:過去に、精神的に爆発したみたいなことは、ありましたか? 「うおーもう何もかもお終いだ」みたいな。

    ゆみ子:それはないですね。
    あんまり怒らないですよ。それで「怒らないよね」って言うんだけど、一応怒りは出るんだけど、自動的にシャワーがかかってきて、サーって引くんですよ。だからあんまり。
    怒りは出ても、それを表面に出して爆発するっていうことはないんですね。

    qbc:100万円あったら、何します?

    ゆみ子:100万円あったら、何するかな。100万円あったら、とりあえず。
    海外は、今あんまり行きたいと思わなくて。長時間飛行機に乗るのも年齢的に耐えられなくて。
    なので、100万円あったら、国内の豪華ホテルに泊まりたい。

    qbc:なるほど。ちょっと質問変えますが、100万円あったら、旅行と家、どちらのことに遣いますか?

    ゆみ子:それは旅行です。 
    庭にかけても、かけ甲斐がないっていうか。100万円の価値のお庭じゃないので。
    なんとかしたいとは思ってるんです。こういうふうにしたいなっていうのはあるけれども。

    qbc:あーなるほど。今の回答で、ウェイトがよくわかりました。
    それでは、最後に言い残したことがあれば、お伺いします。

    ゆみ子:自分がやりたいとか思ってることって、時期が来れば必ずできるって感じかな。
    何かタイミングがあるような感じがして。だから、今これやりたいって、すごいもがいてて、イライラしても、今はできないよ、みたいな。
    でも、いつか絶対できるよっていう感覚ですね。
    諦めないで、そのまま持ってて、ちょっと棚上げしとくみたいな。タイミングでできるよっていう、そういう感じが最近すごくしていて。

    qbc:例の夢の話に戻るんですが、辞めるって言った後の感覚って、どうだったんですか?

    ゆみ子:すごいスッキリです。もう、顔色が変わるくらい。
    スッキリ。「あースッキリしたね」みたいな。
    親の介護とか、そういったことは一種の私のお役目かな、みたいなのがあったので。仕方なくっていうこともないですけど、私がやらなかったら回っていかないっていうのはあるけども。
    仕事については、別に私がいなくても全然構わないじゃないですか、会社って。コマの一つのようなものなので。

    qbc:なるほど。ありがとうございました。

    ゆみ子:ありがとうございました。

    あとがき

    今回のインタビュー、いかがでしたでしょうか? 面白かったです? 感想がありましたら、ぜひコメント欄に残していってくださいね!
    ということで、いかがでしたでしょうか?
    夢が仕事を辞めるってきっかけになった、というのはものすごくものすごく自分にとっては印象的でした。
    家のため、家族のために生きた人が、仕事を辞めようかどうか迷っていて、その意思決定のトリガーが、夢、だった、と。
    なんだ夢かよ!! という人もいるのかもしれないです。が、夢だったことがめちゃくちゃ、逆に重要だったと感じます。
    今、一般的な意思決定は、論理的に行われています。中にはまだまだ経験と勘で行われている場合もありますが。ダニエル・カーネマンだったかな? ノーベル経済学賞をとった人に言わせると、人間は正しい意思決定なんかできないそうだ。私もそう思う。
    論理っていっても、複雑な問題に対して完璧な正解を導くことなんかできない。自分が将来お金に困ることのない生活をするには、今どんな仕事をして、どれくらい貯金をしたらいいかなんて、わかるはずないじゃん、不確定な未来予測だってあるんだから。
    で、そういう中で意思決定をする時に体(脳を含めた意味での体)が見せる幻像に従って行動を決めるというのは、非常に納得できる。というか、これって論理性が高まる以前の社会、世界での意思決定のスタンダードだったんじゃないの? って思った次第。
    とまあ、そんな感じ+今回は「イエ」というものについて思いを致しました。本家で、ただ家を守るだけでいい、と望まれた人というのは、けっこうけっこういらっしゃるんじゃないのかな、と思いました。まえがきでも書いたけど、私にはそういう感覚がなくって、そういう自分の中にない新しい感覚に触れられて、新鮮な気持ちになれたインタビューでもありました! ありがとうございます!! みんなー!! 愛してる!!!

    インタビュー担当:qbc

    編集協力:有島緋ナ

    #無名人インタビュー #インタビュー #自己紹介 #夢 #家族介護

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