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夫の癌をきっかけに音楽療法を学んだ、比較神話学博士

    いろんな人に無名人インタビューをしますが、魔女の方は初めてです(実はこのあとでまた魔女の方から申しこみがあったのですが)。
    さて魔女。
    みなさんは魔女についてどういう印象でしょうか? って魔女については実はあまりふれておらず、神話や音楽療法についてお伺いした次第です。60分という限られた時間でお伺いできるのは案外とすくないんですわ。この企画はインタビュードキュメンタリなのでね。
    光と闇の世界で活躍する神話学博士のなえさん回! 楽しんでお読みください!

    今回ご参加いただいたのは なえさん さんです!
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    1、神話学博士

    qbc:どういうインタビューにしましょうか。

    なえ:今『七つの習慣』を勉強してるんですけれども、そこで一生かけてやっていけるミッションをずっと考えてたんですが、昨日、やっと私のミッションが分かったんですよ。
    私のアイデンティティは、人の魂の音を奏でて、その人自身に言い聞かせてあげるっていうことなんです。だから、ミッションは魂の音を震わせること。
    なんのこっちゃですよねw

    qbc:はいw

    なえ:ね。なんのこっちゃってなるんですけど。
    今までの人生の中で、大事な人を亡くした後の喪失感とか、私の主人が癌になった時期があったんですけど。その重病患者を抱えた時の家族の不安とか、看護鬱の状態の時に死を選んでしまう方っていうのが、けっこう多いんですよ。

    qbc:はい。

    なえ:その自殺を防ぎたいって。重病患者を抱えてる家族の方の心のケアとか、どこにも出せない思いを抱えている方の心を救ってあげたいっていうので、音楽療法を学び出したんです。
    その音楽療法を学んでる中で、宇宙全体が周波数でできているっていうのを深く学ぶことができました。人それぞれ発してる音っていうのがあるってことを学んで。
    それを自分自身のセッションに取りこんで活かしていきたいっていうところに、昨日たどりついたんです。

    qbc:なるほどなるほど。なんとなく輪郭がつかめた気がします。
    それでは、今、何をされている方なんでしょうか?

    なえ:オンライン講座で、神話とかタロットを教えています。普通の占い師養成講座じゃなくって、タロット講座の方は聖書とか神話とかに基づいて解釈をしていくっていう、読み解きの講座をしています。神話の方は普通にギリシャ神話とかエジプト神話とか日本神話とか、そういったところの神様の解釈をしてます。

    qbc:これはどこで勉強されたんですか、神話の方は?

    なえ:神話は大学院でずっとやってまして、その後ポスドクで海外の大学とかで研究員をしてまして。10年弱ぐらい、大学だったりいろんな所で教えたりしていました。

    qbc:海外は、どちらへ?

    なえ:イギリスです。大学院のあと、客員の研究員という形でイギリスの方へ渡って。それでイギリスの大学の方でまた勉強しつつ、教えつつみたいな。

    qbc:神話学で博士号を取った?

    なえ:そうですね。
    しばらくはイギリスで、小学校に勤めてたりとかしたんですよ。日本語とか日本の物語とかを教えていましたね。
    その後は日本へ帰ってきまして、しばらくは大学の方でお手伝いはしてたんですけども。ちょっと風邪をこじらせたのが髄膜炎にまでなってしまって。その後、多臓器不全になったんです。

    qbc:それが、プロフィールに書いてある「生死をさまよった」できごとですか?

    なえ:そうです。そのリハビリがだいたい一年ぐらいかかったんですよ。そのときは京都大学にいたんですけど、忙しすぎて上司がちょっと地方に行ってゆっくりしてくればって言ってくださって。
    「北海道と九州どっちがいい?」って言われて「九州行きます!」っていう感じで、福岡の方に来ました。で、しばらくいくつかの大学でお手伝いさせていただいたんです。
    そっちに彼氏がいたということもあって。それが今の主人なんですけど。

    qbc:音楽療法はいつ頃から?

    なえ:音楽療法は6年ぐらい前です。主人が癌になった時なので。

    qbc:もともと音楽はやられてた?

    なえ:いや、独学です。ピアノ弾いたりとか、フルート吹いたり、ギター弾いたり。

    qbc:独学で? えー天才の方なんですか?

    なえ:ありがとうございます。

    qbc:オンライン講座も、普通だったらタロットだけっていうところを、神話、聖書を紐解きながら解釈するって講座だそうですものね。

    なえ:そうです。神話はケルト北欧神話をベースに研究してましたね。

    2、魔女の来歴

    qbc:子供の頃の興味って、どんなだったんですか?

    なえ:小中の頃の興味も、もっぱら神話でしたね、やっぱりw

    qbc:入口はどこからだったんですか?

    なえ:6歳のとき、たまたま本屋さんでタロットの本を手に取ろうとしたら、一緒に手を伸ばしたおじさんがいたんですよ。女子高生くらいだったら「運命の出会い、きゅん」みたいになるんですけど、おじさんと少女ですから。でもたまたまそのおじさん、その本の著者だったんですよ。
    「お嬢ちゃんこの本買うの?」みたいなこと言われて「はい」って言ったら「じゃあおじさん買ってあげるよ」みたいな。「え?」「どういうことですか?」って。

    qbc:子供向けの本だったんですか?

    なえ:大人向けの本でした。タロットが78枚付いてる本で。おじさんがこの本書いたんだよーとか言ってサインしてくださって。
    「もしお父さんお母さんがちゃんといいって言ってくれたら、おじさんがちゃんと教えてあげるから来るかい?」って言ってくださって。もう親にも聞かず行きます! って。そこが出会いでしたね。

    qbc:え、小学校のときですよね?

    なえ:小学1年生のときです。だから難しい漢字とかは読めなかったので、絵からタロットを学ぶって入り方でした。
    そのおじさんが、私の師匠ですね。
    私は星がすごく好きだったんですよ。なので、ギリシャ神話とかローマ神話が関連するから、ここのタロットの絵にこういう風に関連づけて読んでいくと面白いんだよみたいなことをおじさんが教えてくれて。それで能力開花って感じですかね。
    小学校5、6年生ぐらいのころには、口コミで周りの友人の親兄弟を占えるくらいになってました。

    qbc:すごいですね。いわばタロットのエリート教育ですもんね。

    なえ:そうなんですよ。だから中学校以降、親にお小遣いもらったって記憶がないんです。
    中学校になると自分の先輩後輩だけじゃなくて、その兄弟とか親とかのビジネスの話とかも占えるようになってました。

    qbc:すごい!

    なえ:こっちはまだ中学生なので、値段とか提示しないじゃないですか、自分の価値が分かんないから。「当たってたからこれだけあげる、みたいな感じてもらえたら嬉しいです」みたいにやってたら、大人の方って1万3万5万を平気で包んでくるんですよね。
    だからそれをこっそり貯金してまして。中学校を出る時には、そこそこのお金持になっていたという感じですかね。

    qbc:占い師って言い方がよいんですかね?

    なえ:なんでしょうね。タロット占い師とか鑑定師でいいんじゃないかな。

    qbc:その頃の感覚ってどんな感じでしたか? おもしろさというか。

    なえ:「え、こんなことでお金もらえるんだ」ってw 楽しかったです。

    qbc:タロット自体の興味はどうなっていきましたか?

    なえ:タロット自体は小学校のころから、5,6種類くらいカードも持っていて。恋愛する時はこの札の方が当たるとか、大人の人を占う時はこっち、みたいに使い分けをしていましたね。

    qbc:読み解くっていうことに対しては、自分の中でもうフォーマットができていたんですかね?

    なえ:できてましたね。

    qbc:そのときから神話も興味があった?

    なえ:うん。もうタロットと融合してましたね。

    qbc:すごいですねー。神話ってけっきょく、自然を理解するための方法だったわけじゃないですか。科学が登場して、ずいぶんと背景化してしまったけど。
    だから、神話から勉強しはじめるっていうのは、学習として正しい道筋なのかなって思います。

    なえ:なんていうのかな? 神話って全部入ってるんですよ。道徳観だとか人間社会の光も闇も描かれてるので、生とか死もありますし。もちろんエロスとしての性もありますから。
    周りの影響を受ける前に、そういう考え方のベースができていたっていうのは、良かったかもしれないです。
    神話が読みたいがために英語、フランス語、ドイツ語を勉強して、早い段階で海外の本も読むことができたんですよ。先入観なくそういうことを学ぶことができたのは、自分にとっては大きかったなって思いますね。

    qbc:なるほどねー。ほんとすごい。

    なえ:あとは、イギリスにいた時にも目をつけられたというか、魔女修行させられたんですよ。ふりかえると、それまでのタロットや神話というものが、けっきょく全部そこに帰結したのかなって気がしてるんですけど。

    qbc:はー魔女修業ですか。魔女は、誰に声をかけられたんですか?

    なえ:イギリスの結構地位のある方ですね。ロイヤルファミリーに繋がる貴族の方で。
    私がイギリスの新聞に、日本人の先生が小学校に来てくれてこういった活動やってますって掲載されたのを見てくださって。「あ、この子だ」って指令が飛んだらしくて、誘拐されたみたいなものです。

    qbc:プロフィールにある「ルーンマスター」って、これは、どういう意味なんですか?

    なえ:ルーン自体が、古代の北欧の方のゲルマン語に繋がるものなんですけれども。向こうの方ではそれを使って卜占(ぼくせん)をしていたんですね。

    qbc:ぼくせん?

    なえ:うん、こっちで言うと古代の卑弥呼とかが亀の甲羅とかを使って。

    qbc:あぁ、あの卜(ぼく)? ルーンってそれなんですね。へぇー。

    なえ:そうなんですよ。石に文字を刻んで地面に撒くっていうのが原始的な占い方だったらしいんですね。それを一から全部、イギリスの師匠が教えてくださって。それを使えるようになって、その貴族の方からルーンマスターの称号をもらいました。
    だからヨーロッパの方へ行くと「東の国の魔女です」「ルーンマスターです」って称号を伝えれば、どこで学んだかっていう系統が相手に分かるんですよ。
    その称号なら、大元のうちの師匠にたどり着いて、あの人の直弟子なんだなと。

    qbc:なるほどなるほど。で、それで、今現時点では、「音」っていう部分にたどりついているんですね?

    なえ:はい。そうなんです。

    qbc:さっきの、その人の根本の音っていうのが分からなくて。なんのことですか?

    なえ:その人の持ってる魂を震わせる音っていうのが、どうもあるみたいなんですよ。本当に感動したときって、人は涙を流すじゃないですか。感動して流す涙には、何か波長があるらしくて。
    心臓の音のリズムなんかもやっぱり周波数があって、血が流れるリズムだとか呼吸するリズム、心拍とかそういうのも音楽になっていて。
    そこに古代から言われている七つの音階っていうのが関係していて、それを誰しも持ってて、その音階の波長が崩れると、体調崩したり精神崩したり。あとは人間関係を崩してしまったりビジネスを崩してしまったり、っていろいろと影響が出てくるみたいなんですね。

    qbc:はい。

    なえ:楽器は調律するっていう言い方をしますよね。それと同じで、体の音を調律してやることができれば、不調も治っていくんじゃないかなっていうところが、音楽療法のそもそものスタートです。
    そういうのをミッションとして自分がやっていけたらいいな、やらなきゃなっていうところに辿り着いた感じです。

    qbc:それは、楽器とか音色も関係あるんですか?

    なえ:あります。ピアノよりも長弦楽器です。その中でもギターではなくハープにたどり着きました。
    ハープは自分で調律できるので、その人に合った周波数っていうのを探すことも、わりと簡単なんです。

    qbc:ちなみにハープってでっかいじゃないですか。あれでやるんですか?

    なえ:大きいのはグランドハープっていって移動できないんです。私は、小さめのアイリッシュハープっていうの使わせていただいます。レバーハープとも呼ばれてるんですけど、私の身長よりちょっと小さいぐらいで、置いて使います。でも持ち運びます、12、3キロくらいあるんですけど。

    qbc:かっこいい。

    3、自国の神話を知らない民族は滅びる

    qbc:未来についておうかがいしたいです。今後、どういった活動をされていきたいですか?

    なえ:この5月からメメント・モリセッションっていうのを、スタートしました。
    『七つの習慣』の中に、「終わりを思い描いて、人生設計を立てる」ってテーマがあるんです。
    死ぬ時って、2パターンしかないんですよね。用意されてその死期が分かって死ぬのか、突然死ぬのかって。準備して死ぬっていうのは疑似体験ができるので、そこを掘りさげていってもらって、本当に自分の人生を生きるっていうのがどういうことなのか、それを見直してもらえるようなセッションをしようと思ってます。

    qbc:なるほど。

    なえ:そのセッションを通して、自分の命もそうだし、自分の周りにいる人たちを大切に思えるようになって、周りの人も含めて幸せと考えていけるようになるんですね。
    そういうのを広げていきたい、そういう活動をしていきたいと思っています。

    qbc:そこに音楽療法は入ってくるんですか?

    なえ:もちろん。メメントモリの最中にハープの音色を流すっていうのも考えてます。生の音でもZoomを通してでもいいので、実際に私が弾く音を聞いてもらって、どっかで心に残るものがあればと思ってはいますね。そういうのを5年ぐらいかけてやっていこうかなと思っています。

    qbc:音楽療法をしている時の感覚というか感情っていうか。どんな感じのものなのでしょうか?

    なえ:自分自身の喜びや癒しにも繋がってる感覚はありますね。実際に主人が癒されたときに、私も癒されたっていう経験をしました。主人は身内ですから、その場所に到達できるのが早かっただろうと思うんですよ。それを他人とやった場合に、どういうシナジーが起こるのかっていうのはやってみないと分からないですね。
    そういう経験とか蓄積を持って、今度は各病院を回ってみたりとか、重症病棟回ってみたりとか。社会から隔離されてる人たちっていうところにスポットをあてたいなと思ってます。病人だけじゃなくって、例えば罪を犯した人とか、加害者側、被害者側両方の癒しにつながるようなことがしたいと思ってますね。

    qbc:なるほど。タロットのときも、自分自身にも喜びがあるという感覚はあったんですか?

    なえ:タロットのときは子供のころなので、純粋に楽しかったです。自分が出す結果で一喜一憂する人たちを見るのがおもしろかったっていうのがありました。それをダイレクトに皆さん教えてくださってたので。この間のあれ当たってたよーとか、外れてたよーとか。それがすごく楽しかったですね。
    そこがベースにあるかもしれないです。人が喜ぶのが見たかったっていうのは。根っからの関西人なので、笑わせたかったっていうのがあったんだと思います。

    qbc:子供のころは単純に好奇心とか純粋なおもしろさが先にあって、その後成長するにつれて、学校行ったり魔女にされたりとか、どんどん社会と繋がっていって、ご主人のこととか音楽療法に出会って、今はどんどんそれが広がっていってる段階なんですかね。

    なえ:そうですね。そんな気がしますね。

    qbc:日本って、あんまり音楽療法広がってないですよね?

    なえ:まだまだですね。でも私と同じで広げたいって思って個々で活動されてる方が何名もいらっしゃるので、そういう人たちと今後また繋がっていって広げていけたらなーと思っています。
    出産の現場とか、そういうところで音楽療法使うこともできますし。死に際しても、欧米では音楽を流したりしていますね。

    qbc:あーそうなんですね。
    最初の方で看護鬱ってワードが出てきてましたが、日本って看護鬱になりやすい環境なのかな、とぜんっぜん推測ですが思ったり。

    なえ:そこはすごく実体験としてありますね。一人でみんなしようとするんですよね。子育てもそうなんですけど。
    核家族化してもう何十年なので、それが当たり前っていう風になってきてますけど、子どもを地域で育てるってやっぱり大事だと思うんですよね。
    だけど声をかけたら通報されるような歪んだ社会になってきているので、そうじゃないでしょって。世間と個人とのバランスの取り方っていうのを、もう一度作り直さなきゃいけない時代がくるんだろうなって思います。

    qbc:なるほどね。

    なえ:そういうところで、陰陽論じゃなくって日本人としての三元論っていうところを、神話学で教えてたりお話したりするんですよ。
    陰と陽と中庸って言い方を今する方が多いんですけど、もともと日本人は天地人の三元論の世界であったので、グレーゾーンがあっていいんだからっていうのを、神話学でお話ししています。
    陰と陽に分けなくても、夕方だってあるし朝焼けだってあるしって、私は思うんです。

    qbc:そういう意味で神話学って、社会とか自然を分かりやすくするためにできたものですよね、ほんと。使われてる言葉が古い言葉になっちゃったから分かりにくい部分はありますが。

    なえ:本当そうなんですよ。自国の神話を知らない民族は滅びるっていう言葉が、神話学の中にもあるので。

    qbc:なるほどー。たしかに。

    なえ:それはね、そういう日本人がちょっと多くなってきてるから、今やばいのかもねっていう危機感もあります。

    qbc:やばいですねほんとに。それでは最後に、言い残したことはありますか?

    なえ:これからの時代は、やっぱり繋がってシナジーを生む時代だと思ってます。人と人とのシナジーを作れる素直さを持って生きたいな。生きます。

    qbc:すばらしい。ありがとうございます。

    なえ:ありがとうございます。

    あとがき

    イギリスで東の国の魔女とルーンマスターの称号をいただく。まさにハリー・ポッターの世界。まさあーに夢の世界のお話です。
    通算10人くらいはタロットや占星などさまざまな鑑定のみなさまとお話してきて、やっぱりスピリチュアルって必要だよなと思います。だって科学で説明しきれてることってぜんぜんすくないじゃん! なんで、それを補完するためには、占いも含めた神話も含めた知識体系が必要だよって。
    問題は解釈のゆらぎをもったスピリチュアルの言説が詐欺行為に使われて被害者がでるところであって、スピリチュアルのもっている遊びの部分じゃないでしょう。スピリチュアルのもってるお遊戯の楽しさを忘れちゃいかんと思う。
    って、経済学とちょっと似てんじゃないかなってさいきん思うようになってきたよ。あれらの理論も、カタカナがずらずらと居並ぶITの用語も、スピの世界の愉快な文言とたいして変らん。いや、同じだよ。
    世界は言葉にえいえん踊らされつづけて消耗してる。

    編集協力:有島緋ナさん 白原すみさん

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