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秋の炉

    「秋の炉」

    秋の炉に 語りべまなこ 細めつつ

    炉、といえば冬の季物ですよね。
    かつての農山漁村では、炉は一年中使われるものでした。
    その中でも、秋冷の季節、まさに今時分にさえざえと燃える炉明かりは、冬の寒さを凌ぐ温もりとは違い、どこか華やぎを添えてくれたのでは、と思いましたが、実際はどうだったのでしょうか。

    少し、思い起こしてみましょう。
    薪のはぜる音に重ねて、鉄瓶が湯気をたて微かに鳴ってやみません。
    時折渦巻いては消える煙も、情趣をにじませてくれます。
    炉にひそかに入れておいた栗や芋から、こんがりと香りが立ち始めれば、申し分ありませんね。

    わたしの知らない、古のどこかの家族の団欒。どうかとこしえに、その想いたちが引き継がれていきますように。

     
     
    あなたの孤独をひとりで逝かせるな 絶唱系ギター弾き語りシンガーソングライター 五十一歳、【高円寺ALONE】がホームグラウンド。 noteでは、歳時記をもとに俳句を詠います

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