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50歳、イタリアで絵本を出版する 2

    私は今、8メートルの白い布と格闘している。イタリアでの絵本出版にあたり、ご予約先着50名様にプレゼントする布バッグを作るためだ。
    予約が無事に解禁となり、バッグ効果もあいまってか、50冊分の事前予約が完了した。暑い8月の終わりに、いつ一歩を踏み出すのか迷っていたのが遠い昔のようだ。

    しかし、布が長い。テーブルの上では、裁断できないので、床でやっている。さっきから膝が痛くなってきている。横幅が160センチあるので、腕を伸ばすだけでは間に合わず、はさみを布に添わせて、端まで到達するには、最終的にヨガみたいに手足を全部のばす必要がある。

    それにしても、膝が痛い。もう限界だ。ようやく50個分の布を切り終えた後、肩ひもの分もも切っておかないといけないと思い出した。するとなんだか腰も痛い気がする。昨日立ちっぱなしだったからだろうか。

    昨日は、ブレーシャ県OME市というところの朝市に参加した。なんと東京の青梅と姉妹都市提携を結ぶべくいろいろな活動をされているとのこと。朝市では、たくさんの人が立ち寄ってくれて、絵本の説明を聞いてくれた。カモニカ谷でくらす猫の話ですよ、私がお話を書いたんです、などなど。そして、猫が好きだという女性が、予約をしてくださった。印刷後直接手渡しさせていただくことを約束する。

    そう、私は出来上がった絵本を配達するのだ。感謝を込めて。もちろんあまりに遠い人は無理だけれど、なんとか送料の負担を減らしてあげたいという気持ちもある。本が刷り上がったら、手渡しツアーが私を待っているなあ。でも、その前に無事に入稿してもらわにゃあ、である。
    (このお話、まだ続きます)

     
     
    北イタリアの小さな村の暮らしをお届けします。山あり湖ありのカモニカ谷の歴史や地元の美味しいレストランのこと、古い家での生活などを書いていきたいと思います。

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