メインコンテンツへスキップ
見出し画像

転倒は「手を伸ばした瞬間」に起きる|OTが教える一歩の法則


    棚の上のものを取ろうとした親が、バランスを崩した。

    幸い怪我はなかったけれど、あの瞬間を思い出すたびにヒヤッとする。

    そんな経験がある方に読んでほしい記事です。

    転倒は「歩いているとき」より「手を伸ばした瞬間」に起きます。

    その理由と、今日からできる対策を1つだけお伝えします。

    結論|転倒は「重心が足の裏から外れた瞬間」に起きる

    指先を遠くに伸ばすほど、体の重心は足の裏から外れていきます。

    重心が足の外に出た瞬間、体は支えを失います。そのまま前や横へ崩れる。

    これが転倒の正体です。

    筋力の問題ではありません。

    どれだけ脚が丈夫でも、重心が外れれば誰でも倒れます。

    なぜ手を伸ばすと踏ん張れないのか


    腕を伸ばすと、無意識につま先に体重が乗り、かかとが浮きます。

    かかとが浮いた状態では、踏ん張る力が半分以下になります。

    現場で見る転倒の多くは、筋力不足ではなく「あと少しで届く」という油断から始まります。

    80代の女性が、キッチンで少し高い位置にある調味料に手を伸ばしました。

    あと数センチというところで椅子からお尻が浮き、そのままバランスを崩して転倒。

    手首を骨折し、大好きだった料理ができなくなりました。

    「あと一歩、近づいていれば」という言葉が今も耳に残っています。

    解決策|「一歩近づく」だけでいい


    対策はシンプルです。

    何かを取る前に、必ず対象物へあと一歩だけ近づいてください。

    ただしここに落とし穴があります。

    一歩近づけない原因は、足元に置かれた

    ゴミ箱やクッションです。

    対象物のすぐ下まで自分の足が入る状態を作れないと、この対策は機能しません。

    まず足元を片付けることから始めてください。

    どうしても高い場所に手が届かない場合は、

    安定した踏み台を使うのが安全です。

    椅子や箱で代用すると、それ自体が転倒の原因になります。

    👉【マルチステップ台(楽天)】

    まとめ

    まずはこれだけやってください。

    親が何かを取ろうとしたら「あと一歩、近づいて」と声をかける。

    その一言が

    転倒を防ぐ一番シンプルな方法です。

    📖 あわせて読みたい


    ・ソファから立つ瞬間に転ぶ人の共通点

    ・親が部屋で転ぶのはここ|家具を動かした後が危ない理由

    ・夜のトイレで転ぶ人の共通点

    ※本記事では一部アフィリエイトリンクを使用しています

     
     
    老健の副主任を務める30代の酒好き作業療法士(OT)です。自立した生活や介助が楽になる福祉用具の選び方、生活の「なぜ」を専門視点で解説します。私生活では現在、痛風のため絶賛禁酒中(笑)。皆さんと共に、心も体も「楽に生きる」ための知恵を仕組み化して発信していきます!

    あなたへのおすすめ