
#574_朝散歩が教えてくれた「空白」の効能
先日、体が止まったあと、メンタル回復のために再開したことがある。
「朝の散歩」だ。
実は、最初は本当に辛かった。
朝、目が覚めても身体が鉛のように重い。
カーテンを開ける気力もなければ、パジャマを脱ぐ気力もない。
「外に出よう」なんて、まるで遠い異国の話のように感じていた。
「着替えるだけ」という、極端に低いハードル
だから、自分に課したハードルは極限まで下げた。「公園まで行く」のではなく、「とりあえず、着替えるだけ」。
PMのプロジェクト管理と同じかも。
巨大なゴールを見すぎて動けなくなるなら、まずはスコープを極限まで絞り込み、最初のタスクだけを完了させる。着替えたら、玄関を開けてみる。それもダメなら戻ればいい。そう自分に言い聞かせた。
「朝6時から7時」の静寂
試行錯誤の結果、私は「朝6時から7時」の時間帯を散歩に充てることにした。
この時間帯はいい。 街が動き出す前の、吸い込まれるような静寂がある。すれ違う人も少なく、誰かの視線を気にすることもない。HSP気質の自分にとって、他人の気配が薄いこの時間帯は、脳が外部刺激を遮断し、自分だけの「空白」を取り戻すための聖域だ。
最初は、近所を数分歩いただけで不安になり、引き返した。でも、それは失敗ではない。今日はここまでが自分の限界だと、正確に「ログが取れた」という前進だ。
30分の散歩が教えてくれたこと
あれから数日。今では、家から公園までを往復する約30分の散歩を習慣にできている。
朝の冷たい空気。公園の木々の揺れる音。 部屋の中でぐるぐると回っていた思考が、強制的に「現在地」に引き戻される。散歩は、溜まっていた思考のキャッシュをクリアにし、自分というOSを再起動させるための、最もフィジカルなリセット処理だ。
小さな一歩が、大きな変化を作る
もし今、あなたが朝、起き上がるのが辛いなら。
まずは「着替えるだけ」でいい。 朝の静かな時間に、外の空気を吸うだけでいい。
メンタルダウンからの復帰は、大きなジャンプでは叶わない。今日歩いた30分は、来週のパフォーマンスを支えるための、小さな、けれど確実なメンテナンスの一歩目だ。
明日もまた、朝6時に着替えることから始めようと思う。