<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<rss xmlns:webfeeds="http://webfeeds.org/rss/1.0" xmlns:note="https://note.com" xmlns:atom="http://www.w3.org/2005/Atom" xmlns:media="http://search.yahoo.com/mrss/" version="2.0">
  <channel>
    <title>みきの日記</title>
    <description>ほんとです。ほんとです。
</description>
    <link>https://note.com/vis_a_vis</link>
    <atom:link rel="self" type="application/rss+xml" href="https://note.com/vis_a_vis/rss/"/>
    <copyright>みきの日記</copyright>
    <webfeeds:icon>https://d2l930y2yx77uc.cloudfront.net/assets/default/default_note_logo_202212-f2394a9e5b60c49f48650eee13f6e75987c8c4f1cfa7555629a9697dc6015cd9.png</webfeeds:icon>
    <webfeeds:logo>https://d2l930y2yx77uc.cloudfront.net/assets/default/default_note_logo_202212-f2394a9e5b60c49f48650eee13f6e75987c8c4f1cfa7555629a9697dc6015cd9.png</webfeeds:logo>
    <webfeeds:accentColor>249F80</webfeeds:accentColor>
    <webfeeds:related layout="card" target="browser"/>
    <webfeeds:analytics id="UA-48687000-1" engine="GoogleAnalytics"/>
    <language>ja</language>
    <lastBuildDate>Sun, 08 Nov 2026 10:51:26 +0900</lastBuildDate>
    <item>
      <title>藤色の春</title>
      <media:thumbnail>https://assets.st-note.com/production/uploads/images/328109144/rectangle_large_type_2_7b1a7fb514031e4260bcc6c95eabb7ab.jpg?width=800</media:thumbnail>
      <description><![CDATA[<p name="A70D3E0E-1179-4A15-9814-09C9C6FE0ABC" id="A70D3E0E-1179-4A15-9814-09C9C6FE0ABC">　本坪鈴の音が微風と共に境内を駆け、藤の泡を嫋々と揺らした。藤花は蔓葉の隙間を差す春陽と柔和し、また足元で犇めき合う粒状の影と対を成して、淡紫の優艶さを一層際立たせていた。点描される薫風と小気味良い鈴の玲瓏―筆触が息吹く櫛夫の心象に、鈴の中で転がる玉の軌跡が活写される。</p><p name="308E36D6-7B78-41E4-A182-0F5DEC2611FC" id="308E36D6-7B78-41E4-A182-0F5DEC2611FC">　葫蘆⋯⋯葫蘆⋯⋯。</p><br/><a href='https://note.com/vis_a_vis/n/nda1195bb84f7'>続きをみる</a>]]></description>
      <note:creatorImage>https://assets.st-note.com/production/uploads/images/324969116/profile_42fed9b785dba54226c54be3b2b0a2d5.jpeg?fit=bounds&amp;format=jpeg&amp;quality=85&amp;width=330</note:creatorImage>
      <note:creatorName>みきの日記</note:creatorName>
      <pubDate>Sun, 25 Oct 2026 01:20:41 +0900</pubDate>
      <link>https://note.com/vis_a_vis/n/nda1195bb84f7</link>
      <guid>https://note.com/vis_a_vis/n/nda1195bb84f7</guid>
    </item>
    <item>
      <title>星間列車</title>
      <media:thumbnail>https://assets.st-note.com/production/uploads/images/326571623/rectangle_large_type_2_f190c58808edcf59c39710b944d87338.png?width=800</media:thumbnail>
      <description><![CDATA[<p name="04E01813-0572-4B20-A54C-E80864ED5A14" id="04E01813-0572-4B20-A54C-E80864ED5A14"><br>　茫洋たる黝い絶海に、無数に散らばる砕屑の粒。地球はその球体の半分を陰に喰われながらも、光の粒を掻き分けて、超然とした面持ちで浮かんでいる。</p><p name="F9AFFD8B-7119-4C34-8134-E1A8E70B80FE" id="F9AFFD8B-7119-4C34-8134-E1A8E70B80FE">「母上、今日は一段と青いですね⋯⋯本当に彼処へ向かうのでしょうか」<br>「父様から遂に電報が入りましたのよ。吾子と二人で揺り起こす話になっておりますからね」<br>「眠っている父上も、この星のように青いのでしょうか」<br>「血の気を失くした肌に霜が結ばれて白くなっているでしょうね。地球の青は水の青。星は凍ってもおりませんことよ」</p><br/><a href='https://note.com/vis_a_vis/n/na82ad682dd70'>続きをみる</a>]]></description>
      <note:creatorImage>https://assets.st-note.com/production/uploads/images/324969116/profile_42fed9b785dba54226c54be3b2b0a2d5.jpeg?fit=bounds&amp;format=jpeg&amp;quality=85&amp;width=330</note:creatorImage>
      <note:creatorName>みきの日記</note:creatorName>
      <pubDate>Tue, 20 Oct 2026 21:21:09 +0900</pubDate>
      <link>https://note.com/vis_a_vis/n/na82ad682dd70</link>
      <guid>https://note.com/vis_a_vis/n/na82ad682dd70</guid>
    </item>
    <item>
      <title>うんちく御膳と知的流用の明証性</title>
      <media:thumbnail>https://assets.st-note.com/production/uploads/images/325881025/rectangle_large_type_2_21eda997dfae976b29808e1f488e0f5b.jpg?width=800</media:thumbnail>
      <description><![CDATA[<p name="C035DE49-95EC-476F-AAC8-8C1BC303CF85" id="C035DE49-95EC-476F-AAC8-8C1BC303CF85">「部長！　大戸屋のランチ、めっちゃお得ですね」<br>「だな⋯⋯。平松くん、ところで⋯⋯大戸屋って何で地下とか二階にあるか知ってるか？」<br>「えっ⋯⋯確かに！　一階に大戸屋が入ってるの見たことないですね！」<br>「俺ら会社員の昼休憩は時間が限られてる。オフィスの近くで食事してると、社内の人間に会ったりしてな⋯⋯。女性なんか特に、一人で気兼ねなく食事したい時もあるだろ⋯⋯？」<br>「そっか！　一階でガラス張りだと通行人の目すら気になりますもんね！」<br>「しかも賃料が一階よりも安い！　よく考えられてるだろ〜！」<br>　部下の平松は豚カツをサクッと齧って、モグモグしながら店内を見回した。客は平松らの他に、楊枝で歯をシーシーするおじさんと、かれこれ２０分ほどお会計を待っている男子高校生がいる。店内に女性はいない。<br><br>「平松くん、キャベツ嫌いなのか⋯⋯？」<br>「油の染み付いたキャベツ⋯⋯あんまり好きじゃなくて⋯⋯」<br>「キャベツに含まれるキャベジンは胃もたれに効くぞぉ⋯⋯？　食べた方が良い。ハハハッ」<br>「でも、大丈夫です。これで、ご馳走様で」<br>　平松らがランチセットを平らげ、歯をシーシーしていると、店の入口の方から大声が聞こえてきた。<br>「おいっ！　会計まだかよ！　タダで帰っちまうぞバカ！」<br>　先ほど歯をシーシーしていたおじさんが会計をお願いしてから１０分ほど待たされ、ついに痺れを切らしたのだ。<br>「おーいっ！　何してんだ！　早く会計しろよ！」<br>　おじさんは厨房に向かって叫び続ける。平松は男子高校生を見た。男子高校生は、メニュー表をパタパタと蝶のように動かして遊んでいる。彼はまだシビれていないようだ⋯⋯。<br><br>「おうわあぁ！　な、なんだおめえぇ！」<br>　尻餅をついたシーシーおじさんの前に、屈強な変態が仁王立ちのポーズのままスライドして来た。<br>　肩から靡く赤いマントが後ろから股下を通ってそのままふんどしになっている。マントとふんどし以外、露出した全身にはビッシリとタトゥーが入っている。<br>　平松は目を凝らした。全身にすごく小さい字でビッシリ『今やるの？　いつでしょ』と書かれている。変態はビッシリ狂っている⋯⋯。<br><br>「店員か！　なんだ？　さっきランチ持ってきた女の店員はどこ行った？」<br>　おじさんの大声が続く。<br>「何とか言えよ！　おい！　ヘッドホンしてんのか⋯⋯？」<br>　変態は、モノマネカラオケを聴いているつんく♂と同じヘッドホンの掛け方で、トミカの数珠を顔の輪郭に沿ってぶら下げている。変態は両耳からゆっくり救急車を取り出して、数珠を落とした。いろんなくるまが床に散らばる。<br>　大事故だ⋯⋯。<br><br>　変態がおじさんを無視して平松の方へ歩いてくる。曲がる度に、ロボットのようにクルッと９０度方向転換しながら歩いてくる。<br>「平松くん⋯⋯知り合いか⋯⋯？」<br>「いえ⋯⋯」<br>　変態は平松の横に腰掛け、部長を睨みつけた。<br>「平松くん⋯⋯知り合いか⋯⋯？」<br>「いえ⋯⋯⋯⋯」<br>「君は誰だね⋯⋯」<br>　変態は、戸惑う部長と平松に「シー」というポーズを取り、店内が静まり返ったのを確認してから話し始めた。<br>「私は、会話にうんちく自慢を差し込むキモおじを成敗する『うんちく許さんマン』だ。略して『うんちくを絶対に許さないマン』だ⋯⋯」<br><br>　前代未聞の三者面談が始まった。<br>　うんちく自慢を成敗する『うんちくを絶対に許さないマン』、うんちくを披露してしまった『部長』、自分も殺されると勝手に焦ってキャベツの千切りをかき込む『平松』。<br> 「ごちそうさまでした！」<br>　バチンを手を合わせた平松のランチのお盆に、こぼしたキャベツが散らばっている。うんちくを絶対に許さないマン―以後『ちくマン』と略す―はそのキャベツをかき集め、部長に投げつけた。部長の顔にピチピチとキャベツが張り付く。<br>「たわいもない会話にうんちく差し込んでんじゃねえよ⋯⋯」<br>　ちくマンはブチギレている。<br>「とっておきのうんちく⋯⋯言ってみろよ⋯⋯。最期に、とっておきのうんちく自慢してみろよ⋯⋯」<br>　部長は俯いた。先ほどお口直しのために湯呑みに注いだ熱々の麦茶が目に入る。部長は昇りたつ湯気を見ながら口を開いた。<br>「猫舌はベロの使い方が下手なだけで、ベロの使い方に気を付ければ、っ！　直せる⋯⋯」<br>「っうるせぇえええええ！」<br>　ちくマンは部長をぶん殴った。<br>「それがどうしたーーー！」<br>「すいません、すいません⋯⋯」<br>　部長が歯を食いしばって男泣きをする。<br>「あとお前⋯⋯爪楊枝の頭を折って、箸置きにみたいに使ってるなあ？　なんだあ？　それもうんちくか⋯⋯？」<br>「これは違いますっ！　自分で見つけたライフハックでしてっ！　すいません⋯⋯」<br>「す『み』ませんだろぉがぁぁ！」<br>　熱血教師ちくマンの指導に力が入る。うんちく自慢をしてしまった部長に教育が施され、社会が少しだけ良くなった。<br>「あんたも注意しねぇとダメだよぉ」<br>　ちくマンの指導は平松にまで及ぶ。平松はキャベツを飲み込んでから、部長の麦茶を一気飲みし謝罪した。<br>「す『み』ませんでした⋯⋯」<br><br>「分かれば良いのだ」<br>　ちくマンは反省する二人の肩をポンと叩いてから席を立った。トミカの事故現場に、シーシーおじさんが残したであろうランチ代がそっと置かれている。<br>　５５０円。<br>　たぶん足りていない。<br><br>　店内では、部長の啜り泣く声と、高校生がメニューで遊ぶパタパタという音が交互に聞こえる。<br>「部長、仕事戻りますか⋯⋯行きましょう」<br>「うぅ⋯⋯平松くん⋯⋯うー⋯⋯」<br>　平松が部長の顔をクイと指で上げ、ほっぺにキスをした。<br>「平松くん⋯⋯？」<br>「部長！ほっぺにキャベツ、付いてましたよ！行きましょう！」<br> 「はっ！ははっ⋯⋯平松くん！爪楊枝の頭の溝は、単なる飾りらしいよ！ハハハッ！」<br>　元気を取り戻した二人の席に、メニュー表が吹っ飛んできた。呆然とする二人の元に、ジグザグと高校生が歩いてくる⋯⋯。<br>「私はうんちく許さんマンの補佐、『うんちく許さんマンの補佐』だ。略して『うんちくを絶対に許さないマンの補佐』だ」</p><p name="30FF34BD-F11B-4094-9E39-5AAC04C80600" id="30FF34BD-F11B-4094-9E39-5AAC04C80600">----------</p><br/><a href='https://note.com/vis_a_vis/n/n8150180c9bde'>続きをみる</a>]]></description>
      <note:creatorImage>https://assets.st-note.com/production/uploads/images/324969116/profile_42fed9b785dba54226c54be3b2b0a2d5.jpeg?fit=bounds&amp;format=jpeg&amp;quality=85&amp;width=330</note:creatorImage>
      <note:creatorName>みきの日記</note:creatorName>
      <pubDate>Sun, 18 Oct 2026 23:36:54 +0900</pubDate>
      <link>https://note.com/vis_a_vis/n/n8150180c9bde</link>
      <guid>https://note.com/vis_a_vis/n/n8150180c9bde</guid>
    </item>
    <item>
      <title>要：暴力</title>
      <media:thumbnail>https://assets.st-note.com/production/uploads/images/325123320/rectangle_large_type_2_d1ce8da75eb7b2a1451fc644ea603b8d.jpg?width=800</media:thumbnail>
      <description><![CDATA[<p name="4005BAB9-5BF0-4E07-AE02-856860561C9F" id="4005BAB9-5BF0-4E07-AE02-856860561C9F">　「劣った者」に知育を施そうと画策する人格は、自身が持つ見識が相手を教育する程の正しさを持っているか否かの整合性と、その見識を独善的に相手に押し付ける傲慢さとを無視している。自分がより優れているという前提に立って相手を「劣った者」と決め込む性急で嵩高な自負、自己愛が先ず自分に向けるべき省察を後手に回して、相手に強制力を働かせる。ここで本来各人に備わっている強制力の大いさは各々が持つ見識の整合性に依らず、優生的強者に自分を位置させる盲信の度合いの強さに比例している。「優れた者」は最早見識の整合性を問題としておらず、「劣った者」の承認を求めている。「劣った者」から得られた表面上「承認」の形を取っている敗北の宣言に満悦する時、「優れた者」の知育目的は既に倒錯している。相手を言い負かす事で教育は未遂に終わり、「優れた者」は互いの正当性を敗北の宣言に付随した両者の主従関係の中に埋める。「優れた者」は互いの見識を充分に検証し得ないまま、話の土俵を人格の権威に移し、一方的な勝利を収める。<br>　「劣った者」の宣言の意図は依然として伏せられている。「優れた者」の見識を認めたか、若しくは彼の驕り高ぶった態度を放任して鼻から勝負に乗っていないのか―「優れた者」が自身の権威の為に一方的に始めた戦に理は無いのである。敗北宣言という「劣った者」の憐れみを以て、「優れた者」は無益な好戦者に成り下がる。実際戦に敗北したのは「優れた者」であり、彼の過ちは相手を「劣った者」と看做した事から始まる。<br><br>　この構造を捉えた「優れた者」は矮小な人格を自認し、自分こそが「劣った者」であると自白する。相手から引き出した宣言を労りと捉え、他の見識を否定する過剰な自己愛を恥じ、自信を「劣った者」と卑下する「より優れた者」が産まれる。しかしながら、この自修構造には一方がもう一方に強制力を働かせる同様の欠陥がある。内的世界で自省という戦を繰り返す人格が、この構造から逸する為には「優れた者」が行き着く改善の果てで―「最も優れた者」として―「劣った者」と刀を交えない非暴力の世界を構築する必要がある。見識の差異を測るために、互いを一定の「優れた者」と認め合った肯定的平和の上に「最も優れた者」が棲まうのである。内的闘争の歴史が終着する人格の完成型である。<br>　けれども、その道中は自己の内面であれど戦の連続である。嘗て「優れた者」であった自分を「より優れた者」が否定する。この歴史の道中にある人格が、自身の立ち位置を鑑みる時、先の相手―「劣った者」―は本当は自分よりも優れた見識を持っていて、今や自分こそが「劣った者」では無いかと疑心し始める。自分を「劣った者」とした人格はそれ以上相手を貶める事は止める。相手を「優れた者」とし、否定から肯定に転回する事で今度は自分が持つ見識の検証を求める。自分を殺すよう相手に武器を渡すのである。この時、持論が部分的に殺されてしまう事に堪え得るには『原初の人格は「優れた者」であった』という自己愛の支えが必要である。『自身が「優れた者」である』という無意識の肯定から発生する「劣った者」への否定、それを自覚して自分を否定することから発生する「優れた者」への肯定―この順序を以て人格が戦の歴史を積み上げ始める。相手が例の自惚れに浸り攻撃に転じる可能性もある。初めから自分を「劣った者」と規定して相手の見識を鵜呑みにする事は、本当の意味で自分を殺す事に成り兼ねない。自己を破滅させてはいけない。生きながらに人格を殺され続ける強さが積み上げた歴史を守る。これは相手も同じで在るべきであるから「最も優れた者」の集合である社会の真の完成型は、全ての者が互いに肯定的な戦を繰り広げる、流血のない暴力の世界である。ここで平和の世界要素は戦の様相を呈しているが、表面上否定の形をした肯定の意見交換に過ぎず、自分と相手を同等に尊重した誰一人殺されない交わりである。<br><br>　相手は雨の日に傘やカッパではなくタオルを買うような人間である。<br>　相手は理解を求める反面、易い理解は拒否してしまう人間である。<br><br>　皆が精神の改修途上にいる中、己がどこまで自己へ、相手へ、正しさの加害を許されるのだろう。私は今日も、自分の刃物に震えている。</p><br/><a href='https://note.com/vis_a_vis/n/nc457e2ead3e5'>続きをみる</a>]]></description>
      <note:creatorImage>https://assets.st-note.com/production/uploads/images/324969116/profile_42fed9b785dba54226c54be3b2b0a2d5.jpeg?fit=bounds&amp;format=jpeg&amp;quality=85&amp;width=330</note:creatorImage>
      <note:creatorName>みきの日記</note:creatorName>
      <pubDate>Sat, 17 Oct 2026 13:46:40 +0900</pubDate>
      <link>https://note.com/vis_a_vis/n/nc457e2ead3e5</link>
      <guid>https://note.com/vis_a_vis/n/nc457e2ead3e5</guid>
    </item>
    <item>
      <title>世田谷狸霊園</title>
      <media:thumbnail>https://assets.st-note.com/production/uploads/images/325020624/rectangle_large_type_2_34b15463aa0d335692df3361b4b89147.jpg?width=800</media:thumbnail>
      <description><![CDATA[<p name="87158E70-2E73-4867-B4D9-F91818ACDEF5" id="87158E70-2E73-4867-B4D9-F91818ACDEF5">　高炉で溶かした狸に泥水を掛けたような玄色の長財布。私は噛み合わせの悪いチャックを力尽くで開いて、小銭のポケットを漁る。鍵を摘んで取り出して、鍵穴に差す。反時計回りに回すと「ガチャ」と音が聞こえない。刺した元の位置を過ぎて時計回りに回すと「ガチャ」と音が鳴る。もう一度元の位置を過ぎて反時計回りに戻す。「ガチャ」と音が聞こえる。私は毎朝、家を出る時には必ずノブを回して施錠を確認している。乾風が頬を掠めて不吉な勘が働く。<br>　静かにドアを開け玄関の照明を点ける。獣に似た残り香を感じる。風呂場、リビング、押入れ⋯⋯。家にある扉を順番に開けたが変わりが無い。窓で揺れるカーテン―あの窓を除いて。<br>　私の部屋は１０１号室。北側の窓の目の前は住民が頻繁に行き来する為、滅多に開けることはない。その窓のカーテンが外からの風に膨らみ靡いている。私は忍び足で窓に近づき、ゆっくりカーテンを捲った。</p><p name="9143D0EE-2514-49FE-81C5-2AA4A4CC3475" id="9143D0EE-2514-49FE-81C5-2AA4A4CC3475">　物干し竿にぶら下がる狸が１匹、こちらを睨んでいる。</p><br/><a href='https://note.com/vis_a_vis/n/nab0fc1883a63'>続きをみる</a>]]></description>
      <note:creatorImage>https://assets.st-note.com/production/uploads/images/324969116/profile_42fed9b785dba54226c54be3b2b0a2d5.jpeg?fit=bounds&amp;format=jpeg&amp;quality=85&amp;width=330</note:creatorImage>
      <note:creatorName>みきの日記</note:creatorName>
      <pubDate>Fri, 16 Oct 2026 17:17:32 +0900</pubDate>
      <link>https://note.com/vis_a_vis/n/nab0fc1883a63</link>
      <guid>https://note.com/vis_a_vis/n/nab0fc1883a63</guid>
    </item>
  </channel>
</rss>
