
最新!AIエージェント情報 2026年10月27日号|ChatGPTに新モデル「GPT-6.1 Terra」、マネーフォワード MEがMuseと連携、動画AI「Kling 4.0」は1回で最長30秒、Anthropicが上場の届け出、ChatGPTの仕事での使われ方を公開
おはようございます。10月27日、火曜日です。
今日の5本をひとことで言うと、新しいモデルや連携が、誰に届いて、どこまでできるのかが分かる日です。
先頭は、ChatGPTに新モデル「GPT-6.1 Terra」が加わった話。残り4本は、マネーフォワード MEとMetaのMuseの連携、動画AI「Kling 4.0」、Anthropicの上場の届け出、そしてChatGPTが仕事でどう使われているかのデータです。
🎦Youtubeで解説しています👇️
今日の5本
【ChatGPTのPlus・Proなどを使う人向け/提供開始】 OpenAIがChatGPTの新モデル「GPT-6.1 Terra」を出した。速く効率のよいモデルで、提案書の下書きやフォーム入力などを得意な例に挙げる。ChatGPT WorkとCodexのPlus・Pro・Enterprise・Eduが対象で、無料プランは対象に入っていない。
【家計簿アプリでお金を管理している人向け/日本で連携開始(対象プランはサポートページ参照)】 家計簿アプリ『マネーフォワード ME』が、MetaのAIエージェント『Muse』と連携した。接続を許可すると、入出金や資産のデータをもとに、支出の傾向や目標に向けた計画をMuseと相談できる。データは見るだけで、売買や振込はできない。
【動画づくりにAIを使ってみたい人向け/提供開始(料金・日本の条件は記載なし)】 中国の快手(クアイショウ)が、動画生成AI「Kling 4.0」の提供を始めた。1回の生成で最長30秒の動画を作れ、参照素材は最大15点まで組み合わせられる。料金・無料枠・日本での提供条件は発表に書かれていない。
【Claudeを使っている人向け/届け出の提出(使う側への変更はなし)】 Claudeを作るAnthropicが、米国の証券取引委員会(SEC)に上場の届け出(S-1)を出した。ナスダックで「ANT」の銘柄コードを予定し、株数と価格帯はまだ決まっていない。Claudeを使う側は、今日の時点で何も変わらない。
【AIがどんな仕事に使われているか知りたい人向け/研究者向けデータの公開】 OpenAIが、ChatGPTが仕事でどう使われているかを約100か国・165の作業に分けたデータを、研究者向けに公開した。上位10の作業が占める割合は56.0%から51.1%に下がり、使い道が広がっている。個人向けプランの会話が対象。
🎦今日のYoutubeの深掘り解説は「GPT-6.1 Terraとは?ChatGPTの新モデル、提案書の下書きは任せ、複雑な仕事は残す」を解説しています。こちらからどうぞ👇️
1. ChatGPTの新モデル「GPT-6.1 Terra」(OpenAI・2026年10月26日)。速く効率のよいモデルで、提案書の下書き・図面の読み取り・フォーム入力・動画編集を得意な例に挙げる。ChatGPT WorkとCodexのPlus・Pro・Enterprise・Eduに提供。利用上限は変わらない
1本目は、ChatGPTのPlusやProを使っている人向けです。今日の深掘り号で詳しく扱うので、ここでは発表の要点だけを押さえます。
OpenAIは2026年10月26日、ChatGPTの新しいモデル「GPT-6.1 Terra」を発表しました。
We’re introducing GPT-6.1 Terra, a fast, efficient model that combines detailed visual reasoning and precise computer use alongside clearer, more natural writing.
速くて効率のよいモデルで、画像を細かく読み取る力と、パソコンの画面を操作する力、読みやすい文章を書く力を合わせ持つ、という位置づけです。
得意な例に挙がっている仕事
it excels at the communication and computer-based tasks that fill the workday, from drafting proposals and interpreting technical drawings to filling out forms and editing videos.
OpenAIが例に挙げているのは、提案書の下書き、技術的な図面の読み取り、フォームへの入力、動画の編集です。どれも、仕事の1日の多くを占める、人とのやりとりとパソコンでの作業です。
使える人
Starting today, GPT-6.1 Terra is available to all Plus, Pro, Enterprise, and Edu users in ChatGPT Work and Codex.
対象は、ChatGPTのWorkとCodexを使うPlus・Pro・Enterprise・Eduの利用者です。無料プランは、対象に入っていません。ヘルプセンターのリリースノートでは、Businessも提供の対象に含めて書かれています。
The rollout includes Plus, Pro, Business, Enterprise, and Edu plans.
リリースノートによると、モデルの一覧からGPT-6.1 Terraを選んで使います。アカウントに届くまでには時間差があります。
Your plan’s overall usage limits are unchanged.
プランの利用上限そのものは変わりません。
重い仕事は上位のモデルへ
For the most complex coding tasks, GPT-6.1 Sol and GPT-6 Astra remain the better choice.
いちばん複雑なプログラミングの仕事には、GPT-6.1 SolとGPT-6 Astraのほうが向く、とOpenAI自身が書いています。番組は、このニュース号ではTerraを試していません。
読者にとっての意味
Plusなどを使っているなら、提案書の下書きのような「白紙から書き始める仕事」をTerraに頼んでみるのが入口です。何に向いていて、どこで上位のモデルに切り替えるかは、同じ日の深掘り号で詳しく見ていきます。
2. 『マネーフォワード ME』がMetaのAIエージェント『Muse』と連携(マネーフォワードホーム・2026年10月26日)。許可すると家計・資産のデータをもとに支出の振り返りや計画をMuseと相談できる。データは参照専用で、売買・出金・振込はできない。対象プランは発表に記載なし
2本目は、家計簿アプリでお金を管理している人向けの、日本の話です。
マネーフォワードホームは2026年10月26日、お金の見える化サービス『マネーフォワード ME』と、Metaが提供するAIエージェント『Muse(ミューズ)』の連携を始めたと発表しました。Museは、質問に答えるだけでなく、計画づくりや作業の実行まで手伝うMetaのAIです。
本連携により、ユーザーが接続を許可すると、『マネーフォワード ME』の入出金・資産データをもとに、『Muse』との対話を通じて、支出の傾向や資産構成を確認、目標に向けた計画づくりができるようになります。
接続はMuseの設定にあるコネクター画面か、チャットから行います。
どんな頼み方ができるか
発表には、頼み方の例が3つ載っています。ひとつはサブスクの見直しです。
「最近3か月の支出から、サブスクの見直し候補を整理して。更新日や解約期限を私に確認し、更新前に見直す予定をカレンダーに登録して。」
ほかに、旅行に向けた貯金の計画づくりと、複数の銀行や証券会社に分かれた資産の特徴をまとめる例があります。カレンダーやメールへの登録まで含む例は、Museのコネクターでそれらのサービスともつないでいることが前提です。
見るだけで、お金は動かせない
本連携によって金融商品の売買や出金・振込等の取引を行うことはできません。
本連携はデータの参照専用であり、『Muse』が本連携を通じて『マネーフォワード ME』のデータを変更・更新することはできません。
Museにできるのは、データを読んで整理し、相談に乗るところまでです。銀行やカード会社のログイン情報もMuseには渡らず、接続はいつでも外せます。
『マネーフォワード ME』に接続している各金融機関および関連サービスの認証情報が、『Muse』に共有されることはありません。
Museの答えは情報の整理と計画のためのもので、専門家の助言の代わりではない、と発表は断っています。
書かれていないこと
どのプランで使えるか、料金がかかるかは、発表本文には書かれておらず、詳しい利用条件はサポートページで案内するとしています。番組はまだ試していません。
読者にとっての意味
マネーフォワード MEとMuseの両方を使っているなら、まずは「最近の支出からサブスクの見直し候補を出して」と頼むのが入口です。つなぐ前に、サポートページで利用条件と、どのデータが渡るかを確かめておきましょう。
3. 快手の動画AI「Kling 4.0」が提供開始(2026年10月15日提供・16日発表)。1回で最長30秒の動画を作れ、参照素材は最大15点・キーフレームは最大10枚。料金・無料枠・日本での提供条件は発表に記載なし
3本目は、動画づくりにAIを使ってみたい人向けです。
中国の動画アプリ大手の快手(クアイショウ)は2026年10月16日、動画生成AI「Kling(クリング)」の新しい版「Kling 4.0」を10月15日に提供開始したと発表しました。
today announced that Kling 4.0, the new-generation video generation model of Kling AI, officially launched on October 15.
何が変わったか
Kling 4.0's upgrades center on three priorities: realism, control and professional quality.
発表が強調しているのは、本物らしさ、思いどおりに動かせること、プロの品質の3つです。激しい動きやカメラの複雑な動きを含む場面で、映像が乱れにくくなったとしています。
1回で最長30秒、参照素材は15点まで
1回の生成で、最長30秒の動画を作れます。
native generation of up to 30 seconds in a single pass
and Omni Reference, which supports combinations of up to 15 reference assets and up to 10 keyframe inputs, helping creators turn a single idea into a complete work.
参考にする画像などの素材は最大15点、場面の要所を指定するキーフレーム(動画の途中で「この瞬間はこの絵」と決めておく静止画)は最大10枚まで入れられます。発表の見出しは「プロ向けの動画モデルの水準を上げる」で、映像の制作者を主な相手にした書き方です。
書かれていないこと
料金、無料で使える範囲、日本での提供の条件は、発表には書かれていません。番組は試していません。
読者にとっての意味
SNSや社内向けの短い動画をAIで作ってみたい人には、気になる更新です。ただ、使える条件がまだ分からないので、試すなら公式サイトで料金と利用条件を確かめてからにしてください。
4. AnthropicがS-1(上場の届け出)を米SECに提出(2026年10月26日)。ナスダックで銘柄コード「ANT」を予定し、株数と価格帯は未定。Claudeを使う側は今日は何も変わらない
4本目は、Claudeを使っている人向けの、会社の動きの話です。
Claudeを作っているAnthropicは2026年10月26日、米国の証券取引委員会(SEC)に、株式の上場に向けた届け出の書類「S-1」を提出したと発表しました。
Today, Anthropic, PBC filed a registration statement on Form S-1 with the U.S. Securities and Exchange Commission relating to its proposed initial public offering of its Class A common stock.
決まっていること、まだ決まっていないこと
上場先は米国のナスダックで、銘柄コードは「ANT」を予定しています。
The number of shares of Class A common stock to be offered and the price range for the proposed offering have not yet been determined.
売り出す株の数と価格の幅は、まだ決まっていません。届け出は出しただけで、効力はまだ生じていない、と発表は書いています。
A registration statement relating to these securities has been filed with the SEC but has not yet become effective.
製品への変更は書かれていない
発表は届け出の事実だけを伝える短いもので、Claudeの機能や料金、使い方を変えるとは書いていません。この番組は株や投資の話はしないので、ここでは「何が起きたか」までにとどめます。
読者にとっての意味
ニュースで「Anthropicが上場へ」と見かけても、Claudeを使う側は今日の時点で何も変わりません。いつもどおり使って大丈夫です。
5. OpenAIがChatGPTの仕事での使われ方のデータを公開(2026年10月26日)。約100か国・165の作業に分類した研究者向けデータで、上位10の作業が占める割合は56.0%から51.1%に下がった。個人向けプランが対象で、企業向けとCodexは含まない
5本目は、AIがどんな仕事に使われているのかを知りたい人向けです。
OpenAIは2026年10月26日、ChatGPTが仕事でどう使われているかをまとめたデータを、研究者向けに公開しました。
Today, we are releasing OpenAI Signals data that explores 165 work activities across nearly 100 countries, revealing how consumers use ChatGPT for work.
約100か国の、仕事に関する会話を、165の作業の種類に分けています。教材を作る、マーケティングの文章を作る、プログラムを書く、会社のデータを分析する、といった作業です。期間は2025年1〜3月期から2026年7〜9月期までの四半期ごとです。
使い道の偏りが小さくなった
Across 74 countries observed in every quarter, the ten most common activities represented an average of 51.1% of each country’s classified work messages in Q3 2026, down from 56.0% in Q1 2025.
全期間のデータがそろう74か国の平均で、よく使われる上位10の作業が仕事の会話に占める割合は、2025年1〜3月期の56.0%から、2026年7〜9月期には51.1%に下がりました。OpenAIはこの変化を、国ごとに得意な使い道が分かれてきた結果だと見ています。
何のデータか
The data covers work-related messages on individual ChatGPT plans and does not include enterprise messages or Codex use.
数字は、個人向けプランでの仕事の会話です。会社で契約したChatGPTやCodexの利用は入っていません。研究者は個々の会話を読まず、個人を特定する情報を外してから自動で分類している、と書いています。日本の内訳は、記事の本文には出ていません。
読者にとっての意味
今日の使い方が変わる話ではありません。ただ、ChatGPTを仕事に使う人の使い道は、文章や企画だけに集まらず広がってきています。自分の仕事のどの作業に使えそうか、を考えるきっかけにはなります。
まとめ
1本目のGPT-6.1 Terraは、対象がPlus・Proなどで、無料プランは入っていません。2本目のマネーフォワード MEとMuseの連携は、データを見るだけで、お金は動かせません。3本目のKling 4.0は、料金や日本での条件がまだ書かれていません。どれも「何ができるか」と同じくらい、「誰が、どこまで使えるか」を確かめてから試す話です。
4本目のAnthropicの届け出では、Claudeを使う側には今日の時点で何も変わりません。5本目のOpenAIのデータからは、ChatGPTの仕事での使い道が、一部の作業に集まらず広がってきたことが分かります。
今日ひとつ試すなら1本目です。ChatGPTのPlusなどを使っているなら、Workのモデルの一覧からGPT-6.1 Terraを選んで、提案書の下書きを1つ頼んでみてください。明日も、毎朝3分だけお付き合いください。
出典
[1] OpenAI|Introducing GPT-6.1 Terra: https://openai.com/index/introducing-gpt-6-1-terra/
[1] OpenAI Help Center|ChatGPT Release Notes(October 26, 2026): https://help.openai.com/en/articles/6825453-chatgpt-release-notes
[2] マネーフォワード|『マネーフォワード ME』、MetaのパーソナルAIエージェント『Muse』と連携開始: https://corp.moneyforward.com/news/release/service/20261026-mf-press-2/
[3] GlobeNewswire|Kling AI Officially Launches Next-Generation Kling 4.0, Raising the Bar for Professional-Grade Video Models: https://www.globenewswire.com/news-release/2026/10/16/3382768/0/en/kling-ai-officially-launches-next-generation-kling-4-0-raising-the-bar-for-professional-grade-video-models.html
[4] Anthropic|Anthropic files S-1 with the SEC for proposed initial public offering: https://www.anthropic.com/news/s1-sec
[5] OpenAI|ChatGPT’s expanding world of work: https://openai.com/index/chatgpt-expanding-world-of-work/
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